目次

黄ニキビになるの原因
遺伝によるもの
黄ニキビの遺伝として考えられるのは、ニキビ自体が親から遺伝するというものではなく、遺伝するものが「肌質」・「体質」であるという方がしっくりきます。肌質や体質が親からの遺伝によるもので、それがオイリー肌であった場合、そのオイリー肌が自分にも遺伝していて、その結果、ニキビができやすくなってしまうということです。
例えば、「毛穴が小さい」ため詰まりやすかったり、「新陳代謝機能」が低い体質であるがために、肌のターンオーバーが働きにくい状態になるなどもそうです。ほかにも「皮脂の分泌量が多い」など、これらの肌質が遺伝と考えれば、ニキビが遺伝するイコールニキビ体質が遺伝する。ということであると考えられます。
ストレスによるホルモンバランスの乱れ
「ホルモンバランスの乱れ」とは、女性ホルモンのことで「エストロゲン」(卵胞ホルモン)と、「プロゲステロン」(黄体ホルモン)が、生理によって増えたり減ったりを繰り返して、ホルモンバランスを整えています。エストロゲンは女性的な体作りに必要な働きがあり、プロゲステロンは皮脂の分泌を促す働きがありますので、このホルモンバランスが崩れると、ニキビをはじめとする生理不順や肌荒れ、更年期障害などを引き起こしてしまいます。
「エストロゲン」は「美肌ホルモン」とも呼ばれていますが、過剰な分泌になると「プロゲステロン」とのホルモンバランスが崩れてしまい、ニキビをはじめとするさまざまな肌に良くない症状が出てきてしまいます。
男性ホルモンの過剰分泌
皮脂の過剰分泌を引き起こしてしまう「男性ホルモン」、この皮脂を過剰に分泌してしまうことが、ニキビを引き起こす主な原因となっているのです。「男性ホルモン」とは名前に「男性」とついていますが、女性にも男性ホルモンは分泌されます。男性よりも女性の方が、その「男性ホルモン」による皮脂分泌は少ない量ではありますが、「男性ホルモン」の影響で、毛穴が狭くなり皮脂も過剰分泌されますので、結果、毛穴がふさがってしまいニキビの原因となるのです。
ターンオーバーが乱れる
肌には、「表皮」「真皮」「皮下組織」の3つの層があります。その3つの層が、新陳代謝を起こし肌が生まれ変わることを、「ターンオーバー」と呼んでいます。表皮は、セラミドや保湿因子、脂肪肝皮質から成っているのですが、これらの成分が保湿クリームの役割をはたしてくれるもので、ターンオーバーが乱れてしまうと保湿クリームの役割が本来の働きをせず、十分な保湿を果たせなくなり肌がカサついたり、ターンオーバーで押し出された細胞がキチンと排除できずに、肌に残ってしまったりと肌荒れをひきおこす原因となってしまうのです。
化粧品の油分が肌に合っていない
化粧品の油分には、さまざまな種類があります。基本的には、「アクネ菌」がニキビの原因のひとつといわれており、皮脂を好むため、化粧品に配合されている油分を栄養分として増殖することで、それがニキビの原因となってしまう場合も。また過剰な油分は毛穴つまりの原因にもなるため、ニキビが気になる方は、オイルフリータイプやアクネ菌が栄養分としないオイルが配合された化粧品を選ぶことが最適といえるでしょう。
食生活の乱れ
食生活の乱れは、普段の生活の上でも注意しなければならないことですが、お付き合いで偏った食事をしたり、お付き合いで飲むアルコールなどの機会が増えてしまうと、体内でアルコールを分解しようとビタミンB群が頑張ってくれています。そのビタミンB群というのは肌の新陳代謝(ターンオーバー)を助けてくれる働きをする栄養素なので、アルコールを分解するために毎回大量に消費されてしまっている、ということになります。ビタミンB群が大量に消費されるということは、肌の新陳代謝(ターンオーバー)が乱れてしまい結果、肌荒れやニキビの原因となってしまうのです。
肌へ刺激物が付着した
