目次
肌荒れが起きてしまう原因
ホルモンバランスが乱れてしまっているから
肌荒れが起きてしまう原因として、ホルモンバランスの乱れが考えられます。女性ホルモンは、生理周期に合わせて、エストロゲンとプロゲステロン、2種類のホルモンが分泌されています。
エストロゲンは、卵胞ホルモンともよばれ、生理の終わりごろから増え始め、妊娠の準備をするホルモンです。コラーゲンの生成を促し、新陳代謝を高める効果も期待でき、比較的肌荒れが起こりにくい時期とされています。
排卵後から生理前1週間に分泌される、プロゲステロンは、黄体ホルモンともよばれ、受精卵が着床しやすい環境をつくり、妊娠を維持する働きがあります。ただし、ホルモンバランスが乱れ、過剰に分泌されてしまうと、皮脂分泌を増やし、肌荒れの原因となることも。
ホルモンバランスは、多すぎても少なすぎても、体にとってよくありません。バランスのとれたホルモン分泌が大切です。
睡眠不足によりターンオーバーができていない
睡眠不足などにより、肌のターンオーバーがうまく行われていないことも、肌荒れの原因となってしまいます。肌は、一定期間で、新しい細胞と古い細胞が入れ替わっており、これを肌のターンオーバーとよびます。
さまざまな理由で、肌のターンオーバーが正常に行われていないと、古い角質が肌に残ったままとなります。毛穴が狭く、詰まりやすい状態になり、肌荒れの原因となってしまうのです。
睡眠をしっかりとることで、成長ホルモンが分泌され、ターンオーバーを促すことができます。かつては、夜22~深夜2時の間に睡眠をとっていることで、成長ホルモンが分泌されるといわれていましたが、最近は、寝る時間帯よりも睡眠の質が大切であるということがわかってきました。
入眠後の3時間に、質のよい睡眠をとることで、成長ホルモンの分泌を促すことができます。まずは、眠りやすい環境作りから意識してみましょう。
食事の栄養バランスが偏っている
偏った食生活も、肌荒れを引き起こす原因となります。脂質や糖質の多い食事では、ニキビなどの原因となる皮脂を過剰に分泌させてしまうことがあります。また、揚げものや甘いものだけでなく、お酒にも糖質が多く含まれているものがあるので、注意が必要です。
また、アルコールを分解する際、肌を整えるビタミンB群を消費してしまうため、肌に必要な栄養が不足しやすくなってしまうことも、肌荒れの原因となります。
慢性的な便秘である
肌荒れとは一見関係ないように思える便秘。実は肌荒れの原因として大きく関係しています。便がうまく排出されずに長い間腸内に残ったままになっていると、便に含まれる有害物質も一緒に溜まってしまいます。
そこで、有害物質は、汗などと一緒に、毛穴から排出することになるのですが、それによって、肌に溜まった汚れなどをうまく排出することができなくなってしまいます。肌に老廃物などが溜まった状態になり、肌荒れの原因となってしまうのです。
自律神経が乱れて体温調整ができない
自律神経が乱れると、体のさまざまな働きを妨げてしまいます。暖房や冷房などにより、寒暖差の大きいところを移動すると、自律神経のバランスが崩れてしまうことで、アレルギー症状としてさまざまな症状が出ることがあります。
血流が刺激されたり、体温調節がうまくいかなかったりすることで、肌荒れなどの症状があらわれることがあるのです。
煙草を良く吸っている
肌荒れの原因には、喫煙も挙げられます。喫煙により、さまざまな有害物質が体内に入ってしまうため、活性酸素が大量に発生します。活性酸素が増えすぎると、肌細胞を破壊してしまうので、活性酸素を抑制するために、大量のビタミンCが使われてしまうのです。
よってビタミンCが不足し、過剰な皮脂分泌を起こしたり、肌のターンオーバーが正常に行われなくなったりと、肌荒れを引き起こすことになります。
