目次
トラネキサム酸の効果
血液の流れを抑制し止血する
トラネキサム酸は、人工的に合成されたアミノ酸です。血液を固まりやすくする特徴があるため、止血剤として、用いられています。医療現場では、重度の外傷や分娩後の出血、外科手術、抜歯、重度の鼻血や月経時などに使われています。
炎症を抑える作用がある
トラネキサム酸は、止血剤の他に抗炎症剤として用いられることもあります。耳鼻科などでは、扁桃腺や口内炎の炎症を抑えるために処方されることもあります。また、歯茎の出血や炎症を抑えるための歯磨き剤などにも配合されています。
アレルギー症状の緩和
蕁麻疹や薬疹、湿疹など、かゆみを伴うアレルギー症状にもトラネキサム酸が用いられることがあります。アレルギーも炎症の一つであるため、炎症を抑える作用の高いトラネキサム酸が使われています。炎症を鎮め、かゆみを軽減する働きがあります。
メラニンの生成を抑制する
トラネキサム酸には、止血や抗炎症作用の他にメラニンの生成を抑制する美白効果もあるとされています。メラニンを生成するメラノサイトには、プラスミンという物質が必要です。トラネキサム酸は、抗プラスミン薬とも呼ばれており、このプラスミンを抑制する効果が高いため、トラネキサム酸には美白効果があると言われているのです。一般的には、シミやソバカスなどの治療に用いられるスキンケア用品などに配合されています。
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メラニンを徹底解説。メラニンの構造を理解して、適切な対策をしよう
トラネキサム酸が効く主な症状
年齢が現れるシミ、肝斑
シミやソバカス、肝斑の原因は、メラニン色素の沈着によるものが原因です。メラニンは、紫外線を浴びることによって生成されます。これは、メラニンを生成するのに必要な肌細胞メラノサイトという物質が、紫外線によって活性化されるためです。
トラネキサム酸は、このメラノサイトの働きを抑える効果があるため、メラニンの生成が抑えられ、シミを予防する効果があるのです。
意外とツライ口内炎
一般的な口内炎は、物理的な刺激によるものや、疲労、ストレス、栄養の偏りなどが原因でできることが多いようです。通常1~2週間で完治する場合が多く、自然治癒することができます。しかし、口内炎ができている間の食事や会話は、意外とツライもの。できるだけ早く痛みを取り除いて、治したいものです。
口内炎の治療薬には、飲み薬や直接幹部に貼って治すものなどがあります。市販されているもの、病院で処方されるもの、いずれにもトラネキサム酸が配合されていることが多いようです。トラネキサム酸を配合した薬は、口内炎の炎症を鎮め、腫れや痛みを軽減する効果を期待することができます。
実はよく使われる喉の痛み
トラネキサム酸は、プラスミンという痛みや炎症を引き起こす物質を抑える働きがあるため、抗プラスミン薬とも呼ばれています。
咽頭炎や扁桃炎などにも処方されている、一般的にも有名な成分のひとつです。
美白のために心がけたいこと
日焼け対策は万全に行う
太陽光に含まれる紫外線には、肌の弾力を保つコラーゲンを破壊する作用があり、シワやたるみなどの肌老化を早めてしまいます。また、シミやそばかすの元となるメラニンの生成を活発化させる働きもあります。こうした光老化を防ぐためには、毎日の日焼け対策をしっかりと行うことが重要。メイク前の日焼け止めクリームは必須アイテムです。UVカット加工された帽子やハンドカバー、サングラスや日傘などで、万全の備えが必要となります。
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紫外線対策のコツ。紫外線の影響を知って美肌も健康もキープしよう
ビタミンをたっぷり摂取する
ビタミンは、美白のためにはもちろん、肌トラブルを改善し、エイジングケアにも効果的です。
とくにビタミンCは、日焼けでダメージを負った肌に働きかけ、コラーゲンの生成を助ける働きがあります。ニキビを予防し、肌の調子を整えてくれる働きもあります。免疫力を高め、鉄分の吸収を助けてくれる働きがあります。
