ベビーに安心のスキンケアとは。肌状態に合わせて必要な商品を選ぼう

2017.08.03

ベビーに安心のスキンケアとは。肌状態に合わせて必要な商品を選ぼう

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NADECICA編集部
NADECICA編集部

生まれたてのまっさらな肌は、一日のうちでも状態が変化するほど繊細です。刺激の少ないケアで、やさしく守ってあげたいと願うのは当然の親心。赤ちゃんの肌にこそ必要なスキンケアの知識や方法を、きちんと理解して実践してあげましょう。

INDEX

目次

    赤ちゃんの肌

    生まれてすぐの新生児肌

    生まれたての赤ちゃんの皮膚には、白いクリームのようなものが付いています。付着箇所や量は個人差が大きいですが、これは胎児のころに作られた「胎脂」と呼ばれる肌の保護成分です。水分の蒸発を抑え込む抱水性と、肌の水分を保つ保水性が高く、分娩時に赤ちゃんの皮膚を保護する役割もあります。

    出生後48時間ほどで胎脂は透明になって、さらに沐浴などで洗い流され消えていきます。生まれた直後の新生児の肌は、期間限定の胎脂で守られているのです。

    バリア機能の未発達

    赤ちゃんの皮膚が大人より薄いのは、やわやわな感触からも想像できます。表皮の最上部、角質層の厚さが大人のおよそ半分しかなく、保持できる水分量は大人の約1/3です。そのため、バリア機能が弱いのです。

    肌を保護する皮脂の分泌量も少ないので、よだれや汗、汚れ、乾燥、衣服のこすれなど、ちょっとした刺激ですぐに肌荒れを起こしてしまいます。未熟なバリア機能の代わりにマメなケアをして、か弱い肌を守ってあげましょう。

    生後2~3ヵ月の肌

    生まれた直後の胎脂が消えてから生後2~3ヵ月頃までの肌は、皮脂が大量に分泌されています。これは母体からもらってきたホルモンの影響で、肌を保護してくれているのですが、一方で肌に汚れが溜まりやすくなります。

    この頃の赤ちゃんは基本寝ているだけですが、沐浴時、身体をお湯ですすぐだけで済ませるのはNGです。大量の皮脂は、せっけんを使わないときちんと落とせません。放置すると肌荒れの原因になるので、せっけんやソープでやさしく、しっかりと洗ってあげましょう。

    赤ちゃんこそ必要なスキンケア

    赤ちゃんは汗っかき

    汗が出る汗腺の数は、赤ちゃんも大人も、じつは同じ。狭い皮膚に大人と同じ数の汗腺がぎゅっと密集しているので、すぐに汗ダラダラになってしまいます。しかも汗腺が未発達で詰まりやすい上、肌のバリア機能が未熟なため汗という外的刺激に弱く、あせもができやすいです。

    冬でも着せすぎには気を付けて、衣服は一年を通して通気性のよい素材を選ぶようにしましょう。汗をかきやすい夏は、こまめな着替えと昼間のぬるめのシャワーがあせもの予防に効果的です。汗っかきの赤ちゃんにとって、こうしたスキンケアがとても大切なのです。

    様々な情報に惑わされない

    書籍や口コミ、とくにネット上には、赤ちゃんのスキンケアについての情報が氾濫しています。知りたい事柄について調べていると、サイトによって真逆なことを言っているケースも多々。手軽にさまざまな方法を知り知識を得られるのはとても有益なことですが、すべてを鵜呑みにして混乱してしまうのは避けたいところです。

    病院での診断と違い、ネットや書籍の情報は「不特定多数の赤ちゃん」に向けて書かれたものです。参考にするのは構いませんが、最終的には目の前の赤ちゃんの肌をしっかり観察して、「この子に本当に必要なケアは何か」を考えるようにしてください。

    スキンケアで気をつけること

    バリア機能が弱く皮膚が薄い赤ちゃんのスキンケアで、とくに気をつけたいのがケア用品の成分です。触るとぷるぷるで弾力があり、うるおっていると思ってしまいそうな赤ちゃんの肌ですが、実際は保水力が弱く大人の肌よりも乾燥しがちなのです。乾燥しているということは、外部からの刺激に極端に弱いということ。そんな肌をケアするためのローションやクリームの成分が、逆に刺激になってしまってはいけません。