肌への刺激物としては、化粧をした際のファンデーションや口紅などが肌にあっていない場合、ファンデーションや口紅の成分に含まれる油分が合わないことと、クレンジングで落としきれず肌に残ってしまって、肌を痛める場合があります。そして、食事中に刺激物が肌に付着してしまう場合などがあります。意外と、歯磨きの際の歯磨き粉がニキビの原因となることもあるようです。
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黄ニキビは化膿して痛がゆい。根本原因を解消して美肌を取り戻す方法

黄ニキビのメカニズム
ニキビには種類がある
ニキビは、さまざまな原因で肌の生まれ変わりである、ターンオーバーの乱れを引き起こすことがはじまりで、皮脂が毛穴に溜まりやすくなり、過剰分泌された皮脂が毛穴に詰まってしまい、ニキビが発生してしまいます。そのニキビにアクネ菌が増殖していくと、だんだんと悪化していきます。その悪化していく過程を段階的に、ニキビの種類として分けられ、「白ニキビ」・「黒ニキビ」・「赤ニキビ」・「黄ニキビ」・「紫ニキビ」の5段階に成長していってしまいます。老廃物などの汚れや、炎症を繰り返してだんだんと悪化していってしまいます。
皮脂量の増加により毛穴が詰まる
ニキビの原因である「毛穴の詰まり」ですが、皮脂量が多く毛穴に詰まることでニキビを引き起こしますが、逆に乾燥肌の場合にでも皮脂がキチンと排出できないでいる場合は、ニキビを引き起こしてしまう原因となるのです。そして、この皮脂量は、思春期に男性ホルモンの影響で大量に皮脂分泌されるようになります。通常成人するころに、ホルモンバランスが落ち着いてきて皮脂量もおちつくといわれています。
他にも、思春期以降のホルモンバランスの乱れや、食生活の乱れ、ビタミンB群の不足などによって皮脂量が増加し、毛穴が詰まるといわれています。そして、刺激物や油ものの摂取は皮脂量も増えニキビの原因になり、それ以上に、炭水化物や嗜好品、ジュースなどの糖質を過剰に摂取してしまうことが、皮脂量を大量に増やしてしまう原因となりますので、食生活のこういった乱れや偏食には注意していきましょう。
アクネ菌が繁殖し炎症する
「アクネ菌」は、「善玉アクネ菌」と「悪玉アクネ菌」の2つに分けられます。「善玉アクネ菌」は、病原菌の繁殖を抑え肌を弱酸性に保つ働きがあります。そして、「悪玉アクネ菌」は、有害物質である「遊離脂肪酸」という物質を排出してしまいます。これによって、アクネ菌が増殖し炎症が起こってしまうといわれています。常在菌であるアクネ菌は皮脂が多い皮膚を好むので、増加した皮脂を栄養分にしてさらに、「悪玉アクネ菌」が増殖して炎症を起こしてしまいます。
皮脂や汚れが溜まる面ぽう
面ぽう(コメド)には、2種類あり、「開放制面ぽう」と「閉鎖性面ぽう」とがあります。黒くなった皮脂が表面に見えるのが「開放性面ぽう」と呼ばれ、毛穴がふさがっているものを「閉鎖性面ぽう」と呼ばれています。これらの皮脂が固まったものを「面ぽう」と呼びます。
毛穴の細胞が壊される膿苞
膿胞とは、赤ニキビより進度が進んだ状態で、白っぽい、または黄色っぽい膿が見えている状態です。その表面に覆われている皮は薄く破れやすいのが特徴です。この膿胞が進むと重度のニキビである結節、そして、嚢胞(病的な袋状のニキビ)となり、肌へのダメージも大きく跡も残りやすくなってしまいます。
黄ニキビが繋がる紫色の結節性ニキビ
ニキビの種類には、「白ニキビ」・「黒ニキビ」・「赤ニキビ」・「黄ニキビ」・「紫ニキビ」の5段階の名称があり、白ニキビから段階的に、紫ニキビへと進行していきます。「結節性ニキビ」というのは医療用語であり、ここでいうところの紫ニキビのことです。紫ニキビは、5段階の炎症の最終形態であり、最も注意しなければならない状態といえます。
