目次
乳首が臭う原因
チチガである
「何か乳首が臭いよね」と、彼氏にいわれたときほど悲しいことはありません。ただ乳首が臭いといわれてもピンとこない方も少なくないと思います。例えば、ワキガという言葉はご存知の方も多いと思いますが、実はチチガと呼ばれるものもあります。乳首が臭い原因は、だいたいチチガであることが多いです。
通常汗臭いだけなら多少臭っても耐えることができますが、思わず顔をしかめるほどの臭いとなると、チチガである可能性が高まります。
乳首に垢が溜まっている
チチガ以外にも匂いを放つ原因はあります。それは、乳首に溜まった垢です。乳首にも汗をかく汗腺があるため、当然ながら汗もかきますし、その汗が乳に溜まると知らず知らずのうちに垢となって、周囲へ悪臭を放つこともあります。
比較的汗をかきやすい体質の女性がこの状態に陥りやすいですが、そのほかにも食生活や生活習慣の乱れも大きく関係してきます。特に脂っこいものばかりを食べていると、皮脂が大量に分泌され、毛穴に詰まり垢になることもあります。

チチガについて
乳首周辺に発生するワキガ臭のこと
まずチチガとはどういうものかということですが、これは乳首周辺に発生するワキガ臭のことを指します。乳首周辺というのは、具体的には乳輪、乳首、胸あたりです。またその周辺から発する臭いも全てチチガになります。
たまにワキガとチチガと何が違うのかという声も聞くのですが、臭いを発する部位が違うことにより呼び方が異なっているだけであり、実質的には同じものであると考えていいです。
パートナーに指摘されるケースが多い
このチチガというのは、厄介なことに自分で臭っているかどうか判断することが難しい点にあります。これはワキガの方と同じケースですが、臭いを発している本人は何にも感じていなくても、その周囲にいる人は強い悪臭を実感してしまいます。
ただ、直接ワキガの人に「あなたワキガですよね」と指摘することはあまりないと思います。しかし、チチガの場合、その臭いにパートナーが気がつくのは主に行為中であり、その時に何気なく「うっ、乳首臭うね」と臭いの指摘を受けるケースが非常に多いです。
汗をかきやすい状況になると臭いやすい
チチガの原因は、汗腺にあります。この汗腺からでる汗の質や量によって、臭いの濃さも変わってきます。夏場など、外出すれば嫌でも汗をかくような季節は発汗量も多く、自然と汗の濃度も上がるので注意が必要です。
また気温だけでなく緊張から出てしまう汗もあります。人によっては人前に出て失敗し、恥ずかしい思いをしたときなどに汗をかいてしまうこともありますが、こういった不安やストレスからくる発汗もあります。また行為の最中は性的興奮によるアドレナリンが汗腺を刺激してしまい、普段以上に汗が出ます。
このように日常生活の中で汗をかく状況はさまざまにありますが、人によって発汗量や臭いの強弱も異なってきます。

チチガがわかるセルフチェック
ワキガやスソガである
まず、もともとワキガやスソガといった体質的な問題に悩まされている方は要注意です。特にワキガの方がチチガになることが多いため、スソガでなくても昔からワキガ体質の女性は、チチガも同様に疑いましょう。
ただ、自分がワキガかスソガかそもそも分からないという方も少なくありません。その場合、一度下着や汗の臭いを嗅いで見て、特有の刺激臭があった際には、疑いをかけてみましょう。
親しい親族にワキガの人がいる
ワキガというのは自分の生活習慣やストレスにより発生することもありますが、遺伝によって発症してしまうこともあります。ワキガを発生させる原因となるアポクリン汗腺の量は生まれつき決まっており、そこからでる汗の量は遺伝によって左右されます。
つまり、自分一人だけが特別な体質というわけではなく、親しい親族の中にもワキガ体質の方がいるということです。もし親族でワキガが疑える人が思い当たる場合、自分自身もその疑いがあることを念頭に置いておきましょう。