ビタミンEには、優れた抗酸化作用があり、細胞の老化を予防する効果が期待できます。若返りのビタミンとも呼ばれ、冷え性の改善や生活習慣病の予防に効果があるとされています。
柑橘類や野菜、ナッツ類に多く含まれるビタミンCやEは、毎日必要量をしっかりと摂るように心がけましょう。
洗顔は優しく行う
朝晩の洗顔は、顔についた汚れや皮脂、角質などを洗い流すためにも必要なスキンケアです。しかし、ゴシゴシと擦ってしまうのは厳禁。肌を痛め、炎症を引き起こしてしまう可能性もあります。さらに熱いお湯での洗顔は、必要な皮脂をも洗い流してしまう恐れがあるので、注意が必要です。
正しい洗顔は、たっぷり泡立てた洗顔料をぬるま湯で濡らした顔全体にのせ、泡の弾力を利用して泡を転がすように洗います。全体をきれいに洗ったら、髪の生え際やこめかみ、鼻の周りや口周り、フェイスラインなどに洗い残しがないようにきれいにすすぐことも大切です。余計な力をいれず、優しく洗うことを意識しましょう。
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間違った洗顔方法はニキビの原因に?正しい洗い方で肌トラブル改善
保湿はスキンケアにおいて重要
洗顔後の保湿、そして保湿した後の水分を逃がさないようにすることはスキンケアにおいてとても重要です。優しく洗顔したあとは、たっぷりの化粧水でしっかりと保湿を行いましょう。さらに肌に浸透した水分が蒸発する前に、乳液やクリームなどでフタをしてしまうことも大切です。肌細胞の生まれ変わりであるターンオーバーを促進するためにも、肌の調子を整えておくことは、とても大切なのです。
トラネキサム酸配合のおすすスキンケア製品
エリクシール エリクシール ホワイト スリーピングクリアパック C 105g
夜のスキンケアが終わったら、最後に塗って寝るだけのエリクシール ホワイト スリーピングクリアパック。保湿効果も高いので、眠っている間に高弾力なジェルがハリと透明感のある、うるうるプルプルな素肌へと導いてくれます。美白成分m-トラネキサム酸を配合し、シミやそばかすの元となるメラニンの生成を抑える働きが期待できます。
トランシーノ トランシーノ薬用ホワイトニングリペアクリーム 35g
トランシーノ薬用ホワイトニングリペアクリームは、寝ている間に美白ができる夜用美白クリームです。美白有効成分であるトラネキサム酸と、黄ぐすみに働きかけるルイボスエキスを配合。高い保湿効果で、夜、塗って寝るだけでぶるぶるのクリームが、一晩中肌を優しく包み込んでくれます。
メラニンの生成をしっかり抑えて、翌朝には、むき卵のようなつるんとした素肌を実感することができます。
ベネフィーク ホワイトレチノエッセンス 45g
とろけるような感触と、伸びの良さが肌へのうるおいをしっかり与えてくれると人気なのが、ベネフィーク ホワイトレチノエッセンスです。ダブルの有効成分がツヤツヤで透明感のある明るい素肌へと導いてくれます。
各層のすみずみまで美容成分を浸透させ、高い保湿効果とメラニンの生成を抑える効果が期待できます。優雅でリラックス効果の高いフローラル・フローラルの香りも人気のひとつとなっています。
シャネル ル ブラン クリーム TX 50ml
シャネル ル ブラン クリーム TXは、配合されているパールエキスがみずみずしいうるおいで肌を包み込み、内側から肌に働きかけてくれる薬用美白クリームです。
「TXC」がメラニンの生成プロセスにしっかりとアプローチして、紫外線などの外部からの刺激を受けた肌に輝きを与えてくれます。高い美白効果と保湿効果が人気のクリームです。
トゥルー・ネイチャー シンデレラホワイト エステティックセラム・イン ホワイトニング・ゲル 105g
