目次

まぶたが赤くなる原因
乾燥からくる赤みと炎症
乾燥は肌に多くの影響がありますが、まぶたの赤みもそのひとつです。とくにまぶたは、頬の皮膚の3分の1の薄さしかありません。その分、お肌のうるおいを保持できる力も低く乾燥しやすい部分です。乾燥が悪化すると赤みである炎症の原因になります。
もともと乾燥しやすい肌状態の方は、スキンケアを重ね付けしてみたり、アイクリームなども活用し、まぶたも重点的にケアする必要があります。
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まぶたの乾燥を防いでハリや潤いを取り戻そう。より若々しい目元に。
化粧品が合わない
まぶたは顔の中でも特に、アイシャドウやマスカラ、アイライナー、アイブロウ…など、一番多くメイクを施します。日常的にするアイメーク用品がお肌に合っていない場合、知らず知らずのうちにダメージが蓄積してしまい、まぶたへの刺激となり接触性皮膚炎という炎症がおきてしまいます。
新しくメイク用品を買う時も注意が必要です。メイク用品は朝から夜帰るまで、長時間まぶたの上にのせるものなので、合わないものは極力避けましょう。
ばい菌からのものもらい
「麦粒種」といいますが、「ものもらい」といった方が分かりやすいかもしれません。赤みのほかにも膿や、はれがおきてしまうため痛みも伴う場合もあります。原因としては、汚れた手で目をこすったりしてしまうと「ブドウ球菌」という菌がまぶたに入ってしまい、炎症をおこしてしまうのです。
メイクなどで顔に手を触れるときや、コンタクトをつけるときなど、常に手を洗い清潔な状態で行うよう日頃から注意することが大切です。できてしまった場合は、ものもらい用の点眼薬が薬局に打っていますので応急処置として使いましょう。ひどい場合は早めに病院へ相談しましょう。
太陽の光に肌が反応
まぶたの赤みに加え、水ぶくれや湿疹、目の充血などの症状も出る場合は、紫外線アレルギーの可能性も。花粉症の様に、紫外線に身体が過剰に反応してしまう症状です。
アレルギーとは、今まで太陽の光を浴びてもなんともなかった場合でも、突然おきる可能性があります。
紫外線などの刺激から体を守るために体内で抗体が作られますが、その抗体が作られる量が限られています。限られた量を超えてしまったときにアレルギーが発生するのです。つまり紫外線をよく浴びる方なら、だれでもなる可能性があるため、日頃からなるべく紫外線対策をとるようにしましょう。
花粉による影響
春になると、花粉症のかたはくしゃみ、はなみずや目がかゆくなるという症状がおきます。花粉症はスギやヒノキなど、植物の花粉に身体が過剰に反応してしまうアレルギー症状です。
目がかゆくなる、という症状もあるように目に花粉が入ってしまうことでまぶたの赤みの原因にもなります。また、目がかゆくなることでこすってしまうのも、なるべく控えるよう注意しましょう。
ストレスからきている
意外な原因として、ストレスも影響している可能性があります。大きなストレスを受けることで、自律神経が乱れます。自律神経とは心臓などの体の器官の働き、体温調整や食べ物の消化活動など私たちが生きていく上で必要な体の活動させています。自律神経が乱れることで、上記の様な活動の不調の他に、涙の分泌が減り、目が乾くことも。
目が乾くことにより、かゆみで目をこする機会が増え、刺激で赤みとなってしまう可能性もあるのです。ストレス発散を意識したり、日常生活を規則的に整えることでも改善します。ひとりで溜めないよう、自分にあった発散方法をみつけましょう。

まぶたが赤い時やってはいけないこと
こすったり刺激をしない
赤みにかゆみも伴う場合、かいたりこすったりすると、それが刺激になってしまいます。赤みがでているまぶたは敏感な状態なので、少しの刺激でも赤みが悪化する原因になってしまいます。バリア機能も弱っている状態ですので、こすることで新たに雑菌が入ってしまう事も考えられます。
手はもちろんですが、顔に触れるタオルや、メイクブラシやパフなど常に清潔に保ち、赤みやかゆみがある部分を、極力触らないようにしましょう。
敏感な所は化粧品を一時的に控える
目元に関しては、顔の中でも特に印象を左右する部分です。赤みがでてしまえば、隠すためにさらに化粧をしたくなります。しかし、更なる悪化につながりますので、赤みがある部分はアイメイクを控えましょう。
また、アイメイクが残っていると炎症の原因になりますので、クレンジングや洗顔でしっかりとアイメイクを落とすことも大切です。
目の周りのケアを怠る
スキンケアに関しても、刺激が強いものは使用を控えた方が良いと言えます。ですが、まったく塗るのをやめてしまうなど、目の周りのケアを怠ることもNGです。
目周りは顔の中でも最も皮膚が薄く、乾燥しやすい部分のため、ワセリンなどの刺激が低いもので最低限のケアをしたり、敏感肌用のスキンケアを使用してみるなどケアは怠らないようにしましょう。

