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対処法はニキビの種類によって違う
白ニキビならコメドプッシャーで芯を取り除く
白ニキビはニキビができ始めた初期段階のもので、毛穴に皮脂が溜まった状態です。その中に溜まっているものが「コメド」と言われています。この時はまだ炎症も軽い状態なので、つぶしてもOKと言われています。
しかし、つぶしてはいいもののやりすぎは皮膚や毛穴にもダメージを受けてしまいます。特に手でつぶしてしまうと、雑菌が入り炎症を起こしてしまう可能性が高くなります。そこでコメドをキレイに取り除くためにコメドプッシャーを使います。
コメドプッシャーはドラックストアなどで簡単に購入することが出来ます。コメドプッシャーを使う際には雑菌が入らないよう必ず消毒をしてください。また皮膚を温めて毛穴を開いた状態で使うとより効果的です。
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白ニキビは早い対処が大切。美肌を取り戻す正しいスキンケア方法とは
コメドプッシャーを使う際の注意
力強くコメドプッシャーを使うことは厳禁です。軽い力で肌に負担をかけないようにしましょう。また毎日使うこともやめましょう。月2回程度を目安に使ってください。
コメドプッシャーを使いコメドが取れた後は毛穴は開きっぱなしの状態になっています。なので取り除いた後の毛穴ケアを怠ると雑菌が入りやすくなり、炎症を起こし悪化する可能性もあります。なので取り除いた後の毛穴は消毒をして、化粧水・乳液などのスキンケアを行ってください。
赤ニキビはつぶさず医療機関へ
赤ニキビは白ニキビが炎症を起こし、コメドでふさがれた毛穴が赤く腫れたり、痛みを伴います。ひどいと顔中が赤くなってしまいます。またさらに悪化が進んでしまうと黄ニキビと言われる膿が溜まっている状態のニキビになります。
赤ニキビは白ニキビとは違い簡単に治らず、繰り返しできたりと厄介なニキビです。なので自分でつぶさず皮膚科に相談するとよいでしょう。
オロナインを塗るのも効果的
オロナインは万能な塗り薬で有名です。大塚製薬の公式ホームページにもニキビにも効果があると書かれています。殺菌成分と保湿成分が主であるのでニキビ対策にもとてもよい薬です。アクネ菌の増殖を防ぎニキビの炎症を抑えます。
軽いニキビの症状であれば改善につながりますが、炎症がとてもひどい赤ニキビや黄ニキビには効果はあまりないと言われています。塗って逆効果になる恐れもあるので、オロナインを塗れるのは症状が軽いニキビに使い炎症を抑えるための薬と考えたほうがよいでしょう。
必ず自分のニキビタイプに合わせた薬を使用してほしいので、オロナインが効果がない場合は医療機関に相談しましょう。
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つぶしてしまったニキビには
ニキビをつぶしたら必ず消毒や洗顔、正しいしてスキンケアをして肌を清潔に保つことも重要です。間違った方法でつぶすと炎症をおこし、ニキビ跡になりやすくなります。
またつぶれたニキビにはキズパワーパッドを貼ると改善されると注目が高まっています。ジョンソンエンドジョンソン社から発売されているキズパワーパッドは「モイストヒーリング」といって傷口乾燥させず潤いを保ちを自分の体液で治す働きを促してくれます。
なので、つぶしたばかりや膿や血などの体液がでているニキビにキズパワーパッドが効果があると言われています。つぶしていない白ニキビにはコメドがあり詰まっている状態なので、キズパワーパッドはあまり効果は発揮されません。
キズパワーパッドを貼るときの注意
つぶしてしまったニキビ部分は貼る前にキレイに洗います。消毒や化粧水などはせずにキズパワーパッドを貼り2、3日貼り続けてください。すぐにはがしてしまうと治癒が未完成のままなので効果はありません。しかし貼ったテープ部分がかゆくなることもありますので、合わないと思ったらはがしましょう。
はちみつ洗顔で殺菌する
はちみつには殺菌効果や保湿力もありさらにビタミン類も含まれています。これを使って洗顔することでニキビ菌の殺菌作用、肌の保湿に効果がありニキビの改善にも役立ちます。
