目次
顔が長い原因
生まれつきの頭の骨格や顔の歪み
顔が長いと感じるのは、主に3通りあります。おでこが広い場合、目から口までが長い場合、口から顎先までが長い場合です。
顔が長い原因として、生まれつきの頭の骨格が長かったり歪んでいることがあげられます。生まれる時、産道を通るときに頭蓋骨が歪んでしまう場合や、遺伝的に頭蓋骨が長い場合が考えらます。顔が長いと感じる場合、その両親、或いは祖父母のどちらかが同じようなケースが多いようです。
頭には、23個の骨があり、それが組み合わさったものが頭蓋骨と呼ばれます。そのつなぎ目は、手足の関節ほどではありませんが可動性があります。そのため、日ごろの姿勢などで骨と骨の少しのズレや、骨に沿っている筋肉の凝りが生じ、それがたくさんあると、顔全体としては大きな歪みとなります。
いわゆるほお骨と呼ばれる頬骨(きょうこつ)がずれると、左右のほお骨の高さと位置が違う状態になり、歪んだ顔になります。あごの骨である、下顎骨(かがくこつ)がずれると、左右の口角の高さが異なる状態になり、長い顔に見えることがあります。
歯並びやかみ合わせが悪い
歯並びやかみ合わせの悪さも、顔が長い原因となります。歯並びやかみ合わせが悪いと、口をしっかりと閉じることが難しくなり、無意識に口呼吸になりがちになります。
すると、口の周りの筋肉が衰え、伸びた状態となってしまい、結果的に顔を長くしてしまうのです。成長期の時、歯並びが悪かったり、口呼吸をしていた覚えがある人は、これらが原因の可能性があります。
顎の筋肉の付き方
顎の筋肉の付き方で、顔が長く見えることもあります。デスクワークが長いなど、人と話さず歯を食いしばっている状態が続くと、耳の下にある顎の筋肉が発達しすぎてしまいます。
指で耳の下を軽く押さえながら歯を食いしばった時、押さえている部分が盛り上がったら、顎の筋肉が発達しすぎている証拠です。普段から歯を食いしばっている人は、顎の筋肉が発達してしまった結果、顔が長くなっている可能性があります。
加齢により頬や喉の肉が下がって来る
加齢による頬や喉の肉が下がって来ることも、顔を長く見せる原因になります。歳を重ねると、皮膚が老化してハリがなくなってたるんできます。
また、表情筋や首の筋肉が衰えることでも、たるみが起きます。表情筋は、目の周りと口の周りにあり、普段からあまり動かしていないと、衰えが大きくなり、たるみも大きくなってしまいます。
このように、皮膚の老化でハリがなくたるむことに加え、顔と首の筋肉が衰えた結果、頬の肉、喉の肉が下がって顔の輪郭がはっきりしなくなり、顔が長く見えるのです。資生堂の研究によると、20代のときと比べて、60代になると3cmも顔が伸びていたという調査結果があります。
若い頃に比べて今の方が顔が長くなっている人は、加齢により肉が下がってきたことが原因かもしれません。
オフィスワークの姿勢が悪いと顎が下がってくる
オフィスワークの際の姿勢が悪いことが習慣化されると、顎が下がってきて顔が長くなることがあります。オフィスワークでよく見られる姿勢は、首を前に出し、顔を前のめりにした状態です。
結果、顎を下に突き出す状態となり、これが習慣化すると、顎の関節と筋肉がその状態で維持されるようになり、顎が下がってきてしまうのです。「以前は気にならなかったのに、最近顔が長くなった気がする」という人でオフィスワークが多い場合、そのときの姿勢が原因かもしれません。
顔がやせこける
顔がやせてしまうことで、顔が長く見えることもあります。顔の長さが気にならない丸顔の人でも、顔がやせこけると、頬の横幅が減り、顔の長さが目立ちます。
ダイエットをして、顔が長くなったと感じたら、顔までやせた結果かもしれません。顔までやせないよう、適度なダイエットを心がけましょう。
顔のパーツのバランスによって長く見える
顔のパーツのバランスも、顔が長く見えるかどうかに関わってきます。目と目の間が狭いと、顔の横幅が短く見え、更に目の位置が口から離れていると、顔の縦の長さが強調されて顔が長く見えます。
同じ顔の形の人でも、目が離れ気味で、目から口までの距離がそこまで離れていない場合、特別顔が長く見えなくなります。顔が面長ではないのに顔が長く見える人は、パーツのバランスの問題かもしれません。