下着に黄ばみができることがある
人によっては下着に黄ばみができることがありますが、これは単純に汗によるものだけでなく、アポクリン腺からの分泌物であることも考えられます。この場合、黄ばみのもとになる「リポフスチン」という色素が分泌され黄ばみが生じてしまいます。
リポフスチンはワキガ臭の原因となる成分の中に入っている色素であるため、この色素が多ければ多いほど黄ばみも濃くなり、ワキガである疑いも強くなります。
ワキガの原因やセルフチェックの方法については以下の記事で詳しくまとめていますので是非参考にしてみてください。
下着を外した時に刺激臭がある
下着を外したらワキガ特有の刺激臭を感じた場合、ワキガの可能性は高いです。汗の匂いと違い、アポクリン腺から分泌物を伴って発生するワキガ独特の匂いは、つんと鼻につく刺激臭(生臭さ、鉛筆の芯のような臭い)があります。
汗と異なり、かなりはっきりとした刺激臭であるため、これまでワキガの自覚がなかった人であっても、違和感を覚えるような臭いです。
おっぱいがワキガのような風味がある
おっぱいに滲む汗を一度舐めてみてください。その際に、汗の味とは違う、独特な風味を感じたらワキガの可能性があります。具体的には、甘ったるい味を感じるときもありますし、またネギのような苦味、酸味の場合もあります。
どちらにしても、普通の汗の味とは少し違うと感じた場合、疑いをかけてみるのが一番です。

チチガの原因
アポクリン腺から分泌される汗
チチガやワキガといった臭いは、アポクリン腺から分泌される汗が大きく関係しています。その汗の中に含まれる分泌物には、タンパク質や脂質、糖質、アンモニアなどが混ざっており、それがワキガ特有の刺激臭を発生させる原因となります。
このアポクリン腺から出る汗の量は人によって異なりますが、普通の人よりも量が多い人ほどワキガやチチガに悩まされやすいです。
汗をエサに常在菌が繁殖している
アポクリン腺から出たばかりの汗はほぼ無臭なので、一瞬嗅いでも臭いに気づくことはありません。ただし、ある程度時間が経ち、菌が繁殖すると臭いを発します。
菌というのは、雑菌や肌にいる常在菌などで、これらが繁殖し分解されていく時間の中で、徐々にワキガ特有の独特な刺激臭が発生します。
アポクリン腺は脇以外に乳首にもある
アポクリン腺というのは脇以外にも存在し、耳の中や乳首、乳輪など限られた場所にあります。ただし、人によっては陰部・肛門周囲にもアポクリン腺が存在することもあり、その周囲から刺激臭が生じることもあります。
アポクリン腺の数は生まれながらにして決まっているため、その数が多い人もいれば、少ない人もいます。
下着を着けるため女性の方が臭いやすい
女性はブラジャーなど必ず着けるものが男性よりも多く、その蒸れによる雑菌繁殖が盛んになり、そのためより臭いも強くなります。特に夏場など発汗量も多く、蒸れやすい時期に臭いがキツくなるのはそのためです。こうした蒸れにより発生した菌が原因でチチガになるため、この点はワキガと違います。
ワキガの場合、あくまでアポクリン腺から分泌された無臭の汗に、衣類についたワキガ菌が繁殖することで発生する臭いであるため、蒸れはあまり関係ありません。

チチガケアのポイント
清潔を心がける
チチガケアにおいて大事なのは雑菌の繁殖を減らすことです。そのためにも清潔感を保つことは非常に大切になってきます。少しでも臭いの軽減をするためにも、汗をかいたら拭いたり、常に代えの下着などカバンに入れておき、いざとなったら着替えるといった対策を意識しましょう。
また周囲の目線が気になるようであれば、日中はデオドラントシートでトイレの時などに拭くといった、さりげないケアも大切です。
チチガに使えるデオドラントを使う