使いかたは普段使用している洗顔料をよく泡立てたところに、はちみつをティースプーン1杯程度くわえてよく混ぜ合わせ洗顔するだけです。特別な洗顔料を使わなくても、とても簡単な方法で殺菌効果がある洗顔をすることができます。はちみつ洗顔を続けることでニキビだけでなく他の肌トラブルの改善にも期待できます。

肌のターンオーバーを知ろう
ターンオーバーは肌の生まれ変わりのこと
ターンオーバーは皮膚(表皮)の新陳代謝のことをいいます。表皮は基底層、有棘層、顆粒層、角質層と下から順に4層になっています。基底層から肌が生まれ、角化をしながら角質層で古くなった表皮は剥がれ落ちます。このサイクルが健康でトラブルもなければ約28日の周期で肌は生まれ変わっています。これがターンオーバーです。
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美肌のもとは「ターンオーバー」。肌の再生機能を助けるケア方法
若いうちは生まれ変わりも早い
しかしターンオーバーは年齢によって周期が変わってきます。10代では約20日、20代は約28日、30代は約40日、40代では約55日、50代は約75日とだんだんと周期が遅くなります。なので若いうちはターンオーバーも正常であり、肌の生まれ変わりが早いのです。
ターンオーバーは早すぎても駄目
ターンオーバーが早いことが良いと思われがちですが、実は早すぎても肌トラブルが起こりやすくなります。ターンオーバーが早すぎても肌が十分に成長していないのに、皮膚の表面に出てしまうので、これが原因で弱い肌になり、乾燥しやすい肌、敏感肌、キメがない肌、ニキビができやすいと、さまざまな肌トラブルの元となってしまうのです。
肌の悪循環を避ける
ターンオーバーを正常に保ちたいと思い様さまざまなスキンケアを試すと思われますが、どれもスキンケアのし過ぎというのは肌にとっては悪循環になってしまいます。
1日に何度も洗顔をする
顔の清潔感を保とうとして1日に何度も洗うことはNGです。特にゴシゴシと強い力で洗ったりすることで角質を傷めつけたり、はがしてしまうことがあります。角質が無理にはがしてしまうと、再生することに皮膚は急がされ結果的にターンオーバーが早くなってしまいます。
ピーリングのしすぎ
ピーリングはターンオーバーが遅い場合に正常に働きかけることに役立ちますが、これもやりすぎてしまうと角質を無理にはがしてしまいターンオーバーを急がせてしまいます。また逆にターンオーバーが早い人が使っても余計に角質をはがしてしまうので特に悪循環が進んでしまいます。
ターンオーバーは睡眠も重要
ターンオーバーは寝ている間に行われます。肌が再生を行う時間帯を「ゴールデンタイム」と呼び、美容においてとても重要な睡眠時間帯です。これは成長ホルモンも関係してきます。成長ホルモンは体の成長を促すだけではなく、傷ついた肌を治す働きもあります。
このゴールデンタイムは「22時から深夜2時」に成長ホルモンの分泌が一番働き美容によい時間帯と言われていましたが、最近では「眠りについてから3時間」がゴールデンタイムと言われるようになりました。何時というい時間ではなく、眠りの深さで成長ホルモンが分泌されます。
なので無理に22時に寝る必要はありません。眠りについてからが重要になります。眠りが浅いと成長ホルモンの分泌も減少するので、深い眠りにつくことが必要です。

ニキビができたらしてはいけないNG行動
パックでコメドをとる
毛穴パックで毛穴に溜まった汚れを落とす方法もありますが、ニキビに使用してコメドを取ることはNGです。パックを取るときに肌にかなりのダメージを受けます。ニキビの部分にダメージを与えることはご法度です。
またパックを使用し続け、貼っていた部分にニキビができやすくなったという話もあります。これは、無理にパックで角栓を取りだすと毛穴は広がったままになります。そのあとのケアを怠ると、毛穴に雑菌が入りニキビなどの肌トラブルの原因となります。なのでパックの使用は控えたほうがよいです。
何度も洗顔する
一日に洗顔を何度もすると肌にあるべき皮脂も余計に取ってしまい潤いがなくなります。
そうなると肌は必死に保湿をしなければと急がされ、皮脂を過剰に分泌するのでまた脂っぽい肌になってしまいトラブルの起きやすい肌になります。これを繰り返してしまうと悪循環になってしまいますので、1日にする洗顔は朝と夜の2回で十分です。
