目次
日焼けについて
日焼けの症状
日焼けの症状は軽度から重度までさまざま。紫外線に当たることによって、皮膚赤くなったり、黒くなったりします。
日焼けで皮膚が赤くなる場合は軽いやけど状態。この状態をサンバーンといいます。また、皮膚が赤くなったあとメラニン色素がつくられ肌が黒くなっていきます。人によって日焼けの症状には個人差がありますが、カサつきやヒリヒリ感が伴う場合が多いです。
日焼けの原因
日焼けの原因は紫外線。紫外線を浴びることで、メラニン色素が表皮細胞に蓄積、肌が黒くなっていきます。個人差がありますが、肌が赤くなってから1~3日程度で肌が黒く変色するといわれています。
また、メラニン色素の蓄積は将来的にシミの原因になってしまうこともあるので、十分注意が必要です。日焼けをする場合はできるだけ肌に負担がかからないように行いましょう。
紫外線の構造
地上に降り注ぐ紫外線は2種類。UV-A(紫外線A波)とUV-B(紫外線B波)です。UV-Aは波長が長いことが特徴で、真皮の奥まで紫外線が行き届きます。コラーゲンやエラスチンを破壊し、シワやたるみの原因なってしまうことも。
対して、UV-Bは波長が短いのが特徴。波長は短いものの、エネルギーが強いため肌表皮の細胞を傷つけます。これによって、肌が炎症を起こし、赤くなってしまうのです。
良い日焼けと悪い日焼け
良い日焼けと悪い日焼けを知るためには、サンバーンとサンタンニングについて知る必要があります。サンバーンは先ほどお伝えしたように、皮膚が赤くなる軽いやけど状態。対して、サンタンニングはメラニン色素が自然に定着し小麦色となった状態。
肌にできるだけ負担をかけず、綺麗に日焼けするためには良い日焼けであるサンタンニングを目指す必要があるのです。
日焼けの起こる時期
日焼けは年中どんな季節でも起こります。これは、紫外線が季節問わず降り注いでいるため。ただ、季節によって紫外線量は変化。日本では1年間を通して7~8月が一番紫外線量が多いといわれています。
日焼けをしたくない場合、年中紫外線対策が必要ですが特に7~8月は徹底的な対策を行いましょう。また、外で日焼けをする場合は紫外線が強すぎると肌に大きな負担がかかってしまう可能性があるため、注意が必要です。
肌質によって日焼けの仕方が変わる
肌質によって日焼けの仕方も異なります。肌が白色の方はメラニン細胞が少ないので、紫外線を浴びてもメラニン色素が急増することがありません。そのため、黒くなる前に紫外線の影響で肌が赤く炎症してしまいます。軽いやけど状態となったあと、元の肌色に戻る方が多いです。
また、肌が茶色や黒色の方はもともとメラニン細胞が多いので、メラニン色素も多く蓄積しがち。メラニン色素が紫外線から細胞を守るため、赤く炎症することがありません。すぐに黒くなりサンタンニングの状態になりやすいのが特徴。日焼けを行う前にご自分がどのような肌質なのか確認しておきましょう。
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意外と知らない日焼けがもたらす害と功。正しいUV対策とは?

