目次
化粧崩れの原因
肌が乾燥する
化粧崩れが起きる原因のひとつは肌の乾燥です。特にオフィスで働く女性にとってエアコンの風による乾燥は避け難いことですよね。ですが、乾燥が気になって、スプレータイプの化粧水などを使用すると、余計に化粧崩れが起きてしまいがちです。
化粧崩れの原因を取り除くためには、まずは、メイクをする段階で乾燥対策をしっかりと行い、乾燥しにくい肌作りをしておく必要があります。
皮脂が過剰に出る
次に皮脂の過剰分泌が考えられます。
皮脂の過剰分泌はなんらかの肌トラブルによるものですが、肌の乾燥によって引き起こされることもあります。肌が乾燥すると肌表面を潤すために、皮脂が過剰に分泌されてしまうことがあるのです。
過剰に分泌された皮脂はメイクを溶かしてしまうため、メイクが崩れてしまいます。特に皮脂が出やすいおでこと鼻をつなぐTゾーンはメイクが崩れやすいので、注意が必要です。
逆に皮脂に関してはこのTゾーンをしっかりと対策しておくことで防ぐことができるともいえます。
汗をかく
汗をかくことでもメイクは崩れます。スポーツをしたり、夏場の暑い時期に外に出ていたりすると、どうしても汗をかいてしまいます。そうして汗でメイクが流れてしまい、ファンデーションがまだらになってしまうこともしばしば。
汗を全くかかないことは難しいですが、方法については後述しますが、対策することで化粧崩れを最小限に抑えることはできます。
▼さらに詳しい解説はこちら
化粧崩れを防止するメイク方法。朝メイクを長くキープさせるコツとは
化粧下地の役割
余分な皮脂を抑えて化粧崩れを防ぐ
化粧下地はメイクを綺麗に肌にのせるための役割をたくさん持っています。下地によって機能が異なりますので、使い分けることは重要ですが、まずはその役割から見ていきましょう。
まずは、余分な皮脂を抑えて化粧崩れを防ぐことがあげられます。化粧下地の中には皮脂を吸って、肌表面をサラサラに保つ機能をするものがありますので、皮脂が気になる方は皮脂吸収力に優れた下地を下地を使用することで、化粧崩れを改善できるかもしれません。
また、余分な皮脂を抑えることは、メイク崩れだけでなくニキビや肌トラブルの防止にも役立ちます。
ファンデーションを密着させやすくする
化粧下地を使用することでファンデーションを密着させやすくするができます。化粧下地が肌表面のでこぼこを補正し、肌にファンデーションをぴたっと密着させてくれます。
また、化粧下地をつけることで、肌に直接ファンデーションがつくことがなくなるため、肌への刺激をやわらげることもできます。その結果、肌荒れやニキビが少なくなるというメリットもあります。
紫外線や乾燥から肌を守る
化粧下地には紫外線や乾燥から肌を守る機能もあります。紫外線の多い時期には日焼け止め効果の高い化粧下地を使用することで、紫外線対策ができますし、秋冬の乾燥が気になる季節には保湿成分が配合された化粧下地を使用することで、肌の潤いを保つことができます。
どちらの場合も、季節や環境に合わせて化粧下地を使い分けるようにするとよいでしょう。
ただし、紫外線対策も保湿も化粧下地で100%まかなえるものではありません。本来の紫外線対策は日焼け止めでしっかり行ったうえで、下地でも紫外線対策をする。保湿はスキンケアをしっかりとした上で、下地にも保湿効果のあるものを使うなど、下地はプラスアルファの存在として利用するとよいでしょう。
肌色を整える
化粧下地に色がついているものや、パール成分が配合されたものは、肌の色を整えてくれる効果が期待できます。色がついた化粧下地は肌の色を補正してくれます。例えば赤みを消したい時はグリーン系の下地、血色が悪くくすんだ肌にはピンク系の下地など、使い分けることで肌の色味を補正し、顔全体を明るく見せてくれるのです。
また、パール成分が含まれているものは、光を反射させたり集めたりする効果があり、肌色を明るく見せたり、くすみを飛ばしたように見せてくれます。軽いくすみや疲れが顔に出ているときなどはパール成分配合の化粧下地がおすすめです。光があたるとキラキラと輝いて顔色を明るく見せてくれますよ。
毛穴や肌のでこぼこを隠す
化粧下地には肌の欠点をカバーする機能もあります。毛穴や肌のでこぼこを埋めるパテのように使える下地もあり、しっかりとメイクをしたいときに向いています。ニキビ跡によるでこぼこが気になる方にもおすすめです。
ただし、化粧下地は厚く塗るほど崩れやすくもなりますので、少しのでこぼこであれば、パール効果のある下地で十分カバーできるでしょう。
化粧崩れしない下地を選ぶポイント
自分に合った下地を選ぶ