汗やワキガなどの体臭を抑える際にデオドラント商品を使用する方も多いですが、チチガに対しても効果があるのでしょうか。答えは、確かに臭いを抑える効果は期待できるのですが、デオドラントであってもなんでもよいというわけではありません。
具体的には以下の項目を抑えたデオドラントが望ましいです。
チチガに向いているデオドラント商品
1.消臭成分がある
2.無刺激で肌へのダメージが少ない
3.制汗だけでなく、殺菌・抗菌効果がある
デオドラント商品の中でも、特に脇用は刺激が強すぎる場合がありますので、敏感肌の方はご注意ください。またなるべくスプレータイプよりも、シートタイプの方が携帯性もよく、乳首のようなデリケートな場所にも対応しやすいのでおすすめです。
お風呂などで体を洗う際には、デオドラント石鹸の使用でより徹底的な臭い対策が可能となります。
食事の摂り方に気をつける
汗の発汗量や濃さは食生活からも大きく影響を受けます。例えば、脂質や動物性蛋白質を多く含んだ食事を摂ると汗を濃くし、辛い物やアルコール、塩分や糖分の多いものを摂ると発汗を促進させます。
この場合、どちらも気をつけるべきではあるのですが、体臭のキツさという点を考慮すると、あまり肉や脂っこい食べ物を摂るのはよくありません。汗が濃くなるとそれだけ臭いも濃くなるため、さらに体臭がキツくなります。なるべく偏った食事は控え、バランスの良さを意識しましょう。
緑黄色野菜でビタミンEを積極的にとる
肉だけでなく、緑黄色野菜を摂るといったバランスの良い食生活も大切です。特にカボチャやアスパラガスなどに多く含まれるビタミンEには、ワキガのもとになる過酸化脂質の発生を抑える働きがあります。
過酸化脂質とは、人間の体内に含まれる活性酸素によって皮脂が酸化したことによって生まれるもので、これがワキガなどの臭いと化合すると、さらに臭いが強まる原因になります。そのため、臭いをできるだけ抑えるためにも、積極的にビタミンEを含んだ緑黄色野菜の摂取を心がけましょう。
ビタミンEはチチガのみでなく乾燥肌にも効果が高いです。以下の記事では乾燥肌とビタミンの関係について詳しく解説しています。
ワセリンで潤いの膜を作る
通常、肌というのは水分不足になると、乾燥を防ぐため皮脂の量を増やす働きが生まれます。これはこれで悪いことではありませんが、皮脂は雑菌の栄養分になる側面もあり、ワキガやチチガの人にとっては逆にマイナスになることが多いです。
そのためおすすめしたいのが、保湿成分を多く含んだワセリンを薄く塗り、保湿させることです。ワセリンには肌へ薄い膜を張り、その膜により水分の蒸発を防ぐ効果があります。ただ、ワキや乳首の周りといったデリケートな部分は刺激を感じやすいため、塗布する際には、大量につけるのではなく、薄く塗ることがポイントです。
通気性の良い下着を身につける
下着を着用すると蒸れてしまうということであれば、なるべく蒸れさせないために、通気性の悪いナイロン系は避け、通気性の良い下着を身につけるようにしましょう。汗を通さない製品も、中で蒸れてしまうため避けることです。
着るとしたら、通気性の高いメッシュ素材や、保湿性に優れた絹100%のものがおすすめです。また臭い戻りが起きても煮洗いで雑菌消毒が可能であるとさらによいです。
チチガに効果のあるボディソープを使う
チチガなどデリケートゾーンの臭いを抑えるためにおすすめなのが、ジャムウソープと呼ばれるボディソープです。ジャムウとは、臭いの原因となる菌の繁殖を防ぐためのハーブなどを主成分とした薬であり、臭いケアとしても非常に高い効果を発揮してくれます。
また刺激がなく、保湿効果も高いため、チチガケアとしても最適なボディソープです。
ブラジャー専用の汗取りパッドを使う
ブラジャーの中で汗がたまり、そこから蒸れると菌もどんどん繁殖してしまいます。そこで、ブラジャー専用の汗取りパッドで、たまりやすい汗を吸収し、蒸れないような工夫を凝らす必要があります。