過度なスキンケアをしている
肌荒れの原因となる皮脂を、しっかり取り除こうとするあまり、必要以上に皮脂を洗い流してしまっていることがあります。肌に必要な皮脂まで落としてしまうと、肌を守ろうとして、皮脂がさらに分泌されてしまうことになります。
過剰に分泌された皮脂によって、毛穴が詰まりやすくなり、肌荒れを引き起こしてしまう原因になってしまうのです。
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ぶつぶつとした肌荒れの原因は?見直したいスキンケアと生活習慣

肌荒れに効く塗り薬
大塚製薬 オロナインH軟膏
大塚製薬 オロナインH軟膏は、家庭の常備薬として、さまざまな肌トラブルに使用できる便利な軟膏です。配合されたクロルヘキシジングルコン酸による殺菌効果で、にきびや吹き出物、あかぎれなどの症状改善に効果的です。
肌荒れを起こした部分に乗せるようにして塗ることで、傷を殺菌し、傷の治りを促してくれます。
小林製薬 ビフナイト 18g
小林製薬 ビフナイトは、ニキビの原因となる油分を含んでいない、ニキビ専用のクリームです。イオウを配合し、肌表面をやわらかくし、毛穴が詰まるのを防ぎます。皮脂分泌を抑える効果もあるので、ニキビを乾燥させ、治癒を促してくれます。
ドラックストアなどで手軽に購入することができるので、使用したいときにすぐに手に入り、早くケアすることができます。
ライオン株式会社 ペアアクネクリームW 14g
炎症や赤みのあるニキビにも効果的な、ペアアクネクリームW。イブプロフェンピコノールを配合し、アクネ菌によるコメドの生成や、炎症のあるニキビを抑えます。ニキビを殺菌し、治癒を促します。
べたつかず、肌になじみやすいので、メイク前の使用も可能です。
クレアラシル ニキビ治療薬クリーム 肌色タイプ 18g
クレアラシル ニキビ治療薬クリーム 肌色タイプは、目立ちやすいニキビをカバーできる、便利なアイテム。ニキビを殺菌し、炎症を抑えながら、皮脂を吸収し、ニキビが治るのを促します。のびがよく、肌になじみやすいアイテムです。
町田製薬株式会社 たこの吸出し
大正時代に作られた、町田製薬 たこの水出し。?ニキビや吹き出物を、切らずに中の膿を出すことで、治療するための薬です。使用するときには、ガーゼを用意しましょう。
ガーゼに適量を塗り、それを治したいニキビの部分に乗せ、固定します。膿が出ている間は、こまめに取り換え、膿が出なくなったら傷口を清潔に保ち、完治させます。
ゼリア新薬 アポスティークリーム
ゼリア新薬 アポスティークリームは、弱酸性、無香料、無着色のニキビ治療薬です。アクネ菌によるコメド発生や炎症を抑え、殺菌によりニキビを治療します。肌代謝を促すビタミンE配合です。
肌になじませると透明になるので、目立ちにくく、メイク前にも使用することができます。
ジョンソンエンドジョンソン テラ・コートリル?軟膏a 6g
テラ・コートリル軟膏aは、副腎皮質ステロイドと、オキシテトラサイクリン塩酸塩を配合し、化膿をともなう湿疹などの肌トラブルに効果的です。赤く炎症を起こしたニキビの治療にも効果があり、早く治したい症状におすすめです。
田辺三菱製薬 フルコートf 5g
田辺三菱製薬?フルコートfは、ステロイドであるフルオシノロンアセトニドを配合し、?我慢できないかゆみを抑える効果があります。また、抗生物質を含んだフラジオマイシン硫酸塩を配合し、細菌の増殖を抑え、症状の改善に効果的です。
短期間ですばやく治したい肌荒れにおすすめの治療薬です。
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肌荒れにはオロナイン。効果的なケア方法で自信が持てる肌になる

肌荒れに効く飲み薬
エーザイ チョコラBBプラス
