目次
気になる肌荒れの状態
カサカサする乾燥
肌荒れの初期症状として現れるのが、肌がカサカサしてくる乾燥。肌の乾燥は誰もに経験があるといっても過言ではないほど、現れやすい肌荒れの症状です。外気の乾燥などにより肌の水分が減少し、うるおいが失われてしまった状態をいいます。
肌の乾燥は肌表面の皮脂の減少も原因ですが、それだけではなく、肌の内部の保水能力の低下による乾燥が主な原因となっている場合が多いです。
かゆみが出る
肌が乾燥してくると、肌を外部からの刺激などから守っているバリア機能が低下してきます。この肌のバリア機能が低下している状態のところに外部からの刺激を受けるとかゆみが出てきます。
例えば、髪の毛があたったり、服がすれるなど、日常的に起こりやすいちょっとの刺激が、かゆみを引き起こす原因となってしまうのです。また、かゆいからといって掻いてしまうと、それが刺激となりかゆみが増してしまうことがあるのでやめておきましょう。
肌が赤くなる
肌が赤くなってしまう原因は、肌が薄くなり炎症を起こしてしまうことです。日頃の洗顔や顔のマッサージを過度に行っていたり力を加えすぎていると、その刺激により肌表面の角層が剥がれてしまい、肌が薄くなってしまいます。特に鼻や頬は顔の中でも出っ張っている部分なので、刺激や摩擦を受けやすい場所です。
また、肌が薄くなると乾燥肌にもなりやすいといわれています。肌が薄いうえに、さらに乾燥するとその乾燥が刺激となり肌が炎症を起こし赤くなってしまいます。
ニキビや吹き出物
肌荒れの代表的な症状の大人のニキビや吹き出物。この大人のニキビや吹き出物に悩まされている方はたくさんいます。あごラインや口まわりに繰り返しできることが多く、ニキビ跡にもなりやすいのが困りもの。生理前になると必ず出てきてしまうという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
大人のニキビや吹き出物の原因は生活習慣の乱れやストレス、ホルモンバランスや乾燥などさまざまです。改善、予防するためには日々のケアが重要になってきます。
肌荒れ時のパックのポイント
症状によっては控える
パックをすると美肌になるイメージですよね。ですが、どんな状態の肌でもパックが効果的というわけではありません。肌荒れの状態によっては逆効果となり、肌荒れを悪化させてしまう場合もあるのです。
乾燥だけが気になるときに保湿系のパックをするのは効果的です。ですが、乾燥がひどく炎症を起こしているときや、ニキビや吹き出物が多いときのパックの使用は、症状が悪化してしまう可能性が高いので控えるのがよいでしょう。
摩擦の少ないパックを使用
パックにはクリーム・ジェル・クレイ・泡・オイル・シートマスク・拭き取りタイプなどさまざまな種類があります。その中でいちばん摩擦による刺激を受けやすいのが拭き取りタイプのパックです。
拭き取りタイプのパックをする際はコットンを使用することが多いですが、どんなに柔らかいコットンを使用し、優しく拭き取ったとしてもやはり摩擦を受けてしまいます。肌荒れ状態の肌に摩擦による刺激を受けると、症状が悪化してしまう恐れがあります。肌が荒れているときにパックをするときは、できる限り摩擦の少ないタイプにしましょう。
低刺激成分配合のものを使用
普段使っていてなんともないスキンケア化粧品でも、肌が荒れているときに使ってピリピリした経験はありませんか？肌が荒れているときは、いつも以上に肌は敏感な状態になっています。
美容成分がたっぷりと配合されているパックでも、敏感になっている肌に使うと刺激を受けてしまうばかりで効果はあまり得ることはできません。肌が荒れているときにパックをする際は、敏感肌用のものや低刺激成分配合のものにしましょう。
パックの前後にスキンケア
使用するパックのタイプによって使い方はさまざまです。洗顔後すぐに使用するのが効果的なもの、それ以外であれば、パックの使用前に化粧水や美容液でケアしてからのパックがおすすめです。美容成分は乾燥した肌よりもうるおいのある肌の方が浸透しやすいのです。