配合されたトラネキサム酸とオレンジ果皮抽出エキスCE成分が、透明感のある美白へと導いてくれるトゥルー・ネイチャーのシンデレラホワイト エステティックセラム・イン ホワイトニング・ゲル。高純度なコラーゲンと高分子ヒアルロン酸、低分子ヒアルロン酸配合で、うるおいのあるハリと弾力に満ちた肌へと導いてくれます。
多機能なオールインワンタイプで、化粧水、乳液、クリーム、美容液、パック、マッサージクリームの6つのステップがコレひとつでOK。さらに無添加、無香料、無着色で低刺激タイプなので、敏感肌タイプでも安心して使うことができます。
ナビジョンDR TAホワイトローション 150ml
ナビジョンDR TAホワイトローションは、2つの美白有効成分がメラニンの生成を抑え、シミやそばかすを防いでくれる薬用美白化粧水です。美白有効成分トラネキサム酸と、ヒアルロン酸、グリチルリチン酸配合で、しっとりとしたハリとツヤのある明るい素肌へと導いてくれます。
ロスミンローヤル ロスミンリペアクリーム ホワイト 30g
ロスミンローヤル ロスミンリペアクリーム ホワイトは、高いうるおい効果で、アイクリームとしても利用することができる多機能性クリーム。小ジワを目立たなくする効能評価試験済みで、口元や目じりの小ジワが気になる部分にしっかりと働きかけてくれます。
6種類の植物エキスのほか、こだわりの美容成分を配合し、角質層の水分が減少して引き起こされる浅い小ジワの改善に効果が期待できます。無添加、無香料、無着色、無鉱物油、パラベンフリー、石油系界面活性剤不使用で、敏感肌の方も安心して使うことができます。
アプロディーテ ラ・エスティラージュ オールインワン・ゲル 40g
アプロディーテ ラ・エスティラージュ オールインワン・ゲルは、薬用美白成分トラネキサム酸と、グリチルリチン酸を配合したオールインワンゲルです。保湿性美容成分コラーゲンとヒアルロン酸配合で、しっとりとした使い心地も人気のひとつ。肌荒れを防ぎ、うるおいのある素肌へと導いてくれます。
エファクト スキンセラム ホワイト 28ml
エファクト スキンセラム ホワイトは、ビタミンC誘導体配合で、メラニンによってできてしまったシミを濃くならないようにする効果があります。また、配合されているトラネキサム酸がメラニンの生成を抑制し、シミやそばかす、くすみなどにしっかりと働きかけてくれます。
サラッとした使い心地と、スッとなじむ浸透のよさが魅力で、透明感のあるキメの整ったなめらかな素肌へと導いてくれます。
?草花木果 整肌化粧水・どくだみ(しっとり) 180ml
草花木果 整肌化粧水・どくだみ(しっとり)は、大人にきびを防ぎながら、しっとりとしたうるおいも与えてくれる化粧水です。どくだみエキスやオウバクエキス、ボタンエキス、イチヤクソウエキス、アンズ果汁などの植物由来成分を配合し、キメの整ったスベスベの肌へと導いてくれます。
メデル ナチュラル ホワイトセラム ワイルドローズアロマ 30ml
メデルのナチュラル ホワイトセラム ワイルドローズアロマは、84%が天然由来成分です。国産米や天然セラミドなどの高保湿成分のほか、シミやそばかすを防ぐトラネキサム酸配合。さらに、グリチルリン酸ジカリウム配合で、肌荒れや乾燥を防ぎ、ハリのある肌へと導いてくれます。8種類の植物成分が肌トラブルを改善し、さわやかであまい香りのワイルドローズアロマが優しくリラックスさせてくれます。
トラネキサム酸が配合のおすすめメイク製品
DHC 薬用 BBクリーム GE 40g
DHC 薬用 BBクリーム GEは、化粧下地としても使える薬用美白美容液BBクリームです。うるおいを守る美容液成分と、透明感のある美は首溶液成分が、小ジワや毛穴の開き、シミやそばかす、くすみをしっかりとカバーし、明るい素肌へと仕上げてくれます。なめらかな伸びのよさと、肌なじみのよさが魅力で、肌を綺麗に見せてくれます。
資生堂 ホワイトルーセント ブライトニング スキンケアパウダー N 25g
資生堂のホワイトルーセント ブライトニング スキンケアパウダーは、美白有効成分m-トラネキサム酸を配合した薬用美白美容パウダーです。なめらかなプレスとパウダーが、透明感のある明るい素肌へと導いてくれます。また、優雅な気分を感じさせてくれる香りも魅力のひとつです。