この「結節性ニキビ」は膿腫(のうしゅ)とも呼ばれています。黄ニキビの状態よりもさらに悪化した状態が結節性ニキビです。ニキビが炎症を起こし(赤ニキビ)化膿して(黄ニキビ)いきますが、この炎症と化膿を繰り返すことで、血の混ざった赤黒いシコリ状のニキビが、皮膚上に盛り上がり紫ニキビとなります。最終形態である結節性ニキビになるまで放置するのではなく、できる限り早い段階での治療や改善をすることが、結節性ニキビまで至らない最も重要なポイントであるといえるでしょう。
痛みのある黄ニキビの症状とは
「赤ニキビ」の段階から、炎症を繰り返し悪化してくると、アクネ菌が増殖し黄色い膿が溜まったニキビになってしまいます。この化膿した状態のニキビを「黄ニキビ」といいます。この黄ニキビは、膿疱と呼ばれ化膿している状態で、痛みを伴ってしまいます。この黄ニキビになってしまうと、「黄色ブドウ球菌」がアクネ菌とともに増殖してしまい、さらに炎症を悪化させてしまいます。
そして、真皮の奥にある真皮層にまで炎症が及んでいる状態なので、デコボコの肌になってしまったり、色素沈着してしまい跡が残ってしまう危険性を含んでいます。この状態の痛みや痒みのある黄ニキビになってしまった場合は、医療機関での治療や、薬局・ドラッグストアなどの薬剤師に相談し、市販薬を検討していただくのが最良でしょう。
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「黄ニキビ」は炎症の進んだ状態。少しでも早く対処しよう

あごや鼻の下に黄ニキビができる原因
皮膚の分泌物がすくない
皮膚の乾燥により肌がカサカサになり、汚れである垢や汗が剥がれ落ちにくくなり、肌のターンオーバーが乱れてきます。その結果肌を守ろうと皮膚が厚くなってしまったり、他にも、男性ホルモンのが少なすぎたりしてホルモンバランスが崩れてしまい、皮膚の分泌物が少なくなってしまったりもします。
顔のなかでよく動かす場所である
顔の中で一番よく動かす部位として思いつく場所は、「口(クチ)」ではないでしょうか。そのよく動かす口の周りはとてもよく目立つ部位でもあり、ちょっとした体調の変化などの影響を最も受けやすい部位でもあることから、肌トラブルを起こしやすく、ニキビができやすい部位といえるでしょう。原因としては、ストレスであったり月経前症候群(PMS)、食生活の乱れや睡眠不足、運動不足などの体調の変化に敏感であることです。そうならないためには、規則正しく生活を送ることが大前提となってくるのです。
口周りについた食べ物が肌を刺激する
意外と口周りについた食べ物や飲み物のケアというのは、特別されにくいこともあり、口周りへ刺激物が付着した状態が影響することもあります。汚れたらその都度、やわらかいハンカチやガーゼなどでやさしく拭き取るように習慣つけるといいでしょう。
紙ナプキンで口周りを拭く摩擦による
紙ナプキンの摩擦による刺激は、肌荒れ、ニキビの原因となってしまいますので、食後に利用する紙のナプキンは注意しましょう。汚れたらその都度、ハンカチやガーゼ、ウェットティッシュなどの刺激の少ないものを選ぶようにしてケアするように、日ごろから気にかけておくことが大事といえるでしょう。

黄ニキビの予防方法
汚れを取り除き皮膚を清潔に保つ
ニキビや肌トラブルを予防するには、まず、正しい洗顔で汚れを取り除き、皮膚を清潔に保つことが大切です。意外と認知されていない洗顔前に手を洗うということ。洗顔を始める前にまずは、意外とたくさんの雑菌がついている手を洗ってから洗顔に入りましょう。
洗顔のポイントとしては、人肌程度の温度で洗うということ、洗顔はふわふわに泡立てた泡で洗う事、ゴシゴシと擦らないこと、やさしく洗うなどが皮膚を清潔に保つ上での重要なポイントとなります。改めて、これまでの洗顔方法を見直してみてはいかがでしょうか。
十分な睡眠時間を取る
私たち人の身体には、睡眠によって「成長ホルモン」が活発になる時間帯があるといわれています。この「成長ホルモン」は別名、「美肌ホルモン」とも呼ばれ、アンチエイジングに効果的だといわれています。