敏感なお肌にも使える化粧水
TOCCO ピュアバリアローション 300ml
しつこい手荒れで悩む人向けにパックリ割れをおこしてもしみないように作られているので、トラブルを抱えた肌にも低刺激で優しく使えます。もちろん目元、顔や全身に使用可。
通常のハンドクリームのような形状にするには水と油を混ぜる必要があり、界面活性剤という添加物が必要になります。しかし、敏感なお肌には刺激になり、赤みの出ているときには避けるべきもの。そんな添加物や、アルコールも不使用なのも魅力。
優しいだけでなくビタミンCが豊富なオーガニックで天然のローズヒップが配合され肌の免疫を助けてくれる効果もあります。
ちふれ 化粧水 ノンアルコールタイプ
プチプラコスメの老舗ちふれの化粧水。ノンアルコール、香料着色料が無添加で低刺激なので敏感肌の方には安心して使えるシリーズ。とろっとしたやさしい感触で肌負担が少なく使え、詰め替え用もあるのでお肌にもお財布にもやさしい。
余分なものが入っておらず、保湿成分にヒアルロン酸とトレハロースが配合されています。トレハロースは食品にも多く使われますが、干しシイタケにも入っている成分。干しシイタケは一度干からびた状態になっても、水に入れると元通りの柔らかい状態に戻ります。その秘密がトレハロースのもつ保水効果。敏感で乾燥しやすいお肌も、よりもちっとした後肌へ導いてくれる化粧水です。
素肌しずく 濃密しずく化粧水
食品メーカーで有名なアサヒが手掛けるスキンケアシリーズ。食品メーカーならではの技術が使われ、独自に美肌質乳酸菌という成分が配合されています。
そのほかにもプラセンタ、スーパープラセンタ、ヒアルロン酸やコラーゲン、セラミドなど肌にいい成分がかなり贅沢に含まれています。プラセンタは胎盤エキスで知られていますが、スーパープラセンタは胎盤だけでなくさらにへその緒エキスも含まれ、肌の生まれ変わりや成長を助けてくれる効果が高いのです。プチプラながら贅沢すぎる成分の濃密な化粧水です。
槌馬屋 不思議な水 500ml
不思議な水とは自然が豊かな岐阜県の中津川市で作られる天然湧き水。天然のミネラルを多く含んでおり、もちろん無添加で無着色で肌に刺激になるものが一切入っておらず、安心して使用できるのもうれしいポイント。そして肌や髪の毛と同じ弱酸性であるため、荒れた肌にも優しく浸透していってくれます。
通常の化粧水として、またはスキンケア前、お風呂上りにすぐつけられるプレ化粧水として。そして使用感はシンプルな天然の湧き水ゆえにミントなどを入れて香り付けするなど自分でアレンジしやすいのもポイントです。
オードムーゲ 薬用ローション
小林製薬から発売されているロングセラーのふき取り薬用化粧水。ドラッグストアなどで、なんとなく商品を目にしたことがある方も多いのでは。炎症を防いでくれる効果が高いため赤みや肌荒れ、ニキビなどにも効果があり、肌を清潔にしてくれる役割があります。
肌トラブルにはホルモンバランスが密接に関係しています。成長期だけでなく、仕事のストレスや環境の変化による、ふとした体調の変化でもホルモンバランスは大きくくずれて、お肌の調子に影響を及ぼします。急にできてしまったニキビや肌荒れに、有効成分を肌に与え調子を整えることで、肌トラブルを予防することができます。
ボタニカルウォーターI
天然由来の成分がなんと99パーセントも配合され、しかもすべてオーガニック、国産。敏感になり疲れ気味のお肌への優しい思いやりが感じられるボタニカルスキンケア。
アルコールをはじめとした6つの添加物が無添加、さらには米ぬかや黒大豆など美肌にいい天然成分が7つも配合。科学的に合成されたものが主流のスキンケアですが、このボタニカルウォーターには天然国産素材である醤油粕から生まれたという天然のヒト型セラミドが配合されているのがポイント。肌表面の角層を奥までうるおしてくれるセラミドは肌になじみやすい成分です。
LITS シェイプモイスト ローション
カプセルコラーゲン配合で肌の奥に浸透してからカプセルが崩れ、コラーゲンをしっかり届けてくれます。そのため、べたつかないのにしっとりするという使いやすい感触も魅力。そして幹細胞に着目しているのもポイント。細胞幹とは、皮膚をつくる細胞のおおもととなるお母さん細胞ともいえるもの。その幹細胞が元気であれば、肌全体が元気になりよみがえります。
こちらも敏感肌にはうれしいアルコールをはじめとした6つの添加物が無添加。実力は高いのに続けやすい値段でコスパがいいのも魅力の化粧水です。
無印良品 化粧水・敏感肌用・高保湿タイプ
無印良品のスキンケアはシリーズがいくつかありますが、その中でも敏感肌用として作られている化粧水。うるおいをしっかり与えてくれ、抗炎症効果もあるスベリヒユエキス、抗菌効果の高いグレープフルーツ種子エキスなどの荒れやすい肌にうれしい植物由来の成分が配合されています。
無香料、無着色、無鉱物油、バラベン・アルコールフリーで肌に優しく使用できます。

