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はちみつ洗顔の効果
保湿効果がある
はちみつ洗顔にはエモリエント作用という肌内部の水分を長時間保つ働きがあります。 はちみつは水分量が少ないため、空気中の湿度を吸い込む性質があり、はちみつ洗顔をつづけると洗顔しながら保湿効果を高めることができます。また、アミノ酸やビタミンB2が保湿力を調整し、皮膚の代謝を高めるので、より柔らかい肌質になります。
にきびなどの改善に役立つ
はちみつは分子が細かいため、毛穴の汚れを除去して、皮膚表面の古い角質を除去するピーリング作用があります。殺菌効果や抗菌効果もあるため、毛穴に潜む雑菌を除去し、清潔な肌にしてくれます。ニキビや毛穴の雑菌が原因で起こる肌トラブルの予防をすることができます。
肌を明るくしてくれる
はちみつにはビタミンB群の代謝を促す働きがあり、ホルモンバランスを整えたり、ストレスを軽減させたりすることで、ターンオーバーを正常化させ、肌の美白が期待できます。ビタミンC群のメラニン抑制効果や、ピーリング作用で古い角質を落とすことができるので、肌のくすみがなくなり、顔全体が明るくなります。
肌の若返りにも期待できる
はちみつに含まれるポリフェノールに、老化を防ぐ抗酸化作用があり、細胞をサビさせ、シワ、しみ、たるみの原因になる活性酸素を除去します。アミノ酸の酵素や多くのビタミン群が、肌の状態を改善、再生させるためハリとツヤのある肌を取り戻りやすくなります。肌の老化を防いだり、肌の状態を改善、再生させることで肌の生まれ変わりが活性化され、若々しくみずみずしい肌になっていきます。
毛穴のケアにも効果的
はちみつには、皮膚表面の古い角質を除去するピーリング作用があります。力を入れなくても、毛穴の奥に入っていくため、毛穴の汚れを除去する効果が期待できます。
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古い角質を剥がしてくれるピーリング剤。正しい使用方法で美肌に!

はちみつ洗顔のメリット
スーパーで気軽に入手できる
使用するはちみつは、スーパーで購入できるもので充分効果があります。スーパーでは、純正はちみつ、加糖はちみつ、精製はちみつの3種類のはちみつを購入することができますが、肌に使用するときは、純正はちみつを選ぶようにしましょう。
余ったら食べてもいい
はちみつは栄養価がとても高い食品です。はちみつに含まれているグルコン酸やオリゴ糖は、善玉菌を増やすので、腸内環境が整い、体の中から肌に与える有害物質の働きを排出します。脳の活動を穏やかにするので、ストレスや何かあって眠れない日など、脳が緊張状態にあるときにおすすめです。殺菌作用もあるので、のどの痛みや口内炎などの傷の痛みにも効果があります。
やり方が簡単なのですぐ始められる
はちみつもスーパーで売っているもので大丈夫ですし、使用する洗顔料も、使っているものでできるので、はちみつ洗顔をやってみたいと思ったときに始めることができます。やり方も、洗顔料にはちみつを混ぜて乗せるだけです。材料を用意するのも、やり方も簡単なので、すぐに始められるし、続けることもできます。