    アルコールやパラベンなどの人工的な合成成分が肌への負担になるのはイメージしやすいですが、たとえ天然成分でも、赤ちゃんによってはアレルギーを起こすことがあります。どんなに「肌にやさしい」と宣伝されているものであっても、初めて使うケア用品は、まずは少量ずつが原則。初回に全身に塗り広げるのは絶対にやめましょう。

    赤ちゃんの肌トラブル

    肌トラブルの原因

    肌が弱い低月齢の赤ちゃんほど肌トラブルは起こりやすく、ひどくなりやすいです。また冬は乾燥、夏は汗など、季節によってもトラブルの原因は変わってきます。他にも、アレルギーやかぶれ、虫刺され、日焼け、とびひなどの皮膚の病気が肌荒れの原因として挙げられます。できるだけ先回りして予防して、あらゆる要因から赤ちゃんの肌を守りましょう。

    時期によるトラブル

    月齢が進むにつれ、起こりやすい肌トラブルがちょっとずつ変わってきます。たとえば新生児期から歯が生える前までは、よだれがそこまで多くないことがほとんどです。しかし5ヵ月以降は少しずつ乳歯が生え始めよだれが増えてきます。赤ちゃんによってはよだれだけで口のまわりがかぶれ、赤く痛々しい感じになります。離乳食が本格的に始まると食べこぼしで皮膚が荒れることが出てきます。

    おむつかぶれも、便が緩い時期がひどくなりやすく、離乳食が進むにつれて症状は緩和されていきます。月齢によって肌に生じる違いを覚えておきましょう。

    赤ちゃんに安心なスキンケア

    スキンケアのポイント

    大人でも洗顔やお手入れの際にはこすらないのが原則ですが、赤ちゃんにはそれ以上に、もっとやさしく触れてあげてください。お風呂ではベビーソープの泡で洗い、すすぎも最低限に。水気をふき取るときはやわらかいタオルでポンポンと押さえ、こすらないようにしましょう。ケアでは手にとったローションやクリームを手のひらに広げて、肌を包むように触れて、こすらずになじませていきます。

    ケア自体が刺激になってしまわないよう、なるべく肌の負担にならないように行いましょう。

    効果的なスキンケア

    スキンケアに一番適しているのはお風呂上りです。汗や汚れなどの外的な刺激をすっきりと洗い流したあとの肌に、必要なケアを行いましょう。お風呂から出て全身をやさしく拭き、水気を完全になくしたら、すぐに保湿にとりかかります。目安は入浴後5分以内。湯上りは大人でも乾燥しやすい状態なので、赤ちゃんにはよりスピーディーなケアが必須です。

    入浴前に、入浴後すぐにケアが始められるよう準備しておきます。脱衣所にバスタオルを広げておき、服を着せる場所にはスキンケア用品をすべて揃えておきましょう。

    無添加な商品を選ぶ

    ベビーのためのスキンケア用品には、合成成分が使用されていないものを選んでください。合成成分とは、科学的な方法で人工的に作り出した成分のことです。肌への刺激やストレスになるため、赤ちゃんや敏感肌の人は極力避けるべきものです。

    ローションやソープなどの化粧品に含まれる主な合成成分には、着色料、香料、防腐剤、アルコール、界面活性剤などがあります。これらが無添加なものは肌にやさしいとされ、ベビー用として売られている商品のほとんどに「無添加」の表示があります。

    ただ、厳格な「無添加」の基準が国で定められているわけではありません。成分表示やメーカーをしっかり確認して、商品選びはあくまで慎重に。

    使用期限を守る

    ローションやオイルなど化粧品の容器に、使用期限が書かれています。最低でもその期限は守るようにしましょう。ただし、大体が「未開封での使用期限」であり、開封してしまったら期限に関わらず早めに使いきるのが理想です。化粧品は開封して空気に触れると酸化が始まり、劣化していきます。また容器の口に手などが触れることによって、雑菌が繁殖しやすくなります。

    開封から時間が経った化粧品は、大人は大丈夫でも、赤ちゃんの肌では荒れてしまうかもしれません。開封後、半年を目安に使い切り、残ってしまった場合は処分しましょう。

    肌がとてもデリケート

    皮膚が薄く刺激に弱い赤ちゃんの肌に使うものは、慎重に選んでください。初めて使う化粧品は事前のパッチテストが必須です。ベビーマッサージをしたいと、いきなりオイルを全身に塗ったりしてはいけません。「これは敏感肌にも使えるから」とよく確かめずに顔に塗って、肌に合わず腫れてしまったら、つらいのは赤ちゃんです。