顔が長いのを治す方法
顔面骨の歪みを治す面長矯正や小顔矯正
頭蓋骨は23個の骨の組み合わせでできていますが、その隙間は大きくても3mm程度であり、骨の位置の矯正だけでは、劇的な変化は望めません。生まれつきでなく顔が長い原因の多くは、頭蓋骨の歪みだけでなく、それによって生じる血流やリンパの滞りや筋肉の凝りです。
小顔矯正は、まず頭蓋骨の位置を直し、血流やリンパの流れを改善して、むくみを改善し、筋肉の凝りをほぐしていくことで、小顔に近づける方法です。人によって、顔の歪みの原因は様々なため、それに合わせた施術が行われます。
顔面骨のすき間を矯正するコルギ
コルギは美容大国である韓国で30年前から始まった民間療法で、これにより顔の長さが改善すると言われています。コルギは、骨に圧を加えて動かすことで、皮膚と骨にある血流とリンパの流れをアップさせて、骨と骨の間にたまる老廃物を除去する方法です。
顔を構成する、23個もの骨と骨の間の老廃物が除去されることにより、むくみ、たるみが軽減し、すっきりとした顔になります。
リンパの流れを促すリンパトリートメント
顔の長さは、むくみが原因であることもあり、その場合、顔のリンパの流れを促すトリートメントが効果的です。顔には様々なリンパの流れがあり、滞って老廃物が溜まっているリンパ管を、皮膚の上から優しくなでるようにマッサージすることで、老廃物が除去され、むくみが改善されます。
効果的なマッサージは、あごから耳の後ろに向かって親指をすべらせ、顎のラインを親指と人差し指で挟みながら、少しずつずらしていき、手をグーにして、顎からこめかみにかけてすべらせていくといったやり方があります。自分でもできるので、空いた時間に是非試してみて下さい。
整形外科で治療を受ける
最も直接的な方法として、整形外科で治療を受ける方法があります。顎を削る治療で顔の長さを短くする方法、また、頬にヒアルロン酸や脂肪を注入する治療で、顔の横幅を長くし、縦の長さを気にならなくする方法があります。
顎は長くないけれど、眉と目の間の長さが気になる場合は、立体的な二重にする治療で、目の上のスペースを狭く見せる方法があります。いずれも、骨格を正確に調べてからの治療となるため、まずは整形外科でのカウンセリングが必要です。

顔が長いのを治すマッサージ方法
筋肉をほぐす
自分でできるマッサージ方法で、顔の筋肉をほぐす方法があります。これにより、たるみやむくみを改善し、顔の長さを改善することができます。
顔の筋肉のほぐし方
1. 両手を鼻の脇の頬骨にのせる:この時、両肘を机について行うと、手の場所が安定しやすいです。
2. 5秒間押す:あまり強く押すと皮膚を傷めてしまうので、適度な強さで押してください。
3. 同じ動作を頬骨にそって外側まで行う:頬骨の外側まで行ったら、1.~3.を数回繰り返してください。
骨を矯正する
骨を押すことで、本来あるべき場所へ戻してあげる方法です。小顔矯正に行くのはちょっとハードルが高い、と感じている方におすすめです。
顎の筋肉の矯正方法
1. 両手首の肉の盛り上がっているところを使う:両手で頬杖をつくようにして、両手首の盛り上がっているところを顎に付けます。
2. 顎の骨を顔の中心へ向けて、5秒間押す:顎の骨が下に下がるのを防ぎます。空いた時間にこまめに行うことで、より効果がアップします。
血流を促す
血流を促すことで、肌に栄養が行き届き、ターンオーバーが正常に行われるようになります。すると、たるんだ肌が本来のハリを戻し、顔が引き締まってくる効果が期待できます。
顔の血流の促し方
1. 額から顎へ向けて撫でおろす:速く行うと摩擦で肌を傷つけるため、ゆっくり行ってください。
2. 指の腹を使い、1分間行う:顔がじんわりと温かくなるのが実感できます。
脂肪をほぐす
太ると、脂肪が付くのは体だけではありません。顔にも脂肪はつきます。太ったために顔が長く見える場合は、顔の脂肪をほぐすことで、すっきりと見せる事ができます。
顔の脂肪のほぐし方
1. 顔の輪郭に合わせて行う:顔の脂肪は、輪郭の周りにつきやすいため、輪郭に合わせて行うことが効果的です。
2. 親指と人差し指で脂肪をつまむ:刺激を与えることで脂肪細胞の間に隙間が生まれ、リンパや血流が流れ、脂肪が燃焼されやすくなります。