ただ、人によって臭い移りしたり、黄ばみが出るときもあると思いますが、その際には授乳パットで代用も可能です。
乳首周りの脱毛を行ってみる
毛が密集している箇所に雑菌や臭いが発生しやすくなるため、気になるのであれば乳首周りの脱毛も視野に入れてみましょう。ただし、カミソリなどで処理しようとすると肌を傷つけてしまう可能性もあり危険ですので、なるべく脱毛サロンなど専門機関を通して安全に行うことをおすすめします。
どうしても治らないならクリニックや皮膚科へ
臭いがどうしても消えない、改善の兆しが見えないといった場合には、クリニックや美容皮膚科にて処置を施してもらう方が確実です。
直接メスを入れるような治療法ではなく、高周波により汗腺を破壊したり、超音波で臭いを弱めるといったさまざまな治療もあるため、気になる方は一度診察を受けてみてはいかがでしょうか。
また、乳首の悩みは黒ずみ、乳首周りのぷつぷつ、陥没乳首など様々ではないでしょうか。こちらに関しては以下の記事で詳しく解説しています。

体を洗う時のポイント
気になる部分はデオドラント石鹸を使う
デオドラント石鹸には臭いの原因となる菌を殺菌したり、臭い菌をよせつけなくする効果が期待できます。単純に汗を出にくくさせる目的だとそこまで効果は期待できませんが、チチガやワキガなど臭いが気になる方はデオドラント石鹸の利用がおすすめです。
ちなみにボディソープよりも石鹸で洗う方がよいです。ボディソープの場合、中に合成成分が入ってることもあり、あまり肌にとってよくはありません。石鹸の場合、刺激物が少なくて無添加のものも多いため、肌にも優しいです。
洗う時のコツ
1.しっかり泡立てて、胸全体を泡でパックするように包み込む
よく体をゴシゴシしながら泡立てる人がいますが、肌を過剰に擦り付けると善玉菌も一緒に流れてしまい、返って悪玉菌が繁殖してより体臭がキツくなります。そのため最初にしっかりと泡立て、胸全体をパックするように包み込みましょう。その際に、泡立てネットを使うと早く泡立ちます。
2.泡パックの状態で3分待つ
すぐに洗わない理由としては、石鹸やソープに含まれた成分をしっかりと皮膚に浸透させるためです。約3分ほどそのまま待ちましょう。もし待つだけが退屈だと感じたら、体全体を軽くマッサージするのもおすすめです。
血行の働きがよくなり、代謝を促進させ、体の老廃物も一緒に落とすことができます。
3.しっかりと洗い流す
最後に、泡の洗い残しがあると肌トラブルの原因となりますので、洗い残しのないようにしっかりと洗い流しましょう。
垢が溜まっている時はパックしてから取る
溜まった乳垢を簡単に取るには、一度パックしてからがおすすめです。乳首の垢がふやけて取れやすくなります。以下では、具体的にどのようなパックの仕方が効果的なのか見ていきましょう。
1.お風呂に入る前に乳首にオリーブオイルを塗る
時間はお風呂に入る10~20分前が最適です。
2.乳首の上にコットンを乗せ、ラップでパックする
パックする時間はだいたい5~10分ほどです。
3.お風呂に入るときに、ラップとパックを外す
外す際には肌を痛めないよう優しく外してください。
4.乳首をやさしく拭う
乳首周辺の肌は薄いため、優しく拭うことがポイントです。
5.石鹸の泡で優しく洗い、しっかりすすぐ
ゴシゴシ洗うと過剰な皮脂分泌を促進させるきっかけにもなるため、なるべく手が触れないように洗い流しましょう。

毎日のケアでコンプレックスを無くそう
臭いというのは女性に限らず多くの方のコンプレックスになるもの。自分で理解しているならまだしも、それを他人に指摘された時の辛さや悔しさといったらありません。
チチガやワキガは一度かかると改善が難しいイメージもありますが、セルフケアでもある程度臭いを抑えることが可能です。毎日のケアをしっかりと行い、可能な限りコンプレックスを無くしましょう。