    化粧品の効能は個人差があることを念頭に、デリケートな肌のことを第一に考えましょう。

    スキンケア教室が開かれているところもある

    肌の状態が良くなったと思っても、翌日にはまた荒れてしまう。そんな繰り返して、自分のやり方のままでいいのかわからない。それなら、赤ちゃんとママのためのスキンケア教室を利用してみるのはどうでしょう。取り扱うテーマは教室によってさまざまですが、保湿や入浴、紫外線対策、アトピーなど、赤ちゃんの肌についての知識や正しいスキンケアについて、実際に対面で教えてもらえます。

    ネットや本の情報を前にひとりで悶々と悩むより、だれかに相談してみるのもよいかもしれません。

    スキンケア商品はベビー用を

    無添加だから、天然成分だから、オーガニックだから、赤ちゃんにも使える、と判断するのは危険です。大人の敏感肌用の化粧品は、大人の肌にとってやさしいのであって、赤ちゃんの肌に使うことを想定して作られていません。

    ベビー用だとしても肌に合わず使えない場合もあるほど、赤ちゃんの肌は繊細かつ個人差が大きいのです。肌トラブルの原因を少しでも避けるため、最低でも「ベビー用」の銘柄を選んでください。

    季節ごとのスキンケア

    汗をかく夏のスキンケア

    夏に困るのは、やはり汗によるあせも。汗をかいたままにしておくと、あせもやかぶれの原因になります。かゆくてかきむしると炎症して、爪で傷が付くと出血やとびひの恐れもあります。

    低刺激なソープでさっと洗ってあげたあとは、さっぱりタイプのローションで保湿してあげましょう。そして必要に応じて、汗をかきやすい箇所にベビーパウダーをはたいて、さらさらに仕上げてみてください。あとはこまめな着替えの実践や汗取りパッドの利用をするとよいでしょう。

    乾燥する冬のスキンケア

    年中乾燥しがちな赤ちゃんの肌が、さらに乾いてしまう冬。夏よりもしっかりめの保湿が必要です。ローションやソープをしっとりタイプに変える、とくに乾燥がひどいところにはワセリンを重ね付けするなど、スキンケアも冬仕様にしましょう。

    空気が乾燥していると肌にも影響してくるので、部屋の湿度は50%前後に保つよう心がけてください。

    スキンケア商品を選ぶ

    ベビーローションでお手入れ

    入浴後に限らず、カサカサが気になったときにはベビーローションで保湿してあげましょう。さっぱりタイプ、しっとりタイプなどを、肌質や季節によって使い分けるのが理想です。乾燥が気になる部分には多めにするなど、場所によって塗布する量を調節してください。

    ベビーパウダーで肌さっぱり

    汗をかきやすいオムツの中や背中、脇などにベビーパウダーをはたいておけば、汗を吸収してくれて、あせもの予防になります。ベビーパウダーに使われている主な原料はトウモロコシのデンプン「コーンスターチ」と、滑石という鉱物を粉末にした「タルク」です。主原料はメーカーや製品によって少しずつ違いがあり、さまざまな工夫で他製品との差別化をはかっています。

    「ベビーパウダーは毛穴を塞ぐ」という話は有名ですが、これは肌を保湿せずに塗布したり、単純にパウダーを付けすぎたりするのが原因です。適切な使用方法でベビーパウダーを活用して、さらさら素肌を作りましょう。

    毎日のお手入れに全身シャンプー

    新陳代謝が活発な赤ちゃんの肌は意外と汚れているので、毎日きちんと洗浄してあげましょう。ソープは、髪の毛や顔も一度に洗える全身シャンプーがおすすめ。何度もすすぐ、こすることも刺激になるので、弱いシャワーでさっと流せて、洗浄成分が肌に残りにくい泡タイプが使いやすいです。

    汚れを落とすだけでなく、乾燥しがちな肌にうるおいを与えてくれるものを選んであげてください。

    おすすめのベビーローション

    ママ&キッズ ベビーミルキーローション

    乳液なのにスーッと伸びる軽い着け心地で、一年を通して使いやすいローションです。胎脂に近い保湿成分と、羊水に含まれるアミノ酸を配合していて、肌のバリア機能とうるおいをサポート。合成成分無添加の低刺激で、生後すぐから使えます。