肌荒れやニキビ、口内炎に効果的なエーザイ チョコラBBプラス。吸収しやすい活性型ビタミンB2を配合し、細胞の再生を助け、肌のターンオーバーを促します。飲みやすい小粒の錠剤で、1回1粒を1日2回摂取します。
5種類のビタミンを配合し、疲労回復にも効果的です。
エーザイ チョコラBBハイパー
エーザイ チョコラBBハイパーは、疲れた身体に効果的な成分を効果的に摂取できるドリンクです。ビタミンB群やアミノ酸、タウリン、ローヤルゼリーなど、肉体疲労や滋養強壮におすすめです。
たまった疲労から回復させることで、結果的に、肌荒れを起こしやすい状態になることを防ぎます。14.3キロカロリーと、カロリーが気になる人も安心して飲むことができそうです。
エーザイ チョコラBBスパークリング
レモン75個分のビタミンCを配合した、肌にうれしいエーザイ チョコラBBスパークリング。皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きがあるナイアシンをはじめ、ビタミンB1、B6、鉄分などを配合し、肌荒れを防ぎます。
飲みやすいグレープフルーツ&ピーチ味の炭酸で、満足感も高まりそうです。
エスエス製薬 ハイチオールBクリア
エスエス製薬 ハイチオールBクリアは、肌荒れを改善し、肌のキメを整えてくれる薬です。アミノ酸L-システインが、肌のターンオーバーを正常に整え、毛穴の詰まりを防ぎます。
配合された、ビタミンB群やビタミンCにより、皮脂分泌を抑え、肌荒れしにくい肌へと導きます。また、6種類のビタミンB群により、肌荒れの原因となる疲労を改善する働きがあります。
エスエス製薬 ハイチオールCホワイティア
シミ、そばかすの予防に効果的なエスエス製薬 ハイチオールCホワイティア。アミノ酸L-システインにより、メラニンの生成を抑えたり、肌のターンオーバーを促し、黒色メラニンの排出を助けたりと、シミ、そばかすを防ぎます。
ライオン ペアA錠
新陳代謝を促し、肌荒れを改善する効果が期待できる、ライオン ペアA錠。?繰り返す大人ニキビや口内炎に効果的で、肌のターンオーバーを正常に整える効果もあります。肌荒れだけでなく、肉体疲労時などの疲労回復に、ビタミンB2やB6を補給することもできます。
ロスミンローヤル
肌荒れだけでなく、気になる小じわ、くすみ、冷え性の改善に効果的な、ロスミンローヤル。13種類の有効成分と、9種類の生薬成分で、血流を促し、気になる肌荒れを防ぎます。血流を促すことで、冷え性や肩こり、小じわなどの改善も期待できます。
ファンファレ きらりのおめぐ実
ビフィズス菌や植物由来成分を配合した、ファンファレ きらりのおめぐ実。ビフィズス菌により、腸内環境を整え、肌荒れを起こしにくくする効果があります。また、オリゴ糖や食物繊維、ビタミン、ミネラルなどをバランスよく配合し、肌を内側から整えることができます。
長期治療には副作用の少ない漢方薬も
ニキビや湿疹などの肌荒れは、なかなか治りにくく、繰り返し悩まされている人も少なくありません。長期間の治療には、副作用が比較的少ない漢方薬での治療も可能です。
漢方薬は、直接的に症状を治すよりも、体を整え、体質を改善していくことで症状を改善していきます。症状だけでなく、ひとりひとりの体質を診て、選ぶことが大切です。そのため、自己判断では選ぶのが難しいため、専門的な知識を持った医師に相談することをおすすめします。
市販薬で改善がみられないときには病院で処方を受ける
気になる症状に合わせて使用できる市販薬ですが、なかなか改善しなかったり、悪化したりすることも。そんなときには、市販薬の使用を中止し、すぐに病院を受診しましょう。
症状に合わせ、抗炎症作用のある抗生物質や、毛穴の詰まりを取り除くもの、殺菌作用のあるものなどが処方されます。乾燥が原因の場合には、保湿効果や血行促進効果のある保湿剤が処方されることがあります。