まぶたに赤い斑点ができる原因と対策
かゆみがある場合の斑点
かゆみがある場合、皮膚筋炎という症状の可能性があります。すぐに治ってしまうものから重症化するもの、かゆみがでない場合もあります。
そもそも皮膚筋炎とは最初はかゆみだけ、まぶたやひじやひざなど関節部分に赤い発疹が出来るところから始まり、筋力の低下、だるさや食欲不振などが起きたのちに、次第に体全体の筋力低下が著しくなり日常生活に支障がおこります。原因ははっきりとわかっていませんが、免疫の異常でおこると言われています。
かゆみない場合の斑点
かゆみがない場合は紫斑点という症状の可能性があります。軽く斑点の部分を押してみても、その斑点が消えない場合は紫斑点と区別できるので判断するときに試してみて下さい。
血管が炎症を起こし斑点として現れるのが原因と言われています。かゆみはありませんが、痕としてしまうこともあります。
肌を清潔にする
人間の肌に本来からいる肌カビが汗をかいて放置した肌に繁殖し、あせもができてしまう。そのような原因により斑点ができ、かゆくなるケースもあります。
汗をかいたらしっかりふきとり、毛穴に雑菌が残ってしまわないように洗顔で清潔に保つことも重要です。ただ洗う時はゴシゴシとこすると、その刺激も炎症の原因となりますので、優しくお手入れしましょう。
症状により病院へ行く
上記のように、皮膚筋炎となると重症化すると全身に症状が及ぶ場合があります。すぐに治ると思いこみ放っておかずに、しばらく治らなかったり、少しでもおかしいと感じたら病院に相談することがおすすめです。

ステロイドについての注意点
長期間使わない
皮膚科で赤みなど炎症の治療に使用される薬で代表的なのがステロイド。正しく使用すれば、皮膚の炎症も早くよくなり、とても心強い薬ですが、注意点を守らないと、副作用が起きる可能性があります。
副作用のひとつが、ステロイドの依存性です。ステロイドを長期間使用することによりおこるとされています。一度良くなった幹部が、使用する前より状態が悪化しそこで使用をやめると、さらに激しく悪化してしまうリバウンドと呼ばれる症状に陥ることも。必ず決められた期間、決められた方法で使用しましょう。
自己判断せず医師の元で使う
ステロイドは医師の指示通りに使用すれば、赤みなどの炎症が早くよくなり非常に効果的な薬。ですが、早く良くなったからと言って、医師に決められた期間まで使わずに途中で使用をやめてしまうと、逆に症状がぶり返す恐れがあります。
そして、ステロイド剤は使う部位により強さが変わります。たとえば昔に体のアトピーでもらった、余ったものをまぶたの赤みに使うなど、自己判断で体中にどこでも使用するのはやめましょう。まぶたは特に皮膚が薄く弱い部分。刺激が強すぎて症状を悪化させる原因になります。必ず医師に決められた使い方、決められた量で正しく使用しましょう。

アイプチでまぶたが赤くなるわけと対策
アイプチの接着成分に反応している
アイプチを使用後その二重を作った接着部分が赤くなる場合は、成分に原因があることも。主に「ゴムラテックス」という接着成分がアレルギーを引き起こす恐れがあります。
つけたらすぐに反応する場合と、時間が経ってから現れる場合があり個人差があります。アイプチを使用する場合はつけた時の肌状態をみながら慎重に使用しましょう。
それでもアイプチを使用したい場合、成分表示を確認し主成分がゴムラテックスでないものを探して使用しましょう。また、皮膚科などでアレルギー検査を行うことも効果的。合わないものを使用し続けずに、自分に合ったものを見つけて使用しましょう。
症状が出たら直ちに使用をやめ病院へ
症状がでたら、アレルギー反応なのですぐに皮膚科などの病院へ行きましょう。何度も使っていて異常がなかったのに、急に赤みが出てしまったりした場合も要注意です。
肌の調子が悪かっただけかも、ずっと変わらず使っていたのだから問題ない、など…自己判断は症状悪化の原因になります。どんなタイミングであれ症状が出たら、一度病院に相談しましょう。

敏感なまぶたは優しく扱おう
メイクをしたり、そのメイクを落としたり、まばたきや、日常生活においてもスマホやTV、紫外線など、常に多くのダメージにさらされている私たちの目元。
ただでさえダメージが多い場所にもかかわらず、顔の中でも一番皮膚はデリケート。赤みや炎症を繰り返さないよう、お疲れ気味な目元を優しくケアしてあげましょう。