おすすめの日焼けアイテム
クオリス BRONZE TURNER(ブロンズターナー)
塗るだけで肌が黒くなるセルフタンニングローション。短時間で理想の小麦肌を手に入れることが可能です。
また、ヒアルロン酸Na、水溶性コラーゲン配合で肌に優しいことも特徴。さらに、無色透明なローションはこだわりの日本特製仕様。日本人の肌によく馴染むので美しい肌色を実現できるでしょう。綺麗な小麦肌をキープするには、1~2日の頻度での塗布がおすすめです。
コパトーン アフターサン オイルフリージェル
日焼けをしたあとにおすすめのスキンケアグッズ。配合成分の一つであるアロエエキス(保湿剤)が乾いた肌をしっかりと保湿。紫外線によりダメージを受けた肌を優しく労わります。
また、オイルフリーでベタつかないのが特徴。日焼け後で敏感な肌にもストレスなく使用できるでしょう。日焼けをするのであれば持っておきたいアイテムですね。
コパトーン タンニングウォーター2
日焼けに欠かせないタンニングウォーター。綺麗な日焼けの必需品です。ウォータータイプなので、サンオイルと比べてベタつきがありません。
塗布するだけで、有害な紫外線と効果的にカットできます。また、アロエ・キャロット配合で乾燥しがちな肌にうるおいをキープします。SPF2なので「思いきり焼きたい」という方におすすめです。
ニベア ニベアクリーム
ニベアクリームはスキンケア用品。本来は日焼けグッズとしての用途はありません。しかし、ニベアに含まれるスクワラン・ホホバオイルがサンオイルと同様の効果を発揮します。
サンオイルと比べると効果は弱いものの、臨時の代用品として使用できるでしょう。また、保湿力が高いため日焼け後の肌のスキンケア用品としても活用できます。化粧水を塗布したあとに薄くのばして使用してください。
ブラックコング ダークタンニングオイル
綺麗な小麦肌に焼きたい方におすすめなのがダークタンニングオイル。塗布して日焼けをすると、深みのある肌色を目指せます。SPF4とサンバーンの防止力が高めなので、色白の方にも向いていますね。
またローヤルゼリーエキスなどの保湿成分も豊富に含まれており、肌にうるおいを与えながら日焼けできます。さらに、サラっとした使い心地も特徴の一つ。汗をかきやすい暑い日でも快適に使用できるでしょう。
コパトーン トロピカル サンドフリー ハワイ
思い切り焼きたい方にはトロピカル サンドフリー ハワイがおすすめ。SPF2なので、濃く日焼けできます。
また、サンドフリータイプのドライオイルが特徴。砂がついてもサっと落ちます。海などでの使用にも向いていますね。塗るが楽しみになりそうなトロピカルなココナッツの香りも人気の理由です。
綺麗に日焼けするためのポイント
一気に焼かない
早く日焼けしたい気持ちもあるとは思いますが、一気に焼いてしまうのはNG。紫外線が肌の負担となり、サンバーンの状態になってしまう可能性があります。また、色ムラなどの原因になることも。
日焼けをするのは一日3時間程度が目安。それ以上は肌トラブルの原因になってしまいます。一気に焼こうとせず、少しずつ確実に日焼けをしていきましょう。
おすすめの時間帯
一日のうち10~14時はとても日差しが強い時間帯。紫外線量も多くなりますが、その分肌へのダメージとなりやすいです。場合によってはカサカサと肌が乾燥してしまうことも。できるだけ、日差しの強い時間帯を避けて日焼けを行いましょう。
おすすめなのは10時前や14時過ぎ。紫外線や気温も落ち着き、快適に日焼けができるでしょう。外出前の時間を日焼けタイムとして設定するのもよいですね。
サンオイルを活用する
肌に何もつけずに日焼けをしても、肌を黒くすることができますが美しい仕上がりにはなりません。綺麗に日焼けしたいのであれば、ダメージを抑えながら紫外線を浴びる必要があるのです。
綺麗な日焼けの必需品がサンオイル。日焼けをする場合は、必ずサンオイルを塗った上で光に当たりましょう。正しく使うことで肌へのダメージも軽減できます。
日焼け後のアフターケアをきちんとする
サンオイルを活用しながらの日焼けでも、少なからず肌にダメージが及びます。日焼け後は、きちんとアフターケアを行ってください。
日焼け直後の肌は熱を持った状態。まずは、肌を冷やしてクールダウンさせます。また、熱により肌の水分が失われているのでしっかり保湿を行うことが重要。化粧水で水分補給を行ったのち、乳液やクリームの油分で蓋をしましょう。
水分とビタミンの摂取を心がける
日焼け中は太陽の光に当たっている状態。体内の水分もどんどん失われてしまいます。熱中症や脱水症状にならないためにも、こまめに水分補給を行いましょう。ミネラルウォーターやスポーツドリンクが入ったペットボトルを横に置いておくとよいですね。
また、紫外線はコラーゲンやエスラチンを破壊してしまいます。これらを再生するためにも、積極的にビタミンを摂取しましょう。特に、コラーゲンの合成に欠かせないビタミンCがおすすめ。パプリカやブロッコリーに豊富に含まれているので、ぜひ食事に取り入れてくださいね。
剥がれそうな皮膚の対処法
日焼けをしていると、皮が剥がれそうになることがあります。この場合、無理に剥がすのはNG。まだ完成していない新しい皮膚に外部の刺激が及び、肌トラブルを引き起こしてしまう可能性があります。
大半がめくれている状態であれば、そのまま剥がして構いません。しかし、ペロっとめくれている部分を引っ張って無理に剥がすのは絶対にやめましょう。
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日焼けによるヒリヒリから肌を守ろう。もう夏の外出も怖くない