ファンデーションを濃く塗って隠す
ニキビを隠したいがためにファンデーションを濃く塗ってしまうと、ニキビ部分に負担がかかってしまいます。なので油分が多いファンデーション(リキッドタイプ)や化粧下地は使用しないほうが良いです。またファンデーションであるならパウダータイプを使用し、ニキビ部分には薄く塗る程度にしましょう。
髪でニキビを隠す
前髪でおでこに出来たニキビを隠したいという気持ちもありますが、髪でニキビを隠すことはNGです。髪には外のほこりやゴミがつきやすくいですので、不衛生な髪が肌に触れていることで余計ニキビが悪化したり、治るのが遅くなったりします。できれば髪で隠さずニキビ部分は通気性良く清潔に保ちましょう。
ニキビを触る
手はいろいろなものに触れるので雑菌がたくさんついています。不衛生な手でニキビに触れたり、つぶしたりするとニキビが悪化し、なかなか治らず繰り返しニキビの原因にもなります。なのでニキビには触らず少しでも早く治るように見守りましょう。
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ニキビを潰してしまったときの対策法。ニキビ跡にならないようにする秘訣
マスクでニキビを隠す
ニキビがコンプレックスになりできるだけ顔を隠したいと思う方もいるかもしれませんが、マスクで顔を隠すことはかえってニキビを悪化させてしまう原因にもなります。マスクを着用することで肌と擦れてしまいそれが刺激になりニキビを悪化させてしまいます。
またマスクと顔の間の湿度が高くなり蒸れてしまい、雑菌が増殖するリスクや皮脂の分泌も過剰になります。ニキビのある部分は通気性もよくしたほうが清潔に保たれるので、マスクの使用は控えましょう。
布団にもぐって寝る
毎日使用している布団には、寝たときに出た汗やほこりがあったり、ダニなどの雑菌が必ずと言ってよいほど存在します。布団にもぐって寝てしまうと雑菌が肌につきやすくなりニキビを悪化させる原因にもなります。また枕カバーなども清潔に保つよう心がけましょう。
熱いお湯で洗う
熱いお湯では皮脂がよく落ちるのですが、皮膚に必要な皮脂も洗い流してしまい、皮脂が過剰分泌する原因になります。洗顔に使うお湯の温度は、ぬるま湯が適温でありちょうどよく皮脂を落とすので、熱いお湯では洗わないようにしましょう。

ニキビができたら心がけたいスキンケア
正しい洗顔法をマスターする
間違った洗顔方法で洗い続けても肌トラブルは改善されません。正しい方法を身につけましょう。
手を洗い、顔を濡らす
手を清潔に洗ったら、顔を洗顔料で洗う前にぬるま湯で濡らして、顔に付いたホコリや油分を落とします。
洗顔料はたっぷりと泡立て、マッサージをするように洗う
洗顔料は必ず泡立てネットでよく泡立ててください。泡で顔を包み込むようにしたら、ゴシゴシと洗わず泡で顔をマッサージするような感覚で洗います。やさしく丁寧に洗います。
油分の多い場所のTゾーンから洗いはじめ、頬、最後は目、口の順で洗います。目と口は皮膚が薄いので軽く泡を乗せて洗います。
ぬるま湯ですすぎ、やさしく水分をふき取る
ぬるま湯は人肌程度(約37、38℃)でしっかりとすすぎましょう。すすいだらタオルで顔をゴシゴシふかず、軽くタオルを顔に押さえるように水分をふき取ります。
洗顔料や歯磨きをのすすぎ残しがないようにする
洗い終わったらぬるま湯で、洗顔料の洗い残しがないようにしっかりとすすぎます。目安は20回以上すすぎましょう。歯磨き粉も口の周りについていたままだと肌荒れを起こす原因にもなるので、口周りもしっかりとすすぎましょう。
保湿をしっかりする
洗い終わったら化粧水、乳液でしっかりケアしましょう。そのなかでも「保湿」はとても大事です。乾燥してしまうと、「肌のバリア機能」が低下します。バリア機能が低下すると、肌のかさつきやニキビ、シワやくすみの原因になります。
皮膚の表面は常に潤い乾燥を防ぐことで肌の水分が蒸発するのを防ぎ、保湿成分が元々ある皮脂がなくなったときも保湿を行えば過剰に皮脂が分泌されることなくトラブルを防げます。ターンオーバーも保湿することで正常に保てるので保湿はかなり重要になります。