特に肌に直接塗り、乾いたらはがすタイプのパックは、パック使用前に化粧水や美容液でケアをしてから使用すると、パックが乾いていく過程で、先に塗った化粧水や美容液の美容成分を肌の中に押し込めてくれます。また、パックをした後も忘れずに乳液やクリームを使用しケアしましょう。
シートタイプは時間を守る
パックの中でもシートマスクタイプのパックは、いちばんメジャーで使用している方も多いでしょう。保湿美容成分もたっぷりと含まれていて、使用するだけでしっかりと保湿ができるイメージですよね。このシートマスクタイプのパックは使用時間が10~15分なメーカーによって指定されています。
長時間使用すればするほど、美容成分が肌に吸収されていくような感覚になりますが、これは間違いです。指定された時間以上にパックをつけているとシート自体が乾き、その乾いたシートが肌のうるおいを奪ってしまい、せっかくパックしたのにも関わらず肌は乾燥してしまうのです。ですので、もう少しつけておきたい気持ちを抑え使用時間を守って使用しましょう。
お風呂後に実施
シートマスクタイプのパックや毛穴の角栓を除去するタイプのパックなどは、お風呂のあとに使用すると効果的です。お風呂のあとの肌は毛穴が開いているため、毛穴に詰まった角栓も除去しやすく、またパックの美容成分が肌に浸透しやすい状態です。
夏場の暑い時期などはシートパックを冷やしておいて、使用すると毛穴の引き締めもでき、毛穴の開きが気になる方にはおすすめです。毛穴の角栓を除去するパックをしたあとも毛穴が開いた状態なので、化粧水などを使用ししっかりとケアし毛穴を引き締めましょう。
適正な頻度で行う
肌によいとされる美容成分がたっぷりと配合されているパックや、毛穴をスッキリさせるタイプのパックを毎日使えば使うほど毛穴がキレイになり、肌もキレイになるのではと思いますよね。ですが、これは逆効果。
毎日パックを使用すると、剥がすタイプのパックだと肌を痛めてしまう恐れもあります。また、美容成分たっぷりのパックだと肌に過度に美容成分や栄養を与えてしまうことになるのです。パックを使用する際は、それぞれのパックに指定された頻度を守り正しく使用することが重要です。
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パックの効果を知ろう。美肌になるためのパックの正しい使い方とは
肌荒れ時に使えるパックのタイプ
しっかり保湿のシートを貼るタイプ
美容成分や保湿成分のたっぷり配合された保湿シートマスクタイプのパック。乾燥により肌が荒れてしまっているときにおすすめのタイプのパックです。保湿をしっかりとすることにより、乾燥や乾燥によるかゆみやニキビが改善されます。
シートマスクタイプのパックを使用する際は、使用する時間を必ず守りましょう。せっかく乾燥をケアしようとパックをしているのに、長時間の使用が原因でより乾燥を招いてしまっては元も子もありませんからね。
刺激が強めの塗ってふき取るタイプ
顔に直接塗って時間を置き、タオルやコットンで拭き取るタイプのパック。このパックはパック自体の成分が刺激が強い場合も多く、またタオルやコットンで拭き取る際に摩擦による肌への刺激があります。
普通肌に使用すると、古い角質を除去でき肌のくすみなどの改善になりますが、敏感肌や肌が荒れた状態での使用は刺激が強すぎるため、あまりおすすめできません。肌が荒れているときの使用は控えましょう。
肌荒れ時は控えたい毛穴や角栓に塗ってはがすタイプ
毛穴の角栓が気になるときに使用する、塗って乾かしてからはがすタイプのパック。毛穴の角栓がパックにくっついてとれるのが目に見えてわかるので、すごくキレイになりスッキリした気持ちになりますよね。