はちみつ洗顔のやり方
はちみつ洗顔は、毎日朝晩やっても大丈夫です。ですが、いきなり毎日始めるのではなく、週に2~3回から始めて、肌にならしていくようにしましょう。パッチテストで問題がなくても、体調や行う頻度によって、肌に赤みやかゆみが出る場合があります。乾燥が気になるときは洗う時間を短くします。
洗い方
1.石鹸で手を洗います。手に雑菌が付いていると、その雑菌が肌について肌トラブルの原因になるのを防ぐためです。また、手が汚れていると、石鹸の泡立ちが悪くなります。
2.ぬるま湯で顔全体をゆすぎ、顔に付いている埃や汚れの大まかなものを、あらかじめ取っておきます。
3.洗顔料をしっかり泡立てます。はちみつと混ぜてからだと泡立ちにくく、洗顔料の泡立て方が甘いと、はちみつを入れた後、弾力のある泡になりません。そのため、まずは洗顔料だけで、しっかり泡立てをします。
4.最初は、少なめでティスプーン1杯くらいまでのはちみつを、洗顔料に混ぜます。はちみつを入れすぎると、べたついたり、洗顔しづらかったりします。
5.泡を顔に乗せて洗います。Tゾーンなど皮脂量の多いところから洗い始めます。次に、目元口元の皮膚が薄くデリケートな部分。洗うときは、円を描くように、優しく、軽く泡を押さえるような感じで洗うようにしましょう。
6.泡が残らないように丁寧にぬるま湯ですすぎます。生え際やこめかみのあたりは、すすぎ残しやすいところなので、特に念入りにすすぎましょう。
7.清潔なタオルで、軽くぽんぽんと水分を取るように拭きましょう。ごしごし拭いてしまうと、肌に負担がかかってしまいます。
8.はちみつの成分で、肌が柔らかく保湿剤が浸透しやすくなっています。化粧水や乳液、美容液などでしっかり保湿しましょう。
いつもの洗顔料にはちみつを混ぜる
しっかり泡立てた洗顔料にティスプーン1杯程度のはちみつを加えてから、洗顔します。最初は少ない量、数滴くらいから始めて、肌に問題がなければ増やしていきます。泡にはちみつを入れると、泡がなめらかになりますが、多く入れすぎてしまうと、泡がつぶれてなくなってしまいます。
はちみつをすくうときは、金属のスプーンを使うと、成分が変化し、はちみつ本来の栄養素が失われてしまう可能性があるので、木かプラスチック製のスプーンがおすすめです。
必ずパッチテストを行おう
はちみつにアレルギーのある方は、はちみつ洗顔をすることはできません。はちみつが肌に合わなかったときに、赤みやかゆみなどの肌トラブルの原因になります。そうならないためにも、パッチテストを必ず行うようにしましょう。パッチテストは、腕や太ももの内側の、皮膚が薄くて弱いところに、はちみつを1滴つけて、その上に絆創膏やコットンを貼ります。そのまま1日様子をみて、赤みやかゆみが出なければ、はちみつ洗顔をすることができます。ただ、あくまでもパッチテストは目安なので、その日の体調やはちみつ洗顔の頻度によって、赤みやかゆみが出てしまうことがありますので、様子を見ながら行うようにしてください。
はちみつが含まれた市販の洗顔料を使うのもあり
洗顔料を泡立ててから、はちみつを入れるのが大変なときや、うまく泡立たないという場合には、すでにはちみつが含まれている洗顔料を使う方法があります。はちみつ洗顔料やはちみつ石鹸などが売られていますので、試してみてくださいね。

どのタイプのはちみつがいいのか
添加物の入っていないものを選ぼう
市販で売られているはちみつには、天然100%の純正はちみつ、加熱して脱色脱化してある精製はちみつ、加糖がされている加糖はちみつの3種類があります。加熱してあったり、他の甘味料が加えられていると、栄養価が落ちたり、変わったりすることがあります。
はちみつは、加熱していなくても、自身の殺菌効果があるので傷みづらいです。最近では、精製はちみつや加糖はちみつも純正はちみつと書かれているものがあり、見分けるのが難しいですが、原材料のところに、砂糖、ブドウ糖、液糖などが書かれていないものを選ぶと良いでしょう。
チューブタイプのものが便利
はちみつが、大きな瓶に入っていると、洗顔している間、瓶のふたを開けておくことになります。そうすると中にほこりや汚れ、雑菌が入ってしまい、はちみつが持つ湿気や水分を取り込みやすい性質が作用して、湿気や水分と混ざりやすくなってしまいます。チューブタイプだと、口が小さいため、ほこりや汚れ、雑菌なども入りにくく、湿気や水分とも混ざりにくく、片手ではちみつが出せるので、便利です。
「百花蜜」「単花蜜」どちらでも可
はちみつには、百花蜜と単花蜜があります。百花蜜は、複数の花から集められたはちみつです。私たちになじみ深く、手に入りやすいのは百花蜜です。単花蜜は1種類の花から集められたはちみつのため、成分に統一性があるのが特徴です。