顔のマッサージの効果的なタイミング
顔がむくんでいる朝
マッサージが効果的なタイミングの1つは朝です。朝は、最も顔がむくんでいる時間帯で、放っておくとむくみが慢性化し、元に戻しにくくなってしまいます。朝にマッサージをしてむくみを解消しておくことで、一日中をすっきりとした顔で過ごすことができ、むくみを慢性化しにくくすることができます。
血流が良い入浴中及び入浴後
もう1つの効果的なタイミングは、入浴中や入浴後です。入浴中や入浴後は、血流の良い状態なので、マッサージの効果を最大限に引き出すことができます。湯船に入りながらマッサージをすれば、時間を有効に使うことができ、毎日の習慣にもしやすいのではないでしょうか。

顔が長いのを治すエクササイズ
口周りの筋肉を刺激する
口周りのたるみが原因で顔が長く見える場合、その筋肉を刺激することで、口周りをひきしめ、長さを治すことができます。どこでもできるエクササイズなので、隙間時間を有効に使うことができます。
口周りの筋肉のエクササイズ
1.歯茎の外側に舌を這わせる:口を閉じた状態で行います。
2.右左に20回ずつ回す:口周りの筋肉が衰えていると、数回やっただけで口周りが痛くなる場合もあるようです。少しずつ回数を増やせるよう、無理のない回数から始めて下さい。
むくみをとるため耳たぶの筋肉を刺激する
耳たぶの筋肉を刺激することも、顔の長さを治す有効なエクササイズです。耳の周りには、顔につながる筋肉が存在するため、耳たぶを刺激することで、顔の筋肉も刺激され、むくみを軽減することができます。これもどこでもできるエクササイズなので、時間を有効に使うことができます。
耳たぶの筋肉を使ったむくみの取り方
1. 耳たぶの付け根を指でつまむ:親指と人差し指で軽くつまみます。
2. 前方後方ともに10回ずつまわす:この時も、強く引っ張らず、優しくまわします。

