日焼け止めの紫外線吸剤不使用とは。違いを知って紫外線対策をしよう

2017.08.04

日焼け止めの紫外線吸剤不使用とは。違いを知って紫外線対策をしよう

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NADECICA編集部
NADECICA編集部

女性は特に、外出時には日焼け防止として日焼け止めクリームを塗って出かけたいですよね。日焼け止めクリームには2種類あり、肌への負担もそれぞれ変わってくるんです。自分のライフスタイルに合った日焼け止めを使って、紫外線対策をしてみましょう。

INDEX

目次

    日焼け止めのタイプは2種類

    吸収することで紫外線が浸透するのを防ぐ紫外線吸収剤

    紫外線吸収剤とは、紫外線のエネルギーを吸収し、自身で化学反応を行い熱や赤外線に変えて放出をしたり、使用したりすることで、肌に吸収させないようにするもののこと。

    現在の時点で、化粧品に使われている紫外線吸収剤は、ジモクトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸オクチル、メトキシケイヒ酸エチルへキシル、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸へキシルなどの32種類があります。

    吸収剤によって、UV-Aに反応する性質があるものとUV-Bに反応する性質のものがあるので、複数の紫外線吸収剤を混ぜて配合しているものがほとんどになるんです。これらの成分というのは、紫外線を浴びると化学反応が起こり、一定の反応を起こすと効果が弱まってしまうので、定期的に塗りなおす必要があります。

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    ジェルタイプの日焼け止めの特徴。肌質や用途別おすすめの日焼け止め

    紫外線を散乱反射してくれる肌を守る紫外線散乱剤

    もう一つ、紫外線から肌を守るために使われているものが、紫外線散乱剤。紫外線散乱剤というのは、肌に塗ることで紫外線を跳ね返してしまうメカニズムのため、肌への刺激も少ないんです。

    紫外線散乱剤は有機化合物ではなく天然の成分で出来ているものがほとんどなので、肌への負担が少なくなり、多くはノンケミカルと表示がされています。さらに、紫外線吸収剤とは違い、化学反応を起こさないので、構造は壊れにくく効果も長持ちします。また、UV-AとUV-Bのどちらも防ぐことが出来ますよ。

    紫外線吸収剤を使った日焼け止めの特徴

    化学反応により肌が敏感な方は肌荒れを起こすことがある

    紫外線吸収剤は、防御力が高い分、肌への負担も大きくなってしまいます。有機化合物のため、人によっては刺激になる場合も出てきてしまいます。紫外線吸収剤が、化学変化で他の物質になったときの安全性、さらに環境への影響も懸念される点ですね。

    化学反応を起こすと効果が弱まるので塗り直しが必要

    化学反応を起こすと、分子が壊れてしまうので、紫外線を防ぐ力も弱まってしまうんです。ですので、こまめに日焼け止めクリームを塗りなおす必要が出てきます。

    ある一定量の紫外線を吸収すると吸収剤の働きをなくす

    紫外線吸収剤は、一定量の紫外線を吸収すると、効果が落ちていってしまいます。化学変化が起こるにつれて、壊れた分子が出来るため、紫外線を防御する力も弱まってしまうんですね。

    肌に優しい紫外線散乱剤の特徴

    なんといっても、紫外線散乱剤の特徴は肌への負担が少ないことです。また、化学変化を起こさないので効果も長続きしやすく、UV-AとUV-Bのどちらも防ぐことが出来ます。

    ですが、使用感は白浮きがしやすかったりベタあったりと使用感の悪さを感じることがあります。粒子をナノ化し、白浮きを改善した商品もありますが、粒子のサイズが小さくなったことで人への影響はまだ不透明であると言われています。

    また、主な紫外線散乱剤の成分となっている酸化チタンや酸化亜鉛は、光触媒作用があるので、肌への刺激となる可能性もあると言われています。

    紫外線吸収剤不使用の日焼け止めの特徴

    肌への負担が少ないので長時間の使用が可能である

    紫外線吸収剤が不使用の日焼け止めクリームは、ノンケミカルで天然成分でできています。なので、肌への負担も少なくなり、長時間の使用をしても肌荒れが起きる可能性も少ないです。

    紫外線吸収剤のような化学反応は起きず、紫外線を跳ね返すというシンプルな役割をしてくれるので、一度肌に塗っておけば肌についている限り効果は続くということなんです。低刺激なので、敏感肌の方でも安心して使えます。