サンメディックUV 薬用サンプロテクト EX 50ml
日焼け止めと化粧水と乳液、美容液を兼ね備えた、サンメディックUVの薬用サンプロテクト EXのミルクジェル。うるおいが長く続くので、乾燥による小ジワを目立たなくしてくれます。
防腐剤フリー、無香料、無着色、鉱物油無添加で、低刺激タイプ。敏感肌の方も安心して使えます。化粧下地としても使えるオールインワンタイプが魅力です。
アユーラ fサインディフェンス モイストプロテクター
紫外線や乾燥から肌を守りつつ、快適な肌を保ってくれる化粧下地効果もある、アユーラ fサインディフェンス モイストプロテクター。乾燥や肌荒れ、にきびを予防してくれる効果画期待できます。
トランシーノ 薬用ホワイトニングデイプロテクター
トランシーノ 薬用ホワイトニングデイプロテクターは、1本で美白、乳液、日焼け止め、化粧下地の4役をこなしてくれる美白UVベースです。美白有効成分トラネキサム酸と日中の日焼けダメージに着目したBCコンプレックスを配合し、肌のうるおいをしっかりと守ってくれます。無着色無香料、紫外線吸収剤不使用で低刺激タイプなので、敏感肌タイプの人も安心です。
トラネキサム酸の注意点
身体への影響は極めて少ない
副作用が少なく低刺激であることから、一般的にも広く知られるようになったトラネキサム酸。耳鼻科や歯科などでは、痛み止めや止血剤などに使われており、風邪薬や歯磨き剤、美白効果のあるスキンケア用品として市販されています。
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トラネキサム酸の副作用とは。市販薬服用の注意点と配合薬について
女性は生理に影響することがある
出血性の病気や手術後の出血を抑えるためにも利用されているトラネキサム酸。安全性が高いということもあり、海外では月経が多いという女性の治療薬としても使われています。人によっては、トラネキサム酸を服用し続けて生理が止まってしまったというケースもあるようです。
早めに服用をやめれば、また生理がくる人もいるようですが、もし、生理に影響するようであれば、早めに医師の診断を受けましょう。
持病がある方は医師に確認
止血作用の強いトラネキサム酸。体内の血がかたまりにくい病気などに用いられることもありますが、逆に血が固まりやすい状態である人には、危険な作用を与えてしまうことも考えられます。例えば、脳梗塞や心筋梗塞などを患ったことがあるという人は、トラネキサム酸を使うことで再発リスクの可能性もあります。
また、腎臓で代謝されるトラネキサム酸の働きによって、腎臓に負担をかけてしまう恐れもあります。このように、なんらかの持病があるという場合、トラネキサム酸の止血作用が逆効果となってしまうため、医師に相談してから使用を決めるのがよいでしょう。
妊娠中は避けること
トラネキサム酸は、副作用の低い医薬品です。しかし、妊娠中の女性は、血栓ができやすい状態となっています。そのため、妊娠中にトラネキサム酸を服用することで、血栓リスクが高まってしまう可能性があります。出産時などの止血目的で使用されることはありますが、美白を目的としたトラネキサム酸の利用は、妊娠中は避けるようにしましょう。
トラネキサム酸は刺激が少なく美白に効果的
抗炎症作用や止血作用のある医薬品として、用いられていたトラネキサム酸。副作用や刺激が少ないことから規制が緩和され、現在では美白有効成分とした美白化粧品にも一般的に配合されています。メラニンの生成を防ぎ、シミなどの予防に効果的、さらに肌荒れを防ぐ美容成分として用いられていることもあります。
市販の化粧品に配合されているトラネキサム酸は、低刺激タイプなので、敏感肌の人にも安心です。ここでご紹介したスキンケアアイテムやメイク用品を活用して、シミや肝斑を目立たなくし、美白を自慢したくなる素肌を手に入れてみませんか?