顔が長い女性が小顔にみえる髪型やポイント
さっぱりショートヘア
ショートヘアは、顔が長い女性が小顔に見える髪型の1つです。ショートヘアは、顔のラインが髪で隠せないため、顔の長さを隠せないと思われがちですが、前髪を長くして、耳の位置にボリュームが出るようにすれば、顔の長さが気にならないスタイルにできるのです。
例えば、マッシュショートヘアです。前髪を長くして、つむじから耳のあたりまで丸みを帯びた髪型で、長い顔を丸く見せてくれます。ベリーショートヘアもおすすめです。前髪を長くすることで、重心が目のあたりになるため、他の髪が短くても顔の長さが気にならなくなります。
縦長を緩和するボブ
ボブも、顔を小顔に見せる効果があります。サイドにボリュームを出し、重心を顎の少し下にして、ヘアスタイルをAラインにすることで、縦の長さを気にならなくすることができるのです。前髪は、ショートの場合と同様、顔の長さをできるだけ隠せるよう長くすることも大切です。
例えば、顎より少し下までの長さで、耳から下を内巻にブローしたり、パーマをかけるなどして、Aラインを作ると、縦長を緩和するボブになります。
長い前髪でワイドバングやWバングにする
目ギリギリの長さで、ワイドバングやWバングにすることも、小顔効果があります。ワイドバングは顔の横幅を目立たせることで、顔の長さ感じなくさせることができ、Wバングは内側の長さを短くした立体的な前髪で、顔の平面的な印象を軽減することができます。
ショートやボブにする場合も、ワイドバングかWバングにするのがおすすめです。
トップにボリュームを出さない
トップにボリュームを出さないことも、顔を長く見せない上で重要なポイントになります。トップにボリュームを出したスタイルは、顔の長さを増やしてしまうため、より顔を長く見せてしまいます。
ショートヘアの場合も、ボブの場合も、トップにはボリュームを出さないことをおすすめします。
襟足にくびれを作る
襟足にくびれを作ることも、顔を長く見せない効果があります。髪全体が同じ長さだと、縦が強調されて、顔の長さが目立ってしまいますが、襟足にくびれを作り、頭全体をひし形に見せることができれば、ロングヘアでも、顔の長さを気にならなくすることができます。くびれの下にボリュームを出したロングヘアでは、重心が下になるため、より一層小顔効果が期待できます。
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髪型を変えるだけで小顔効果に。簡単に真似できる黄金比ヘアスタイル

小顔にするメイク方法
シェーディングはおでことあごだけ
顔が長い場合、メイクにおいて顔の陰影を付けるためのシェーディングは、おでことあごだけにするほうが、小顔に見えます。おでことあごのシェーディングは、顔を短くすることができますが、鼻や頬のシェーディングは、縦のラインが強調され、顔が細く長く見えてしまうのでおすすめできません。
シェーディングはおでことあごだけにしておきましょう。
下まつげにボリュームを出す
下まつげにマスカラやつけまつげ、まつ毛エクステなどでボリュームを出していくと小顔効果があります。目の下の間隔を狭めて見せる効果があるため、顔の長さを短く見せることができます。
長さの出る繊維の多いマスカラを使ったり下用つけまつげなど、下まつげのボリュームを出して小顔に近づけていきましょう。
たれ目効果を使う
目の下を強調させるたれ目メイクは、小顔に見える効果があります。たれ目メイクは、目が実際よりも下の位置にあるようにみせることができるため、小顔のように見える効果があるのでおすすめです。
濃い色のアイシャドーを目尻の下に付けたり、アイラインを目尻の下に下げながら引いたりしながら、顔を短く見せましょう。
頬の真ん中にチークを入れる
小顔にするには、頬の真ん中にチークを入れるのが効果的です。頬の真ん中にチークを入れることで、頬の面積を小さく見せることができるため、小顔に見えます。
また、チークの形はまん丸ではなく楕円にすることで、横幅が強調されて、顔の長さをカバーしてくれます。頬の真ん中に楕円のチークを入れて小顔に近づけましょう。
リップをきちんと描く
リップラインをきっちり描くことも、小顔にする効果があります。顎の長さが原因で顔が長く見える場合、リップをきちんと描くと、顎ではなく口元に視線が集まり、顔の長さが気にならなくなります。
また、口角を上げるように描くと、目から口までの距離を短く見せることができます。視線を集めるような綺麗な色や質感のリップで、美しい口元を描きましょう。
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簡単小顔メイクで憧れのフェイスラインに。ポイントを抑えよう

まずは小顔に見せる髪型やメイクにトライしてみて
顔が長いことを気にして、小顔矯正や美容整形をしようか悩んでいる人も、まずは小顔に見せる髪型やメイクにトライしてみてはいかがでしょうか。顔の長さを気にならなくするポイントを抑えれば、様々なヘアスタイルやメイクを楽しみながら、小顔効果が得られます。
自分に似合う髪型やメイクを知ることで、もっと自信を持つことができ、表情が明るくなれば、あなたはもっと輝くことができるでしょう。