はちみつが含まれた洗顔石鹸や洗顔フォームおすすめ
ラッシュ みつばちマーチ
泡立てたときに、はちみつの花の香りを楽しむことができます。洗い上がりの肌はやわらかしっとりのため、乾燥肌の方のもおすすめです。また、アルコールフリーのため、肌が弱い方にもおすすめです。
Mocchi SKIN 吸着泡洗顔
クレイ・はちみつ配合の吸着泡で、毛穴の奥の汚れも絡め取ります。無香料、無着色のため、肌に優しく作られています。洗い流しもベタつかず、吸い付くようなきめ細かい肌に近づきます。
蜂乳 特選 蜂乳クリーム石鹸
はちみつ配合のため、保湿成分があり、整った肌質に近づいていきます。
カウブランド 自然ごこち はちみつ 洗顔石けん
コラーゲンやヒアルロン酸が含まれているため、肌の潤いを保ちながら汚れを落とします。
MARKS&WEB ハーバルマイルドソープ ハチミツ/オレンジ
植物性オイルを原料に作られたオレンジ花蜜配合の優しい香りがする洗顔料です。ノンアルコールで、きめ細かい泡が肌への刺激を和らげます。
マックス 無添加生活 無添加はちみつ配合生石けん
ノンアルコールのため肌に優しく、界面活性剤不使用のため肌に刺激が少ない無添加の石鹸です。肌がデリケートな方も使用できます。

洗顔以外にもはちみつはこんなに使える
はちみつパックを顔にも
はちみつにはアミノ酸やビタミン、ミネラルなど、肌に良い成分が含まれおり、直接、顔に塗布することで肌の透明感、くすみ解消、美白効果が期待できます。はちみつパックは1週間に1度位の頻度で行います。
はちみつを直接、または少量をお湯に溶いたものを肌に塗布します。塗布後、蒸しタオルやラップで保温するとより効果的です。10分ほど放置して、入浴中の場合はそのまま洗い流します。入浴していないときは、蒸しタオルで優しく拭き取ります。
荒れた唇に塗ると保湿効果
はちみつを唇に塗ってパックすると、唇のかさつきを抑え、潤いのあるプルプル唇が期待できます。ビタミンB群やナイアシンが豊富に含まれているため、荒れた唇に効果的です。唇にはちみつを塗布しそのまま10分ほど放置し、その後洗い流します。唇にはちみつを塗布するときは、こするのではなく乗せるようにしましょう。唇はとてもデリケートな部分ですので、必要以上に唇パックをしてしまうと反対に唇に負担をかけてしまいます。10分以上は放置しないようにして、刺激や異変を感じたら、すぐにやめるようにしましょう。
シャンプーに混ぜて髪を洗ってもいい
はちみつに含まれているビタミンB2、B6、C、ニコチン酸、ポリフェノールが髪質を優しく保護し、育毛や抜毛予防になります。はちみつの抗酸化成分が髪を酸化から防ぎ、頭皮を細菌から保護します。天然のトリートメントとして、髪を乾燥から守り保湿します。
シャンプーに大さじ1杯程度のはちみつを混ぜ、シャンプーすることで、傷んだ髪に潤いを与え、くし通りをよくします。
はちみつ風呂で全身しっとり
湯船にはちみつを大さじ2杯ほど入れます。乾燥しがちな肌がしっとりして、体がぽかぽか温まります。はちみつの香りで、リラックス効果もありますので、自分の好きな花のはちみつの香りを見つけて、湯船に入れて楽しむのも良いでしょう。
塩と混ぜてボディマッサージ
塩は天然塩の方が良いですが、なければ粗塩でも大丈夫です。塩とはちみつは3対1の割合で、自分が作りたい量で作るようにしましょう。目安として、塩300gとはちみつ100gで作るとだいたい5~7日間ほど使える量になります。2週間位で使い切れば、はちみつの香りを保つことができます。塩による角質除去とはちみつの潤い成分が合わさり、ひじ、ひざ、かかとなどの角質が硬くなった肌を柔らかくします。湿疹や傷口があるところへの使用はしみたり、悪化する可能性がありますのでやめましょう。

気軽に試せるはちみつ洗顔でアンチエイジング
はちみつ洗顔はやり方も簡単で、費用面でもそれほど負担にならないので、手軽に続けることができます。肌に効果のある美容成分がたくさん含まれているため、お手入れに使用すると肌がきれいになることを期待できます。また、肌に使用するだけでなく、食べてもおいしいので、体の中からもきれいになれるでしょう。香りがついているはちみつもあるので、好きな香りを見つけたり、その日の気分や体調によって、はちみつを変えて洗顔してみるのもおすすめです。