その時間帯としていわれているのが、睡眠に入ってから3~4時間後にピークを迎えるそうです。この時間にぐっすりと熟睡できるよう、食後2時間~3時間を開けて就寝するのが良いとされています。食事を済ませ、入浴も済ませ、その入浴後の2~3時間がもっとも眠りにつきやすい状態だということです。
脂質や糖分を控える食生活の改善
食生活の乱れは、体の不調を起こしやすくするだけでなく、肌の新陳代謝も低下し、ニキビや肌トラブルの原因となってしまいます。そこで、脂質や糖分を控える食生活の改善が身体元気の秘訣となってきます。
具体的には、社会人になると、お付き合いでお酒や外食をする機会が自然と増えてしまいがちですが、お酒や外食を控えることで、脂質や糖分を控える食生活に近づいてきますので、まずは、お付き合いの見直しと、ビタミンB群の摂取を積極的に取り入れていくことが、ニキビ改善、肌トラブルの改善へと繋がり、おのずと体調も良くなっていくでしょう。お酒や外食を控えることは、割と低いハードルではないでしょうか。
ビタミンを摂取する
ビタミンが不足してくると、皮脂が過剰分泌されてしまったり、肌のターンオーバーが乱れてしまったりと、肌に良くない症状に悩まされてしまいます。ニキビ予防に効果的なビタミンの代表としては、ビタミンB群、ビタミンA、ビタミンCがあげられます。中でもビタミンB群は積極的に取り入れたい栄養素なのです。ビタミンB群が多く含まれる食品としては、大豆製品や、肉類、牛レバー、豚レバー、魚肉ソーセージ、魚介類、ニンニク、マグロ、ゴマ、卵黄などです。
レバーに代表される栄養素ビタミンAや、レモンやイチゴに代表される栄養素ビタミンCなど、普段から意識してこれらの栄養素を摂取するように心がけることで、肌のターンオーバーも安定しニキビ予防につながるというわけです。
水溶性ビタミンと呼ばれるビタミンB群は、尿として過剰摂取された分は排出される仕組みになっていますので、たくさん摂取し過ぎるといった心配は、必要ないといわれています。そして、ビタミンを摂取する際に注意していただきたい点は、ビタミンCのサプリメントなどで過剰摂取すると、腹痛や下痢・吐き気などの副作用がでる場合がありますので、注意してバランスよく摂取することが理想です。
胃の消化を助けるため温かい飲み物を飲む
温かい飲み物は胃の消化を助けるだけでなく、いろいろな効果が期待でき、温かい飲み物の中でもお茶を飲むようにするとより効果があります。例えば代表的な緑茶では、ビタミンCが豊富であるということ。また、粉末の緑茶にすれば、ビタミンAも同時に摂取できるといいます。
そして、夏場の暑い時期には必ずといっていいほど必須の飲み物である麦茶。この麦茶を温かくして飲むと、血流が良くなり血液をサラサラにしてくれるそうです。そして、ハトムギ茶ですが、栄養価が高くニキビ・アトピーなどに効果的だといわれています。これらお茶によって摂取できる栄養素と温かい飲み物の組み合わせで、栄養素を摂取しつつ胃の消化を助け、ニキビ改善に意識的に取り込むことで予防していくことができます。
肌の免疫力を高めて肌質を改善
肌の水分を保ち、肌のバリア機能である肌バリアを作る働きがある「ランゲルハンス細胞」。この「ランゲルハンス細胞」は、沈静化酵素という物質に覆われており、肌トラブルの原因である物質を異物と判断し攻撃をしたり、肌に刺激を受けると過剰反応を沈静化してくれます。その沈静化酵素という物質は、年齢とともに減少してしまうため、免疫力が低下し、ニキビや肌トラブルの原因となっているのです。
この肌の免疫力を高めて肌質を改善させるには、緑黄色野菜や、ユリ科・アブラナ科などの野菜を摂取することで改善が期待できます。緑黄色野菜はベータカロテンが豊富で肌の粘膜を強化する働きがあります。人参やカボチャ、小松菜などにベータカロテンが豊富に含まれています。玉ねぎ・長ネギ・大根・キャベツなどの緑黄色野菜は免疫力の機能を持つ白血球を活性化してくれます。油で揚げたスナック菓子や、インスタントの麺類は肌の免疫力が低下してしまうので、摂取を控えましょう。
