目次
混合肌について知る
TゾーンはテカテカでUゾーンはカサカサ
混合肌の一番の特徴として挙げられるのが、顔の部位によって肌質が異なるということ。多くの方は、TゾーンがテカテカでUゾーンがカサカサしています。
そのため「乾燥肌向け・脂性肌向けどちらのスキンケアを行えばよいのか分からない」という女性がたくさんいらっしゃいます。部位によって肌質が異なるため、スキンケアアイテム選びも難しくなってしまいますね。
TゾーンとUゾーンで皮脂量に差がある
顔の部位によって肌質が異なるのは、場所によって皮脂量が異なるため。Tゾーンは皮脂分泌が過剰に。Uゾーンは皮脂分泌量が不足しがちな傾向にあります。そのため、顔によって肌質が異なってしまうのです。
メイクをしてもTゾーンは皮脂浮きが発生。Uゾーンは粉拭きが発生というトラブルが起きやすいのが混合肌。さまざまなデメリットが伴います。
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混合肌の原因
年齢による肌質変化
女性は加齢によって肌質が変化します。年齢を重ねるにつれて、肌状態を左右するコラーゲンやヒアルロン酸が減少してしまうのです。
その結果、部位によって水分量や皮脂分泌量がバラバラに。混合肌となります。年齢によって肌質が変化するのは仕方のないことですが、肌状態に応じて適切なケアを行う必要があります。きちんとケアすることでコラーゲンやヒアルロン酸の量を保つことも可能です。
エアコンや紫外線の刺激
エアコンや紫外線というのは実は肌にとって大きな負担。エアコンのきいた室内に長時間いると、肌はどんどん乾燥してしまいます。また、紫外線はかるいやけど状態になることで肌が炎症を起こしてしまいます。
エアコンによる乾燥がひどい場合は外出先であってもこまめな保湿を。また紫外線は季節問わず年中降り注いでいるので、常に日焼け止めなどでしっかり対策をしてくださいね。
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間違ったスキンケア
間違ったスキンケアを続けていると、どんどん肌状態が悪化。もともと普通肌だった方が混合肌になってしまう場合も多いです。
間違ったスキンケアとして多く挙げられるのは、一日何度も洗顔を行う行為や、ゴシゴシと肌を強くこする行為。これらは肌にとって大きな負担となってしまいます。正しいスキンケアを身に着けて、肌状態を向上させましょう。
食生活の乱れ
食生活の乱れは肌に大きく影響します。脂質が多い食べ物を頻繁に摂取していると皮脂腺の働きが活発に。皮脂の過剰分泌へとつながってしまいます。
特にコンビニ食や外食など高カロリーの食生活をしている方は注意。野菜を中心としたバランスのよい食事を心がけることが大切です。インスタント食品などではなく、できるだけ自炊をするとよいですね。
ストレスが溜まっている
ストレスは自律神経やホルモンバランスを乱し、肌にさまざまな影響を与えます。乾燥や皮脂の増加のほか、ニキビなどの肌荒れを引き起こすことも。
毎日の生活の中でどうしてもストレスはたまってしまうものですが、しっかりと解消法を身に着けることが大切です。趣味やスポーツなど、思い切りストレス発散できることを見つけましょう。
ホルモンバランスの変化
ホルモンバランスの変化は肌状態を左右します。生理前に肌状態が悪くなってしまう女性が多いのも、ホルモンバランスの乱
れが原因。
ホルモンバランスを整えるために、効果的といわれているのが大豆イソフラボン。女性ホルモンと似た働きをします。納豆や豆腐に豊富に含まれているので、積極的に摂取することをおすすめします。
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混合肌の洗顔の仕方
手を洗ってから洗顔をする
目には見えませんが、手には多くの雑菌が繁殖しています。そんな手で洗顔をすると、顔にまで菌が繁殖。さまざまな肌トラブルを引き起こしてしまいます。
それを防ぐためにも、洗顔前にはしっかりと手を洗うことが重要。手についた菌をできるだけ取り除いてから洗顔に取り掛かりましょう。
ぬるま湯で顔を洗う
高温で洗顔を行っている方も多いかもしれません。しかし、高い温度での洗顔は、肌の乾燥を引き起こしてしまうのです。
洗顔をする際の温度の目安は34~36度のぬるま湯。冷たすぎず、熱すぎない温度で洗うのがポイントです。また洗顔料を肌にのせる前に、ぬるま湯のみで軽く下洗いをしてある程度汚れを取り除いてください。
皮脂が多く出ているところを念入りに洗う
混合肌の方は、おでこから鼻にかけてのTゾーンに皮脂が多く出がち。皮脂量が多い部分を念入りに洗いましょう。過剰な皮脂を取り除くイメージですね。
また、泡をのせる順番もTゾーンからUゾーン。カサカサしている部分を後回しにすることで、余計に乾燥してしまうのを防ぎます。乾燥している部分は素早くサっと洗ってください。
ぬるま湯でしっかりと洗い流す
洗顔が終わったあとはぬるま湯でしっかりと泡を洗い流します。このときに泡が残っていると、雑菌が繁殖する原因となってしまいますので丁寧に行いましょう。
また、洗い流したあとは繊維の柔らかいタオルで優しく水分をふき取ります。ゴシゴシふき取ると肌への負担になってしまうので、ポンポンと軽く叩くようなイメージで行うのがポイントです。