    汗で流れてしまうため何度も塗り直しが必要

    紫外線吸収剤は汗に強いのですが、紫外線吸収剤不使用の物はその反対で汗に弱くなっています。汗で流れてしまうと効果も続かないので、何度も塗り直す必要があります。

    酸化チタンの色が流れて白浮きしやすい

    白色の粉末が使用されているので肌に乗せたときに、白浮きしやすくなることが一番の欠点とも言われています。二酸化チタンや酸化亜鉛は白色顔料でもあるので仕方のないことなのですが、白浮きすると気になってしまいますよね。

    二酸化チタンや酸化亜鉛が紫外線の害が肌に及ぶのを防ぐ成分といわれていますが、これらがファンデーションやフェイスパウダーに白い色をつける白色顔料としても良く使われています。ファンデーションやフェイスパウダーが日焼け止め防止になるのはこのためなんですね。

    塗心地はこってりしていて伸びにくい

    紫外線吸収剤と比べて、塗り心地がこってしりていて伸びにくいと感じる方も多いようです。

    紫外線の波長を選ばないのでUV-AもUV-Bも両方防げる

    そもそも、UV-A、UV-Bとは何かご存知ですか?紫外線は、波長の長さによってUV-A(A波)、UV-B(B波)、UV-C(C波)に分けられます。紫外線のうち、地上に届くのは、UV-AとUV-Bの2種類の紫外線なんです。

    UV-Bは肌を赤くする紫外線と言われています。長時間の日光浴で肌が真っ赤になったり、水ぶくれができたりしたことはありませんか?このように、肌が赤くなってしまう日焼けの主な原因となるのがUV-Bなんです。

    UV-Bはエネルギーが強く、肌費用面の細胞を傷つけたり炎症を起こしたりするので、皮膚がんやシミの原因にもなります。ですが、UV-Aに比べるとオゾン層や上空の雲に阻まれているので、地上に到達する量というのは、全紫外線の量の約10パーセントと少量です。

    普段の生活の中で、日傘を使ったり帽子をかぶったりするなど、極力直射日光に当たらないように行動するだけで、ある程度防御することが出来ますよ。

    UV-Aは、先ほどのUV-Bほど肌に急激な変化を与えることはありません。紫外線に当たって、すぐに肌が黒くなってしまうような日焼けは引き起こしにくくなっているので、UV-Bよりも肌への影響は少ないように見えます。ですが、UV-Aがシミやシワの発生に大きく関わっていることが研究を通して分かってきたのです。

    UV-Aは波長が長いので、肌の奥深くまで到達し、じわじわと様々な影響を肌に与えていきます。さらに、UV-Aはオゾン層を通り抜けやすく、常にUV-Bの20倍以上も地上に降り注いでいるのです。

    雲や窓ガラスを通りぬけやすいという性質をUV-Aは持っているので、曇りの日だからと安心はせずに、日当たりの良い家の中にいても対策が必要となってきます。

    話が少しずれてしまいましたが、このようにUV-AとUV-Bは違いがあります。このように違いはありますが、紫外線吸収剤不使用だと、これら2つの波長を選ばずに防ぐことができるのす。

    ノンケミカルで肌に優しいオーガニックの日焼け止め

    天然の植物成分を配合している

    オーガニックコスメとは、一般的に植物オイルや精油、ミネラルなどの天然成分が使われているコスメのことをいいます。無農薬の植物や残留農薬検査をしたものを原料としているので、肌や環境にも優しいコスメなんです。

    天然成分が肌に優しいということではなく、天然成分にアレルギー反応を起こす人も稀にいます。オーガニックコスメと聞けば肌にも良さそうなイメージはありますが、安心しすぎずに、パッチテストを行ってから使用するようにしましょうね。

    化学成分を使用していない

    オーガニックとは、化学成分を使用せずに育てられた植物など指します。オーガニックの日焼け止めも同じで、石油由来成分や紫外線吸収剤を使わずに、オーガニック素材などの天然由来分を主な原料として作られています。

    ▼さらに詳しい解説はこちら
    「ノンケミカル」日焼け止めは低刺激。紫外線からやさしく肌を守ろう

    紫外線をカットする効果は低いものが多い

    オーガニック製品は、紫外線吸収剤不使用なので肌への負担が最小限に抑えられます。ですが、肌への負担が少ない分、紫外線をカットする効果は低くなってきます。

    レジャーなどで使用するときには、効果が高い紫外線対策をした方が良いでしょう。

    石鹸で洗い流せる

    オーガニックコスメは、天然成分で作られています。ですので、強い洗浄力は必要ありません。オーガニックコスメには、クレンジングを使わないで石鹸だけでメイクを落とすことができるものがほとんど。