化粧下地をただなんとなく選んでいると、自分の肌質にあっていないものである場合があります。この場合はせっかくの化粧下地の効果が十分に発揮されなくなってしまいますので、単に評判がいいものでなく、自分に合ったものであるかどうか、きちんと考えて選ぶようにしましょう。
乾燥肌の人は保湿力のある下地
乾燥肌の人は保湿力のある下地を選びましょう。美容液成分配合・保湿成分配合などとうたわれているものですと、十分な保湿効果が期待できますのでおすすめです。
一方、オイリー肌の人用の下地は皮脂を吸収成分が多く含まれすぎていて、乾燥肌の人にはあわない場合が多いので、避けるようにしましょう。
オイリー肌の人は油分バランスを整える下地
オイリー肌の人には油分バランスを整える下地がおすすめです。皮脂を吸収する成分がしっかりと含まれているものがおすすめです。
また、一方でオイリー肌になる原因として、肌の乾燥に端を発した皮脂の過剰分泌が考えられます。この場合は肌の保湿も重要になってきますので、保湿成分がしっかりと配合された化粧下地を選ぶとよいでしょう。後述するように肌の部分によって化粧下地を使い分ける方法が最もおすすめできます。
肌の部分によって下地を使い分ける
化粧下地は肌の部分によって使い分けることで、効果を最大限に発揮させることができます。まずはTゾーン、Uゾーンといった化粧崩れが起きやすい部分についてです。
この部分は皮脂の分泌が多く、化粧が崩れやすくなっているため、皮脂吸収効果が高い下地を使用するとよいでしょう。特に鼻部分は専用の皮脂を吸収して、肌表面をサラサラに保つ下地を使用してもよいです。皮脂をしっかりと吸収してくれるため、オイリー肌の人にもおすすめです。
目の周りなど、くすみや疲れが出やすい部分はピンク系の下地、またはパール効果が高い下地でくすみを飛ばすようにすると、顔色がぱっと明るく見せることができます。

化粧崩れしないオススメの下地
おすすめポイント
おすすめの化粧下地は無香料などのなるべく刺激成分が少ないものを選びました。保湿成分がしっかりと配合されているもの、紫外線防止機能の高いものなど、それぞれにおすすめのポイントがありますので、見ていきましょう。
ソフィーナプリマヴィスタ 皮脂崩れ防止化粧下地 25ml
http://www.cosme.net/product/product_id/10016304/top
SPF20・PA++とオフィスワークには十分な日焼け止め効果あり、耐皮脂処方で化粧崩れを防ぎます。保湿成分カミツレエキス配合で乾燥肌の方にもおすすめです。
2013年@cosmeベストコスメ大賞殿堂入りした、実力派の化粧下地です。
アクセーヌ スーパーサンシールドEX 22g
http://www.cosme.net/product/product_id/10040236/top
SPF50+ PA++++とアウトドアでも使用できる高い日焼け止め効果があります。潤いキープの日焼け止めで、アレルギーテスト済みであることもおすすめポイントです。
@cosme化粧下地ランキング6位と人気の商品です。
マキアージュ ドラマティックスキンセンサーベースUV 25ml
http://www.cosme.net/product/product_id/10106869/top
SPF25・PA+++と日常使いには十分な日焼け止め効果があります。肌の酢分バランスと皮脂をコントロールする崩れ防止美肌センサー付きの化粧下地です。
@cosmeベストコスメアワード2016ベスト化粧下地3位と非常に人気が高い商品でもあります。
キス マットシフォンUVホワイトニングベースN 37g Light Natural
http://www.cosme.net/product/product_id/10001228/top
SPF26・PA++と軽い日焼け止め効果があり、美白有効成分配合ですので、同時に美白をしたい方におすすめできます。ノンコメドジェニックテスト済みです。@cosme化粧下地3位と人気の商品です。口コミから比較的低価格であることも魅力の一つのようです。
サンキラー BCスーパーラスティングベースN 30g
http://www.cosme.net/product/product_id/10082990/top
SPF50+・PA++++と非常に高い日焼け止め効果があります。スポーツ時・アウトドア時にもおすすめできます。ヒアルロン酸、コラーゲン、リピジュアR配合で、お肌に潤いを与えてくれます。
下地の効果的な使い方とポイント
下地の効果的な使い方
化粧下地をさらに効果的に使うためには、どのようなことに注意をしたらよいでしょうか?