混合肌の洗顔料の選び方
カサつきやベタつきを防ぐ洗顔料
混合肌の方はカサつきとベタつき、両方気になる方が多いです。そのため、おすすめはさっぱりタイプでありながら保湿力も高い洗顔料。
ベタつきやテカりを抑えながらも、乾燥を防ぐことが可能です。また、肌への負担を減らすためにも泡立ちがよい洗顔料を選びましょう。ホイップタイプもおすすめです。
油分を落とし過ぎない洗顔料
ベタつきが気になる混合肌ですが、油分を落としすぎる洗顔料はNG。Uゾーンの乾燥が悪化してしまう恐れがあります。ある程度の油分は肌に必須なのです。
洗浄力が強すぎるものは避け、必要な油分をしっかりと肌に残せる洗顔料を選びましょう。肌への負担がすくないマイルドタイプがおすすめ。洗顔は毎日行うものですが、負担が少なければ安心して使用できますね。
油分たっぷりのオイルタイプは控える
ある程度の油分は肌に必要といっても、油分が多すぎるオイルタイプはNG。Tゾーンのベタつきが悪化してしまいます。
乾燥が気になるところに部分的にオイルを塗るのはアリですが、顔全体にオイルタイプの洗顔料を使用するのは控えましょう。肌の油分が多くなることで、メイクがよれてしまう原因にもなります。
皮脂汚れをしっかり落とすスクラブ洗顔は控える
スクラブタイプは、皮脂汚れをしっかり落とす優れもの。しかし、乾燥している部分もある混合肌には不向き。肌に必要な皮脂までも取り除いてしまう可能性が高いのです。
どうしてもスクラブタイプの洗顔を使用したい場合は、油分の多いTゾーンのみに使ってください。また毎日のスクラブ洗顔の使用は肌への刺激となるので、1週間に1~2度程度にしておきましょう。
できるだけ無添加処方のものを選ぶ
洗顔料の中には、香料や着色料などが含まれているものも多いです。これらの添加物は少なからず肌への刺激に。肌が弱っている場合には肌トラブルを引き起こしてしまうことも。
できるだけ無添加処方のものを選びましょう。配合されている成分はパッケージ裏の成分表で確認できるので、しっかりチェックした上で購入してくださいね。
石油系合成界面活性剤は避ける
石油系合成界面活性剤は、肌を洗浄する成分ですが非常に刺激が強い成分。肌の角層を傷つけてしまう恐れがあるのです。角層が傷つけば、肌のバリア機能は低下。トラブルを引き起こしやすくなってしまいます。
これを防ぐためにも、石油系合成界面活性剤が含まれている洗顔料は避けましょう。香料などの添加物同様、パッケージ裏の成分表にて確認できるのでチェックしてみてください。

混合肌におすすめの洗顔料
健康コーポレーション どろ豆乳石鹸どろあわわ
保湿成分をたっぷり配合した極うる洗顔料。混合肌の乾燥部分にしっかりとうるおいを与えます。また、豆乳発酵液配合でなめらかな手触りの肌へと導きます。
さらに、コラーゲンやヒアルロン酸などの高保湿成分も豊富に配合。乾燥を対策しながら、肌状態を向上できるでしょう。無香料・無着色・無鉱物油なので安心して使用可能です。
長寿の里 然よかせっけん
低コスパでありながら、天然成分が豊富に含まれた完全無添加処方の洗顔料。肌に負担をかけずに使用できるでしょう。販売実績2360万個突破するほどの実力があります。
配合されている天然ミネラル成分が、肌質を向上。もともと肌が持っている力を整えます。また微細な汚れも吸着するので、優しい洗い上がりながらもしっかりと洗浄可能です。
COCOLARME?VCO ヴァージンココナッツオイル マイルドソープ
ヴァージンココナッツオイルをたっぷりと配合した石?タイプの洗顔料。皮脂と似た成分であるため、低ダメージで肌を洗浄できます。
肌に必要なうるおいを残しながら洗えるので、混合肌の方にもぴったり。石油系界面活性剤なども一切使用していないので安心して使用できるでしょう。高い保湿力があるので肌状態向上にも期待できますね。
混合肌の正しいクレンジング
クリームタイプのメイク落としがおすすめ
混合肌のクレンジングに適しているのは、刺激の少ないクリームタイプ。乾燥している部分にも負担をかけずに汚れを落とすことが可能です。
クリームを手にとり、優しくメイクとなじませていきましょう。クルクルとマッサージする感覚でクレンジングを行ってください。
肌について落とすまで40秒以内にする
どんなクレンジング剤であっても、少なからず肌へ負担がかかってしまいます。できる限り負担をかけないためにも、クレンジングは肌について落とすまで40秒以内で行いましょう。
短い時間で大変かもしれませんが、落ちにくいポイントメイクへの配分を多くすれば効率よくクレンジングが完了します。慣れるまではタイマーなどをかけて行うのもおすすめです。
TゾーンからUゾーンの順番にする
クレンジングの順番も洗顔と同様。最初は皮脂が多いTゾーン。次に乾燥しやすいUゾーンの順に行っていきます。一番はじめにおでこにクレンジング剤をのせるとよいでしょう。
Uゾーンであるこめかみや頬は乾燥しやすいので、できるだけ素早く汚れを落とすのがポイント。肌へ負担とならないよう、優しく行ってくださいね。
泡をたっぷり立ててやさしく行う
泡タイプのクレンジング剤は、よく泡立てるのが重要。手で泡立てるのが難しい場合は、泡立てネットを使用すると便利です。
たっぷりの泡でクレンジングを行うことで肌への摩擦を抑えることが可能。刺激が少なくなるため、さまざまな肌トラブルの予防にもつながりますね。泡をつぶさないように軽いタッチで汚れを落としてください。