    ジョンソン ベビーローション

    生まれた日から使える、ジョンソンのベビーローション。保湿成分のほか、ミネラルオイル配合でベビーオイルの効果も。ダブルの保湿で肌を乾燥や肌荒れから守り、しっとりやわらかに保ちます。アレルギーテスト済みです。

    アロベビー ミルクローション

    99%が天然由来、純国産オーガニックのアロベビーから、乳液とクリームの効果がひとつになった高保湿のベビーローションです。無添加・無香料・無着色で肌へのやさしさに徹底的にこだわっています。オーガニックアロマの香りでリラックス。

    ピジョン ベビーミルクローション

    胎脂に近い保湿成分「ピジョンベビーリピッド」配合。うるおいたっぷりの乳液タイプで、赤ちゃんの肌をしっとり整えます。保湿成分にはヒアルロン酸を採用。生まれた日から、全身に使える低刺激処方です。

    アトピタ ミルキーローション

    カサカサとかゆかゆを繰り返す赤ちゃんのために生まれた、アトピタのローションです。乳液タイプでも使い心地はさらっとしてべたつかず、無香料・無着色・パラベンフリーで新生児から使える低刺激。水分の蒸発を防いで乾燥から肌を守り、尿素配合で角質層までうるおいを届けます。アレルギーテスト済み。

    おすすめのベビーソープ

    ピジョン 全身泡ソープ

    新生児から使える、おなじみピジョンの全身ソープ。弱酸性で着色料・香料・パラベンフリー。胎脂に近い「ピジョンベビーリピッド」という保湿成分が配合されていて、余分な皮脂だけを取り除き、肌のうるおいを守りながら洗います。

    キューピー 全身ベビーソープ泡タイプ

    肌にやさしい弱酸性、低刺激、無着色、無香料。泡切れがよく目にしみにくいから、はじめてのママにも使いやすい全身ソープです。スクワランとシアバター配合で、洗い上がりの肌はしっとり。生まれたその日から使えます。

    アロベビー ベビーソープ

    石油系界面活性剤や防腐剤などの合成成分を使用せず、天然由来成分99%以上の純国産オーガニックベビーソープです。オーガニックソープは液体タイプが多いなか、こちらはうれしい泡タイプ。赤ちゃんを抱っこしながら、片手で洗えます。

    アラウベビー 泡全身ソープ

    天然ハーブでうるおう、泡の全身ソープ。弾力のある泡が汚れを吸着して落としてくれるので、こすり洗いの必要はありません。合成界面活性剤、合成香料、着色料、保存料無添加で、肌荒れの原因になり得る合成添加物を徹底的に排除した、「本当に人にやさしいせっけん」です。

    ジョンソン ベビー全身シャンプー

    水と同じくらい低刺激な処方で、生まれた日から使える全身シャンプーです。目にしみにくいから、顔も髪の毛も一緒にすっきり洗えます。泡切れがよく洗浄成分の肌残りなし、弱酸性でアレルギーや皮ふ刺激性のテスト済み。赤ちゃんの肌にとことんやさしい洗い上がりです。

    おすすめのベビーパウダー

    アルジタル プロテクトベビーパウダー

    海泥やコメデンプンなど、天然由来成分がふんだんに使用されたイタリア産のパウダー。パフではなく直接手にとって肌に塗布します。天然の泥が汗を吸収して、ひんやり気持ちのいい肌へ。粒子の細かいパウダーで、お尻も背中も全身サラサラになります。

    ピジョン 薬用ベビーパウダー

    肌と同じ弱酸性のパウダーです。保湿成分にスクワランとホホバオイルを、皮フ保護剤にシリコーンオイルを配合し、あせもやかぶれを予防します。球状のサラサラパウダーでやさしい使用感。無香料、アレルギーテスト済みで、敏感肌の赤ちゃんにも使えます。

    和光堂 シッカロールナチュラル

    おなじみ和光堂のシッカロールのナチュラルタイプ。使用されているのは植物性のコーンスターチパウダーで、湿度に応じて吸湿と放湿をコントロールする優れものです。保湿成分に緑茶エキスと植物性スクワランを採用し、どこまでもやさしさにこだわっています。心安らぐ紅茶の香り。

    赤ちゃんの肌状態にあったスキンケアを必ず行う

    ネットや雑誌で「これがいい」とおすすめされていても、すべての赤ちゃんの肌に合うわけではありません。新しいケアは少しずつ試し、肌の様子をしっかりと観察してください。肌トラブルについて、不安があれば小児科で相談することも考えましょう。健やかな肌になりますように。

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