1.下地の前に基礎化粧品で保湿ケアをする
まずはけ化粧下地をつける前に、十分なスキンケアを行う必要があります。肌をしっかりと潤してから出ないと、乾燥によって化粧下地が肌にのりにくくなることがあります。化粧水をしっかりと肌にしみこませ、丁寧にケアしておくことで、化粧崩れを防ぐことができます。
2.下地は適量を出す
化粧下地は塗りすぎないことも重要です。適量を守って使用しましょう。塗りすぎるとベタベタしてしまい、逆に化粧崩れの原因となります。出しすぎてしまった場合や塗りすぎてしまった場合はスポンジなどで軽く吸い取るとちょうどよい量におさまります。
3.両頬から外側へ伸ばしていく
化粧下地は両頬にのせて、外側へ伸ばしていくように塗ってください。このように塗ることで、もっとも視線が集まりやすい頬の部分にしっかりと下地が塗り、他の部分は薄く仕上げることができます。
4.下地を塗ったあとにスポンジで肌全体になじませる
化粧下地を塗った後にスポンジを使用すると下地が肌全体になじみやすく、余分な皮脂を取り除くことにもつながります。円を描くように均一に、擦らないようにスポンジをあてていきましょう。
日焼け止めを使用する際は下地の前に塗る
また、紫外線が強くなる5月から9月は日焼け止めを併用することもおすすめできます。日焼け止めを使用する際は化粧下地よりも前に塗るようにしましょう。先に日焼け止めをしっかりとつけておくことで、下地は薄付きでも、紫外線対策をしっかりと行えます。
肌質によって付け方を変える
自分の肌タイプによってつけ方を変えましょう。乾燥しやすい部分は保湿効果が高いものをたっぷりと、テカリ安い部分は意識して薄付きするとよいでしょう。
部分によって使用する化粧下地を使い分けられるように自分の肌質を見極めてください。

リキッドファンデーションの特徴と塗り方
肌への密着度が高い
化粧崩れが気になる場合はファンデーションをリキッドタイプに変えてみるとよいでしょう。パウダータイプのファンデーションに比べて崩れにくく、肌への密着度が高いため、白浮きなどもしづらいです。
ややクリームに近いこってりとした感触のものから、乳液や化粧水のようにさらさらとした感触のものまで多様にあり、肌質や色味に合ったものを選ぶことができます。
水分と油分のバランスが適度に配合されている
リキッドファンデーションは水分と油分のバランスが適度に配合されているため、塗りやすく、厚塗りなどの失敗が少ないです。また、塗りすぎてしまった場合でも、パフなどを使用することでリカバリーすることができます。
一見難易度が高そうに見えますが、実は初心者でもうまく塗ることができるのがリキッドファンデーションなのです。
塗る時は手を使う
リキッドファンデーションを使用するときは手に取って使用するようにしましょう。最初からパフにつけてしまうとパフに吸収されすぎてしまうので、はじめは手で付ける必要があります。
手で付けることで、量の調整もしやすくなりますし、肌に直接触れることで、トラブルにも気づきやすくなります。ニキビや肌荒れのある部分は避けるようにして、優しく塗っていきましょう。
リキッドファンデーションの塗り方
1.顔の中心から外側へのばす
ファンデーションを顔の中心部分、主に頬のあたりにのせた後、外側に向けて優しく伸ばしていってください。あまりべったりと顔全体にのせると厚塗りになりがちですので、両頬の部分だけにのせるか、鼻・おでこ・あごを含めた5点にちょんちょんと乗せるとよいでしょう。