この塗ってはがすタイプのパックは、肌からはがす際の刺激が強く、敏感肌の方だけでなく普通肌の方が使用するのにも刺激の強いタイプです。肌が荒れて肌のバリア機能も低下している状態でこの刺激の強いパックの使用は、肌荒れの悪化や肌トラブルをより招いてしまう恐れがあるため使用は控えましょう。
肌荒れに優しい洗い流すクレイタイプ
肌に直接塗ってから洗い流すタイプのクレイタイプのパック。このクレイタイプのパックは低刺激な成分を配合しているものが多く、肌が荒れている状態の敏感になった肌にも安心して使うことができます。また剥がしたり拭き取ったりせず、洗い流すタイプなので摩擦による刺激も少なく済みます。
クレイタイプのパックは古い角質を除去したり、肌を健やに整えてくれる役割があるためニキビや吹き出物ができている肌への使用もおすすめです。
血行促進に効果的な炭酸パック
炭酸パックというと炭酸による刺激が心配になりますよね。実は、肌トラブルを抱えた肌にも使えるんです。炭酸パックをすると炭酸の力で血行が促され、新陳代謝が活発になり肌を健康状態に導いてくれます。炭酸パック自体は肌荒れした状態でも使用可能ですが、配合成分には注意が必要です。
添加物が多く配合されているパックは刺激が強いことが多いので、できるだけ無添加の炭酸パックを使用しましょう。
手軽に化粧水でのコットンパック
パックの中でもいちばん手軽にできて簡単なコットンパック。普段使っている化粧水を水で濡らしたコットンにたっぷりとり、顔にぺたぺたっと貼るだけなので普段からされている方も多いのではないでしょうか？コットンパックをすることにより、化粧水の水分を肌の奥まで浸透させることができます。
肌の奥までうるおすことで乾燥を改善することができ、肌のキメも整い、ニキビや吹き出物などの肌荒れの改善にも効果的です。
肌荒れにおすすめシートパック
ルルルン バランスうるおいタイプ
美肌を育む働きを助ける成分や、肌の内側の保湿力を高める保湿成分などを配合しているシートパック。高い保湿力と肌のバリア機能を高める働きで、肌の基礎力をアップさせます。毎日朝晩の化粧水の替わりとして使用できるタイプです。
ミノン プルプルしっとり肌マスク
水分を保つ機能が低下している肌に、肌のバリア機能をサポートする保湿成分を補給してくれるシートパック。乾燥による小ジワを目立たなくします。繊維刺激の少ない柔らかいシートが肌に吸い付くように密着し、美容成分が角質層の浸透し、うるおいに満ちた美肌へ導きます。
クオリティファースト オールインワンシートマスク モイストEX
保湿成分をたっぷりと配合し化粧水・美容液・乳液の役割をするオールインワンタイプのシートパック。シートは水の力だけで織った、肌にやさしいオーガニックコットンを配合したコットンを使用。無添加で防腐剤不使用のため安心して使うことができます。
私のきれい日記 黒真珠マスク
高品質な黒真珠から抽出したエッセンスを配合したシートパック。黒真珠には肌に必要なビタミン・ミネラル・アミノ酸が豊富に含まれており、肌にうるおいとツヤを与えてくれます。明るく輝くような美肌へと導きます。
肌荒れにおすすめ洗い流すクレイパック
アルジタル グリーンクレイペースト
海泥にオーガニック植物エキスを配合した使いやすいペーストタイプのクレイパック。海泥のつぶつぶ感が毛穴に溜まった汚れや古い角質を吸着してツルツルな肌に。海洋由来のミネラルや保湿成分が肌のうるおいを守り、洗い流した後は透明感のある美肌に導きます。
ＤＨＣ 薬用ミネラルマスク
天然ミネラルとたくさんの美肌成分が配合されている、高品質粘土のクレイパック。美白成分や保湿成分の他に、肌荒れ防止成分のアラントインなどの植物成分を豊富に配合。指先が滑るようななめらかな質感で、のびもよく使い心地のよい使用感です。
イプサ ルミナイジングクレイ
不要な角質や毛穴まわりの落ちにくい汚れを取り除き、やわらかい肌に整えるクレイパック。乾いた肌にも濡れた肌にも使用することができます。高い吸着洗浄効果と保湿効果で光を反射しやすいキメに整え、透明感のある肌へと導きます。