その他の日焼け方法
日焼けサロンの機械を使う
日焼けサロンの機械を使うのも一つの手段。マシンの種類はさまざまですが、メインは縦型と横型。
縦型は、立った状態で身体全体を焼きます。横型では焼けにくい脇の下なども綺麗に日焼けできるのが特徴。対して横型は寝転がった状態で身体を焼きます。ゴロンと寝たまま焼けるのでとても楽な方法。どちらがよいかは人それぞれなので、どちらも試して好みのほうで行いましょう。サロンに通うたび交互に行うのもおすすめです。
海で日焼けする
「日焼けといえば海…」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。海はレジャーのついでに日焼けができるというメリットがあります。
ただ、夏の海はとても紫外線が強いです。サンオイルをしっかり塗布した上で日焼けを行いましょう。また、日差しが強い10時から14時は避けてくださいね。
ベランダや庭で日焼けする
自宅で手軽に行えるのがベランダや庭での日焼け。この場合も通常の日焼けと同じ注意点で行います。サンオイルは必ず塗布しましょう。
また、ベンチなどで寝転がって日焼けする場合はムラになりやすいです。こまめに態勢を変えながら行うのがポイント。隙間時間で日焼けができるので「早く日焼けをしたい」という方にもおすすめです。
セルフタンニングローションの活用
セルフタンニングローションとは、綺麗な小麦肌をつくるためのジェル。日焼けしたい部分に塗布するだけで、紫外線を浴びたような美しい日焼けができます。
色白であまり肌が黒くならない方や、肌が弱く日焼けができない方にもおすすめの方法。薬局やドラッグストアで販売されているので、ぜひチェックしてみてください。
ファンデーションを塗る
肌そのものを黒くできるわけではありませんが、まるで日焼けをしたように見せられるのがファンデーション。紫外線によるダメージもなく、肌を黒くしたい日だけ塗布できるというメリットもあります。
「男性がファンデーション…」と躊躇してしまう方も多いかもしれませんが、男性向けのファンデーションは数多く販売されています。塗るだけで小麦色になれるので、忙しくて肌を焼く時間がない方にもおすすめです。
サンオイルの代わりにハンドクリームを使う
サンオイルが用意できない場合、代わりにハンドクリームを使用するのも手段です。ハンドクリームには、ミネラルオイルが含まれていることが多く、サンオイルと同様の効果を得られるのです。
ただ、ハンドクリームは日焼けを目的としてつくられているわけではないので、効果はやや弱め。思い切り焼きたいのであれば、サンオイルを用意しましょう。あくまでもハンドクリームは代用品と考えてくださいね。
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日焼けしやすい時間と場所は?キレイな小麦色の肌になれる方法

サンオイルについて
サンオイルと日焼け止めの違い
サンオイルは日焼け止めの一種。しかし、日焼け止めとはやや性質が異なります。日焼け止めは、紫外線をブロックするのが目的。日焼けやシミを防ぐために使用します。
対してサンオイルは肌のやけど状態であるサンバーンを防止するために使用します。紫外線自体をブロックするわけではなく、肌にかかるダメージを軽減するのが目的。日焼けをしたい場合は、日焼け止めではなくサンオイルを使用しましょう。
サンオイルの効果
サンオイルには、有害な紫外線を防止する効果があります。肌トラブルとなる紫外線のみをカットできるため、肌に負担なく日焼けができるのです。
また、紫外線の影響で表皮の細胞が傷つくのを防止。シミの発生を抑えることが可能です。なにも塗らないで日焼けをすると肌への大きなダメージとなってしまうので、必ずサンオイルを活用しましょう。
サンオイルを選ぶ時のポイント
サンオイルを選ぶポイントはSPF/PA値。SPFはサンバーンの防止力、PAは肌の黒化防止力を示します。すぐ肌が赤くなってしまいがちな色白の方は、SPFが高いものを選びましょう。
また、もともと肌が黒っぽい方や早く日焼けをしたい方は、SPF/PA値が低いものを選ぶとよいでしょう。ただ、SPF/PA値が低いほど肌のダメージは強くなりがちなので注意してください。

セルフタンニングローションについて
セルフタンニングの利点
塗るだけで簡単に日焼けをしたような肌が手に入るセルフタンニング。家でも冬でも日焼け可能というメリットがあるほか、紫外線によるシミなどを防止できます。
通常3~7日程度でもとの肌色に戻ってしまうので、定期的な塗り直しが必要ではありますが、一時的に小麦肌を楽しみたい場合にはぴったりです。
セルフタンニングローションのメカニズム
セルフタンニングローションにはジヒドロキシアセトンという成分が含まれています。この成分が皮膚のタンパク質と反応。小麦色の化合物を生成することで、肌が黒くなるのです。
また、セルフタンニングを行った肌は表面のみが黒くなっている状態。そのため肌の新陳代謝であるターンオーバにより表皮が剥がれおちると、次第にもとの色へと戻ります。
セルフタンニングローションの落とし方
セルフタンニングローションでついた色を落とすのは非常に難しいです。基本的に3~7日程度で色落ちしますが、どうしてもすぐに色を落としたい場合はスポンジなどで肌を擦るしかありません。
ただ、無理に肌を擦るとトラブルの原因に。なるべく自然に色が落ちるまで待つようにしましょう。また、手の平などに付着するとなかなか色が落ちないので注意して塗布してください。

正しい日焼け方法で綺麗な小麦肌を手に入れる
日焼けというと「ただ太陽に当たるだけ…」と考えてしまいがちですが、そうではありません。綺麗な小麦色をつくるためには、さまざまな配慮が必要なのです。
肌のダメージを軽減するためにはサンオイルが必須。日焼け後にはスキンケアも欠かせません。手間はかかってしまいますが、きちんと行うことで美しい肌色が手に入るでしょう。少しずつ日焼けをして理想の小麦色を手に入れてくださいね。