白ニキビの状態の時に処置する
ニキビの種類には、「白ニキビ」・「黒ニキビ」・「赤ニキビ」・「黄ニキビ」・「紫ニキビ」の5段階の名称があり、白ニキビから段階的に、紫ニキビへと進行(悪化)していきます。この初期段階である毛穴が詰まった段階の「白ニキビ」。
男性ホルモンが多くなりホルモンバランスが崩れてしまっている状態ですので、男性ホルモンが増えてしまわないよう、ホルモンバランスを崩さないようにすることが治療になるというわけです。「白ニキビ」から「黒ニキビ」へと進行(悪化)しないよう、そして、させないように、「白ニキビ」の段階で注意することが改善への近道となっていくでしょう。
ストレスを解消する
ストレスによるニキビは、セッロトニンやドーパミンと並んで三大神経伝達物質のひとつである「ノルアドレナリン」がストレスを感じると、皮脂の分泌を促してしまいます。その結果、ニキビが進行してしまったり、余計な皮脂を分泌させてしまったりします。
ストレスを解消させるには、おいしいものを食べに行くのもいいですが、過剰に摂取してしまうと逆にニキビの悪化原因ともなってしまいますので、普段の生活に適度な運動を取り入れることが、ストレス解消へと繋がっていきます。適度な運動を行うことで、心も体もリフレッシュできますね。

黄ニキビを改善するスキンケアの方法
ニキビをつぶさない洗顔を心がける
「黄ニキビ」とは、アクネ菌によって真皮層にまで深く炎症が起こり、膿をもっている状態でニキビ跡が残ってしまいやすいのです。この状態で、「黄ニキビ」を潰してしまうと、ニキビではない部位や初期段階の、「白ニキビ」などに広がってしまう可能性もあります。
さらに、毛穴が広がったままになってしまいますので、炎症の起こっていた真皮や真皮層の部位を、肌が修復させようと働き、たくさんのコラーゲンを生成しデコボコに凝固してしまったり、色素沈着してしまい跡が残ってしまうこともあります。つまり、洗顔時はいろいろなダメージを追わないためにも、「黄ニキビ」を潰してしまわないようにやさしく洗顔することを心掛けることが大切なのです。
化粧水の前に水をしっかり拭き取る
洗顔後の肌は、とても潤っているような気分になりますが、実は逆に水分量がへってしまっています。潤っていると思われるのは表面のみで、重要な角質層には水分量が少なくなっている状態なのです。そして、水分が残った状態で化粧水をつけると、せっかくの化粧水のうるおい成分などが、浸透しにくくなってしまいます。
洗顔後はなるべく早く化粧水をつける必要があるのですが、その化粧水をつける前には、しっかりと表面の水分を拭き取ってしまわないと、角質層にある水分量が、少なくなってしまったままになってしいます。つまり、洗顔後は表面の水分をしっかりと拭き取り、早い段階で化粧水をつけて浸透させるようにするのがいいでしょう。
手で化粧水をしっかり保湿する
洗顔後しっかりと水分を拭き取った後すぐに化粧水を、コットンではなく手でしっかりと浸透させて保湿するようにしましょう。そして、注意していただきたいのは、拭き取り化粧水は肌絵のダメージが大きいため使用しないようにしましょう。
乳液やクリームは肌の状態によって使う
乳液や保湿クリームには、基本的に水分の蒸発を防ぐ役割があります。乳液も保湿クリームも似たような感じがするのですが、肌の状態によって使い分けてほしいのが、成分の配合比率が違うだけですので、乳液だと「油溶性成分」が少なめで、「水溶性成分」が多めの配合となっています。保湿クリームの場合は逆に、「水溶性成分」が少なめで、「油溶性成分」が多めの配合となっています。