ファンデーションは頬の部分にのせておけば、肌全体を綺麗に見せてくれるので、あまり厚塗りしないように心がけます。特に、Tゾーンは崩れやすいため、あまりファンデーションを厚塗りすると、崩れたときに汚らしく見えてしまいます。
2.塗った後はパフで優しく押さえる
薄くのばす、厚塗りはしないことがファンデーションを崩れにくく長持ちさせるコツです。ですが、リキッドタイプのファンデーションを綺麗に長持ちさせる一番簡単な方法は、最後にパフで抑えることです。
ファンデーションを塗り終わった後に全体的にパフで優しく抑えておくと、厚くなりすぎたところやムラになっていたところが均一になり、美しく見えるようになります。
Tゾーンなど崩れやすいところはむしろパフで多めに抑えておくとよいでしょう。厚塗りして崩れてしまうよりは薄く塗って崩れが目立たないように調整したほうが、結果として綺麗に見えます。
パフで抑えた後は軽くパウダーをはたいておくとファンデーションがぴたっとおさまり、より崩れにくくなります。このとき使用するパウダーはさらさらとして粒子が細かいものの方が、より化粧崩れ対策に有効です。

汗による皮脂崩れの対策
こまめに汗を拭く
皮脂による化粧崩れの対策を見てきたところで、次は汗による化粧崩れの対策を見ていきましょう。
夏場や、スポーツ・アウトドア時にはどうしても汗をかいてしまい、化粧崩れが気になりますよね?ですがなかなか鏡を見て丁寧に直している時間は取れないことも多いでしょう。
汗による化粧崩れの対策としては、まずはこまめに汗を拭くことです。汗を流しっぱなしにしていると、さらに化粧が崩れてきてしまいますので、柔らかい布などでこまめに拭くようにしましょう。
お化粧直し用の汗ふきシートも販売されているので、こちらも清涼感があっておすすめです。特に夏場は汗ふきシートを持ち歩いてこまめに拭くようにすると、汗をかきやすい人は化粧崩れを防ぎやすいと思います。
首の後ろを冷やす
汗をひかせるには首の後ろ冷やすとよいでしょう。
首の後ろを冷やすと首から上が冷えて、顔の汗が引きやすくなります。冷やしたタオルを首にかけていると、首の後ろが冷やされて、清涼感がありおすすめです。また、首を冷やすグッズなども売っていますので、利用してみるとよいでしょう。百円均一ショップなどでも手ごろに手に入れることができるので、試してみやすいと思います。
▼さらに詳しい解説はこちら
鼻の化粧崩れを防ぐ。スキンケアとメイク方法、生活習慣を知ろう

肌に合う下地を見つけて快適な毎日を
化粧下地はよいものがたくさん出ていますが、すべての人に合うものはなかなかありません。時間をかけてもあれこれと試してみて、自分に合った下地を見つけるようにしましょう。
化粧下地はアイシャドウや口紅といったメイクアップ用品に比べると地味な存在です。しかし正しくきれいにつけていることで、まるで最初から素肌がきれいなのかのように見せてくれる、縁の下の力持ち的な存在でもあるのです。
化粧崩れや肌の質感に悩んでいる方は、ぜひ一度下地を見直してみてください。肌は顔全体の中でも、もっとも面積が大きい部分です。肌が綺麗に見えると、一気に雰囲気が変わってきます。ぜひ、手をかけてあげるようにしてみてください。