    石鹸だけで落とせるということは、やっぱり肌に優しい成分ということが言えるからなんでしょうね。

    紫外線対策にはUVカット製品の使い分けが必要

    レジャーには紫外線吸収剤の日焼け止めや化粧品を使用する

    紫外線対策をするには、UVカット製品をうまく使い分けていくことが大切です。紫外線の強い場所に出かけたり、長時間の外出をしたりする場合には、日焼け止め効果の高い紫外線吸収剤の日焼け止めを使うと良いでしょう。

    敏感な肌には紫外線散乱剤の日焼け止めや化粧品を使用する

    紫外線吸収剤不使用の紫外線散乱剤は、化学反応を起こしません。ですので、肌が弱い人や敏感肌の人も安心して使うことができます。

    また、紫外線散乱剤は有機化合物ではないので、ノンケミカル処方となっています。肌に優しい成分で作られていますが、全ての人に刺激がないということではないので、パッチテストを行ってから使うようにしましょうね。

    普段使いにはUVカットのオーガニック化粧品を使用する

    日常生活の中で使用するのであれば、肌にも優しいオーガニック化粧品を使うと良いですよ。日常生活の中であれば、高SPF値は必要ありませんが、何も塗らないで過ごしてしまうのは危険です。肌への負担が少ないものを選んで、紫外線対策をしておきましょう。

    メイク直しの仕方にも工夫を

    スキンケアをしたら、色付きの日焼け止めを使用し、ポイントメイク以外のものは重ねないようにします。そうすると、塗り直しが必要なときにはティッシュオフで軽く落とすだけで、すぐに日焼け止めを重ねることができます。

    ノーファンデーションに抵抗がある方

    ノーファンデーションに抵抗がある方は、UVカット効果のあるBBクリームや色付きの日焼け止めならカバー力もあるので取り入れやすいですよ。テカリやべたつきが気になる場合は、フェイスパウダーを重ねても良いでしょう。

    紫外線カットに効果的な日焼け止め

    アクセーヌ スーパーサンシールドEX

    こちらは紫外線吸収剤を使っていない日焼け止めですが、低刺激でUVカット効果もあり、さらにSPF50+、PA+++という嬉しい紫外線カット率。透明感もあり、無香料、無添加で作られているので、肌にも優しく使えますね。

    dプログラム アレルバリアエッセンス

    こちらも、紫外線吸収剤不使用のノンケミカルタイプの日焼け止めです。SPF40、PA+++と紫外線カット率も高くなっています。また、こちらは化粧下地としても使うことができるので、便利ですよね。そして、アレルバリアテクノロジーを搭載しているので、気になる花粉や埃などからも肌を守る働きがあります。

    紫外線を防ぐ有効的な日焼け止めの使い方

    スキンケア保湿をして5分ほど時間をあける

    日焼け止めを使用するときの一般的な順番は、基礎化粧品でのスキンケアが一通り終わった後、つまり、ベースメイクの直前に塗るのが良いでしょう。

    先にスキンケアでの段階で保湿をしっかりと行って、潤いが十分に浸透するまで5分ほど待ちます。そして、肌の土台を作っておいてから日焼け止めを塗っていきます。

    しっかりと肌を保湿することで、バリア機能が整って紫外線によるダメージの予防効果が上がりますよ。

    たっぷりと厚めにぬる

    日焼け止めは正しい量を塗ってこそ、紫外線の防御効果が得られると言います。クリームタイプの日焼け止めなら、大粒の真珠2個分くらい、ミルクタイプの日焼け止めなら500円玉くらいの大きさを手に取って塗っていきましょう。

    高い日焼け止めを買ったからと言って、少ない量で使っていても効果は期待できません。

    定期的に塗り直す

    日焼け止めは、時間が経ってしまうと汗や皮脂などで落ちていってしまいます。紫外線から肌を守るためにも、2、3時間おきに塗りなおすことが大切です。1度日焼け止めを塗ったからと言って安心はできませんね。

    また、1度メイクをしてしまったら、日焼け止めを塗りなおすときにメイクを1度落として・・・となってしまい面倒くさくなってしまいます。メイクの上からでもつけられる、パウダータイプのものを一つ持っていると便利で良いですよ。

    自分の肌に合う効果の高い日焼け止めを見つけて紫外線から肌を守る対策を

    夏は日焼けとの勝負ともいえるくらい、女性は特に日焼け防止に慎重になりますよね。それぞれのライフスタイルも異なってくるので、求める日焼け止めの種類も変わってくると思います。

    紫外線吸収剤や紫外線散乱剤の違いにあるように、自分の肌質や使う場所、用途に合わせて日焼け止めを使い分けていくことが大切です。そして、紫外線から肌を守り、対策をしっかりとして夏を乗り切りましょう。

     

     

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