ナイアード ガスール
粘土の原石を地下水で溶かし、ろ過して、太陽と風で乾かしたシンプルなタイプのクレイパック。全身に使用することができます。粘土の吸着力で肌の汚れを取り除き、粘土のミネラルが肌や髪の毛など全身をしっとりとなめらかに整えます。
パラオホワイト クレイパックプロ
汚れやくすみを除去し、肌にうるおいを与えてくれるクレイパック。肌荒れを防ぐ作用があり、乾燥肌や敏感肌の方も安心して使用できます。クレイ成分がくすみの原因を捕らえ肌を明るくすると同時に、肌を引き締め整え、透明感のある肌に導きます。
ピノクラブ 泥パックDX
奇跡の泥と呼ばれるミネラルを豊富に含んだ海泥を使用したクレイパック。人の赤血球よりも小さな粒子でできた海泥が、毛穴の奥にある汚れを吸い取り毛穴トラブルの改善にも効果的です。海藻エキス・コラーゲン・ヒアルロン酸配合なのでうるおいを与え保ってくれます。
その他のパック方法
抗酸化作用のヨーグルトパック
発酵食品としてとても優秀で、美容にもよいとされているヨーグルト。そんな優秀なヨーグルトは食べるだけでなく、パックとしても活用できます。ヨーグルトにはフルーツ酸が含まれていて、古い角質を取り除き、ターンオーバーを正常な状態に整えてくれます。
また、ヨーグルトの上澄み液に含まれる乳清タンパク質には抗酸化作用があり、肌荒れやニキビの改善に効果的です。ヨーグルトパックをすることにより、くすみの解消・美白・ニキビやニキビ跡の改善・肌荒れや炎症の緩和・保湿などさまざまな効果が期待できます。ただし、乳アレルギーをお持ちの方はやめておくほうがよいでしょう。
ヨーグルトパックの材料
・プレーンヨーグルト：大さじ1～2
・小麦粉：大さじ1
好みや必要に応じて以下の材料をプラスしてください。
・オリーブオイル：保湿
・ハチミツ：水分保持
・重曹：頑固な毛穴汚れの除去
・緑茶：肌荒れの予防、防止・美白
・無糖ココア：新陳代謝を高めて肌を健康に整える
ヨーグルトパックのやり方
1.洗顔をする
2.ヨーグルトに小麦粉とハチミツやオリーブオイルなど好みのものを混ぜ合わせる
3.目の際を避けて、やさしく塗りこむように顔全体に塗る
4.10分ほど放置し、洗い流す
市販薬用クリームのパック
ドラッグストアなどで購入することのできる薬用クリームを使ってパックをすることもできます。使用するクリームによって効果はさまざまですが、保湿やニキビに効果のあるものもあります。
クリームは油分を多く含んでいるため、乾燥対策に薬用クリームでのパックは効果的です。ですが逆に、クリームが油分を多く含んでいるため、ニキビや吹き出物がひどい場合は悪化してしまう恐れがあります。そのときの肌状態に合わせてパックを行いましょう。
蒸しタオルと美容オイルのパック
肌の乾燥が酷く、ごわごわしているしているときにおすすめの蒸しタオルと美容オイルを使ったパック。乾燥して固くなっている状態の肌にいくら化粧水や保湿のパックをしても、美容成分や保湿成分が肌の奥に入っていきにくいので効果を感じにくくなります。
そんな肌状態のときは洗顔後に美容オイルを顔に塗り、蒸しタオルで鼻と口以外の部分を覆うだけの簡単パックがおすすめです。血行促進によりくすみも解消でき、肌もやわらかくなるので、このパックの後にする化粧水などのスキンケアの浸透力もアップします。
▼さらに詳しい解説はこちら
乾燥肌もきちんと解決。パックをしたあとの正しいお手入れ方法はコレ
お肌の状態にに合わせてパックをしましょう
肌が荒れている状態のときは、普段反応しない美容成分や保湿成分にも反応してしまうほど敏感になっていることが多いです。まずは今の肌の状態をキチンと把握しましょう。パックでケアするときは、肌の状態に合ったパックのタイプを選び、使用時間や使用する間隔を守り正しく行うことを忘れずに。そして肌荒れ知らずの美肌を手に入れましょう。