肌荒れが改善せず、気になる症状があるときには、病院を受診することをおすすめします。
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肌荒れやニキビ、口内炎に悩んだら。チョコラBBの効果と飲み方

食べ物から肌をきれいにする
森のバターと呼ばれるアボカド
肌荒れの予防や悪化を防ぐためには、食べ物にも気を付けてみましょう。アボカドは、脂肪が多く、森のバターとも呼ばれています。脂肪というと、肌によくないのではないかと心配になるかもしれませんが、アボカドの脂肪は良質な不飽和脂肪酸でできています。
脂肪がつきにくく、老化防止や肌の乾燥を防ぐのに効果的です。さまざまなビタミンやミネラルも豊富で、肌荒れしやすい肌を整えるために、ぜひ積極的に摂りたいですね。
美白効果のあるトマト
リコピンとは、トマトの赤い色素のこと。トマトに含まれるリコピンには、強い抗酸化作用があり、活性酸素の発生を抑制したり、取り除く働きがあります。活性酸素は、肌細胞を攻撃し、老化を招く原因となってしまうため、過剰な発生を抑えることが必要です。
また、リコピンには、メラニンの生成を抑える働きがあり、日常的な紫外線対策に効果的です。
?殺菌作用のあるはちみつ
はちみつは、甘く、スイーツのように楽しむことができますが、肌を整える効果も期待できます。はちみつに含まれる、抗炎症作用によって、肌荒れによる炎症を抑える働きがあります。
また、ビタミンや酵素、アミノ酸、ミネラルなどをバランス良く含み、肌を健康的に整えることができます。
女性に嬉しい栄養がたっぷりサーモン
お刺身やお寿司、焼き魚など、食卓に並ぶ機会の多いサーモン。鮭には、アスタキサンチンという成分が含まれており、鮭の身のオレンジ色の元になっています。アスタキサンチンには、ビタミンEの1000倍の抗酸化作用が含まれ、活性酸素の抑制に効果的です。
おやつには良質なあぶらのナッツ類
肌を健康的に整えるために効果的なナッツ類。ナッツには、脂肪が多く、肌荒れの原因になるのではと避けている人もいるのではないでしょうか。ナッツに含まれる脂肪は、オメガ3、αリノレン酸とよばれ、体に必要な不飽和脂肪酸です。
また、強い抗酸化作用のあるビタミンEや、貧血予防に効果的な鉄分、腸内環境を整える食物繊維など、体にうれしい栄養がたくさん含まれています。小腹がすいたとき、おやつを食べたいときなどに取り入れてみましょう。
腸内環境を整えてくれるヨーグルト
ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌は、腸内の悪玉菌を抑え、善玉菌を優位にすることができます。腸内には、善玉菌と悪玉菌が存在していますが、どちらかが増えると片方が減ってしまいます。
ヨーグルトで、善玉菌を増やし、腸内バランスを整えてあげましょう。腸内環境を整えることで、有害物質の発生や便秘などの予防に効果的です。
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食べ物にも意識して内側から肌荒れを改善しましょう。

肌荒れと正しく向き合って綺麗な肌になりましょう
肌荒れは、できてしまうとなかなか治りにくく、目立ちやすいもの。メイクのノリも悪くなるため、早く治したいですね。肌荒れの原因は、人それぞれ。過剰な皮脂分泌が原因であったり、乾燥が原因であったりと、原因に合わせたスキンケアが大切です。
肌荒れの原因を知り、症状に合わせた薬を選びましょう。正しくケアすることで、気になる肌荒れを効果的に治すことができます。塗り薬や飲み薬で肌荒れを抑え、肌を整える食べ物を意識して摂り、肌荒れに負けない健康的な肌を目指しましょう。