つまり、乳液の方は、保湿クリームに比べて水っぽい液体になっていて、保湿クリームは、固形に近いトロッとしたものになっていますので、例えば朝と晩で乳液と保湿クリームで分けて使用したり、肌の状態を見て、さっぱりめにしたい場合は乳液に、しっとりめにさせたい場合は保湿クリームでといった感じで、どちらか一方を使用するといいでしょう。無理に両方使わなくても役割はほとんど同じなので、使い分けるといいでしょう。
ビタミン誘導体が入った化粧品を使う
「ビタミンC誘導体」とは、ビタミンCを肌へ浸透させる力が高く、皮膚の内側に浸透後ビタミンCへと変化するといった性質を持たせています。ビタミンCは肌をプルンとさせる力を保ち、癌や老化の原因といわれている活性酸素を、抗酸化作用を持つビタミンCが助けてくれたり、ウイルスなどの細菌から肌を守る免疫物質を作る手助けをしてくれたりします。
さらに、シミの原因であるメラニン色素の沈着をビタミンCの力で抑制してくれたりと、肌になくてはならないのがビタミンCです。そのビタミンCを配合したビタミンC誘導体の入った化粧品が肌にとっても恵みであり、ニキビ対策となることでしょう。
仕上げに保湿を長持ちさせるワセリンを使う
ワセリンとは、原油から炭化水素類の混合物を脱色させ、精製して作られた保湿剤です。このワセリンは角質層まで浸透はせず肌表面を覆って、主に、ホコリや刺激物から肌を保護する膜を作る働きを持っています。そのため肌のバリア機能を正常に整え高めます。肌バリアの機能が高まれば、肌のターンオーバーも正常化され、皮脂が過剰に分泌するのを防げるので、ニキビ肌を作りにくくしてくれるといわれています。
ニキビのスキンケアの仕上げに保湿を長持ちさせるワセリンを使うことで、保湿を長持ちさせて尚且つ刺激物から肌を守り、肌のターンオーバーを正常化させて、結果、ニキビができにくい肌作り、そして、既にできてしまったニキビを改善してくれるということです。
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黄ニキビを潰すとデメリットがたくさん。きれいに改善する方法は?

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黄ニキビを早く治す治療薬
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武田薬品工業 テラコートリル軟膏 6g
特に赤ニキビに効果的な、抗菌薬オキシテトラサイクリン塩酸塩配合でアクネ菌の増殖を抑えます。ヒドロコルチゾンという強力な抗炎症成分も配合されています。
田辺三菱製薬 フルコートf 5g
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ペア ペアアクネクリームW 24g
かゆみを素早く止める治療薬。イブプロフェンピコノールが炎症を沈め、イソプロピルメチルフェノールがアクネ菌などを殺菌し、ニキビの進行を抑え、炎症のあるニキビを元から治療するクリームです。
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体内に溜まってしまった老廃物を解毒・排出する働きをする肝臓を助けてくれる、グルクロノラクトン配合。肌荒れや、ニキビを改善してくれるハトムギの種子、生薬ヨクイニン配合で飲みやすい小粒の錠剤です。
ピンプリット ニキビ治療薬 15g
皮膚に塗ると透明になる無色の治療薬で目立たず治療するタイプです。オイルフリーでさっぱりとし、ヒアルロン酸ナトリウム配合で肌がカサつきにくい使用感の無香料・弱酸性治療薬です。

にきびを治してキレイな肌へ
黄ニキビの原因として、遺伝やストレスによるホルモンバランスの乱れ、合わない化粧品を使用していたり、さまざまな原因が考えられる「黄ニキビ」について見てきましたが、睡眠時間の改善や、外食や飲酒などの食生活の乱れを解消させていくことなどで、ニキビを根源から治して、キレイな美肌への道が見えてきましたね。肌に刺激や負担をかけ過ぎないように、きちんとケアしていくことが大切ですね。