スポンジなどの化粧グッズを清潔にする
ファンデーションなどをつけて直接肌につけるスポンジは雑菌が繁殖しやすいものです。清潔にしていないスポンジをニキビのある肌につけると雑菌を顔に塗っていることになり、ニキビが治りにくい、他のトラブルを起こしやすい肌になります。なので特にスポンジは清潔にしなくてはいけません。目安としては2日に一回、最低でも週1回ペースで洗ったり、使い捨てタイプを使いましょう。
スポンジを洗う際の注意
スポンジは専用のクリーナーで洗うか、石鹸や中性洗剤でも洗えます。やさしくもみ洗いをしましょう。爪を立てたり強く洗うとスポンジが傷ついてしまいます。洗い終わったらよく洗剤を洗い落として水分を取り、形を整えたら日陰で干しましょう。
またスポンジに抗菌効果のある場合、石鹸や中性洗剤で洗うと洗浄力が高く抗菌効果も一緒に洗い流してしまう可能性があるので、洗いずぎには注意しましょう。

ニキビ予防のために生活習慣を見直そう
お風呂で体を温める
シャワーだけでバスタイムを終わりにするのではなく、体を洗ったらゆっくりと湯船につかりましょう。1日の疲れをリセットする効果もありますし、汗をかいて毛穴から老廃物を出すデトックス効果もあります。
湯船に長く浸かれない人は半身浴もおすすめです。半身浴でも浸かっていると毛穴が開きますし、血行もよくなります。半身浴が終わったら洗顔をすると古い角質や汚れをしっかり落とすことができます。
バランスの良い食事をとる
食生活もとても大事です。脂っぽいもの、甘いものを食べすぎるなどと偏った生活をすると、太る原因にもなりますし、肌にも悪い影響がおよびます。野菜や果物でビタミンやミネラルも摂取し、適度なたんぱく質や炭水化物を取りバランスの良い食事をとることを心がけましょう。
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ニキビ改善にはビタミンCが効果的。効率良く摂取する方法とは?
適度に運動する
全く運動しないと体の機能も低下しますし、体の動きも鈍くなりとっさの反応に対応できずケガをするリスクも高まります。運動することで汗をかき体の老廃物を出してデトックス効果もありますし、体もすっきりリフレッシュします。なので適度に運動することは生活において必要なことです。
睡眠不足を解消する
人の理想の睡眠時間は7時間から8時間と言われています。眠っている間に肌のターンオーバーも活発に行われるのでよく眠ることは大切です。寝つきをよくするためには、お風呂にしっかり入る、適度に運動などと上で説明したことが関わってきます。
運動して体を疲れさせる、寝る前にお風呂に入ったり、温かい飲み物を飲んで体を温めリラックスして眠気を誘い自然に眠れるように心がけましょう。寝る前のスマホは画面の明るさに刺激され逆に目がさえてしまうので控えましょう。
ストレスをためない
ストレスは現代社会においてつきものなのでなかなかストレスを感じないということは難しいです。ですがストレスが溜まると、体内のサイクルが乱れたりニキビができやすい肌になったりと体はストレスに敏感に反応します。ストレスをため続けるのではなく、自分の最も効果のあるストレス解消法を探しリラックスさせることが重要です。
タバコは吸わない
タバコは体にさまざまな影響を与えます。肌にももちろん影響があり、乾燥しやすい、たるみやすい、シワやシミができやすいと肌の老化を促進させてしまいます。キレイな肌、健康的な体にするにはタバコは吸わないことをおすすめします。
寝具はこまめにかえる
寝具には見えないホコリやダニ、ダニの死骸や細菌が増殖します。また寝ているときに出てくる汗も布団についてしまいます。なので寝具もこまめに洗濯をし、天日干しすることでホコリやダニなどを防ぐことができます。ニキビのある肌には余計な雑菌を肌につけないために、清潔な寝具で眠ることも大切です。

ニキビを跡を残さず早く治そう
ニキビを悪化させてしまうと跡にもなりやすく、なかなか短期間で治すことが難しくなります。なので、ニキビの初期段階でニキビケアをすることで悪化してしまうのを防いでいきましょう。無理にニキビをいじることなく正しいケアを行い、またニキビを予防するために日々の生活習慣も見直し、規則正しい生活を送ることが大切です。