混合肌のクレンジングの選び方
オイルタイプをメイク箇所にだけ使う
混合肌にはクリームタイプがベストですが、これではウォータープルーフのマスカラなどが落ちにくい場合があります。なかなか落ちない部分にはオイルタイプのクレンジング剤を使用しましょう。
肌全体にオイルタイプを使うと負担になってしまうので、目元・口元などのポイントのみ使用してくださいね。
シートタイプは皮脂をとりすぎるためNG
とても便利なシートタイプ。ふき取るだけでメイクが落とせるので時間短縮にもなりますね。しかし、混合肌にシートタイプは不向き。必要な皮脂までもとり除き、乾燥を促進させてしまう可能性があります。
面倒であっても、クリームタイプなどのクレンジングで優しく汚れを落とすことが重要です。どうしても使用したい場合は、擦りすぎないよう十分注意してください。

混合肌の化粧水のつけ方
保湿力がしっかりある化粧水を選ぶ
混合肌には油分が多い部分もあるので「保湿力はそこまで重視しなくてもよいのでは?」と考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、乾燥している部分にはやはり保湿が重要。
保湿成分が高配合されている化粧水を選んでください。肌全体に十分なうるおいを与えることで、本来の肌機能を取り戻せるでしょう。
コットンを使わず手でつける
コットンでの塗布は摩擦が生じ、肌への負担になってしまうと考えられます。混合肌の場合は、手で優しくパッティングするのがおすすめ。
手には雑菌がたくさん繁殖しているため、化粧水を塗布する前には必ず丁寧に手洗いをしましょう。清潔な手でパッティングを行えば効果的に肌にうるおいを与えられます。
UゾーンからTゾーンにつけていく
化粧水をつける順番は、洗顔やクレンジングと反対。最初に乾燥しやすい頬などのUゾーンに。次に、おでこや鼻など皮脂が多いTゾーンに塗布していきます。
乾燥しやすい部分を優先的に行うのがポイント。成分を肌の奥へ浸透させるイメージで丁寧にパッティングしてくださいね。
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混合肌のクレンジングと洗顔の注意点
洗顔時に熱いお湯を使うのをやめる
洗顔時であってもクレンジング時であっても、熱いお湯を使うのはNG。肌の乾燥が促進してしまいます。
どんな場合でもぬるま湯を使用してください。また、シャワーで洗顔料を洗い流す行為は肌の負担になります。ぬるま湯を手にとりパシャパシャと洗い流すのがポイントです。
クレンジング後の洗顔を控えめにする
クレンジングを行えばある程度の肌の汚れは落とすことが可能。クレンジング後の洗顔は、肌の負担にならないよう控えめに行いましょう。
ゴシゴシと擦る必要は一切ありません。たっぷりの泡を肌にのせて優しくクルクルとまわすだけでOK。不要な力をかけないために、中指と薬指を使って洗うのもおすすめです。
時間をかけずにクレンジングと洗顔をする
「毛穴汚れや皮脂が気になるから」といってたっぷり時間をかけてクレンジングや洗顔を行っている方も多いです。しかし、これは肌に負担がかかる行為。絶対にNGです。
クレンジング剤も洗顔料も肌にのせてから40秒以内に洗い流すのがポイント。乾燥を促進させないためにも、できるだけスピーディーにクレンジング・洗顔を完了させてくださいね。
洗顔後はすぐに保湿をする
洗顔後の肌はとっても乾燥しています。できるだけすぐに化粧水にて保湿を行ってください。洗顔から5分以内が目安です。
また、化粧水を塗布したあとは乳液やクリームで油分の蓋をするのも忘れずに。皮脂量の多い部分がある混合肌にはさっぱりタイプのアイテムがおすすめです。ベタつきなく快適に使用できるでしょう。

混合肌は洗顔料選びも大切
部位によって肌質が異なるため、なにかと肌トラブルも多い混合肌。きちんとスキンケアを行うためには、洗顔料選びも大切です。
今回ご説明した洗顔料選びのポイントを参考に、ご自分にあったスキンケアアイテムを見つけてくださいね。適切なケアをすることで、肌を整えることも可能。皮脂量のバランスがとれた美肌を目指していきましょう。