目次
敏感肌の状況
肌に痛みやかゆみが生じている
敏感肌は肌のバリア機能が低下しているため、外部からの刺激を非常に受けやすい状態。ちょっとした刺激で痛みやかゆみが生じます。
肌がかさついてピリピリとした痛みを感じたり、かゆみを感じる場合は敏感肌になっていると考えられます。肌が痛みを感じているときは、化粧などもお休みして肌に休息を与えましょう。
赤みを帯びている
痛みやかゆみと同時に発生しやすいのが赤み。肌に赤みがあると化粧でカバーするのも大変ですね。赤みがでている状態は肌が炎症を起こしているということ。
原因を特定するのは難しいですが、何らかの要因で「肌が荒れて炎症を起こしている」と認識して改善を行う必要があります。保湿をしっかり行うなどして対策しましょう。
ひどくなるとひび割れたりする
痛みや赤みを放置しておくと、症状はどんどん悪化。ひどくなるとひび割れを起こしてしまう可能性もあります。悪化しないよう、初期の段階で改善を行いましょう。
いつもより保湿を重視したスキンケアをしたり、パックを行うのも一つの手段。ご自分の肌状態を確認の上、ケアを行いましょう。また、あまりに症状がひどい場合は皮膚科を受診することをおすすめします。
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敏感肌とは?原因や対処法をしり自分にあった化粧品を選ぶ

パックの種類
毛穴の汚れを吸着させて剥がすタイプ
毛穴の汚れを吸着させて剥がすタイプはクリーム状のものが一般的。顔全体にクリームを塗り、完全に乾いてからゆっくりと剥がしていきます。
毛穴の奥の汚れまでしっかりと取れますが、肌からビリビリと剥がしていくため、やや刺激が強いパックです。毛穴と角質のスペシャルケアとして週に1回程度の間隔で行っている方が多いです。
クリームで栄養を与えて洗い流すタイプ
クリームを顔全体に塗布し、しばらく放置してから洗い流すタイプ。乾かないので、パックが終わったあとはコットンなどで拭き取ったあとに洗い流します。
油分が多いことが特徴で、しっかり保湿をしたい日のケアとして適しています。顔の温度が高いほど浸透するので、入浴中や入浴後の使用がおすすめ。乾燥しがちな冬のケアとして使うのもよいですね。
化粧水をコットンに含ませるローションタイプ
なにもついていないコットンやシートに化粧水を含ませるローションタイプ。自分の好みの化粧水で手軽にパックできるというメリットがあります。
化粧水だけであれば過剰な栄養補給にもならないため、毎日のケアとして行っている方も多いです。肌が乾燥しているときなど、通常の化粧水ケアでは保湿が不十分だと感じる際に行うとよいでしょう。
美容成分を染み込ませたシートマスク
美容成分を染み込ませたシートマスクは、パックの定番。シートを顔にのせて放置するだけでケアができるのでとても簡単です。
シートの密着力が高いためパックに染み込んでいる美容成分や保湿成分が肌へとしっかり浸透します。ただ、毎日のケアとしては栄養が過剰すぎるため、週に1度程度が使用頻度の目安となっています。大切なイベントの前の日のスペシャルケアとして行いたいですね。
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より効果的なパックのやり方とおすすめ商品。もっと魅力ある肌へ

敏感肌に合うパック
栄養や水分を補給して洗い流すクリームパック
栄養や水分を補給して洗い流すクリームパックは敏感肌にもおすすめ。栄養不足になりがちな肌を優しく労わることができるでしょう。
注意したいのは、クリームを塗るタイミングと、洗い流すとき。強い力で行うと肌への刺激となり、敏感肌が悪化してしまう恐れがあります。どちらも優しく力を入れずに行いましょう。洗い流すときは肌にシャワーを直接当てず、ぬるま湯を手のひらに溜めてパシャパシャとクリームを取り除いてください。
保湿成分がたっぷり入ったシートマスク
水分不足で肌のバリア機能が低下しがちな敏感肌は、シートマスクもおすすめ。保湿成分がたっぷり入ったパックであれば、乾燥しがちな肌にうるおいを与えられます。
お手持ちの化粧水をシートに染み込ませるタイプでも、最初から美容成分が配合されているタイプでもOK。使用時間と頻度を守り、正しく使用してくださいね。
アルコールフリーや無添加など刺激の少ないパック
アルコールや化学成分などの添加物は敏感肌にとって大きな刺激となってしまいます。無添加処方の刺激の少ないパックを選びましょう。
添加物が配合されていないので安心ですし、肌に優しく使用できます。パックに含まれている成分はパッケージ裏に記載されていることがほとんどなので、購入前にぜひ確認してみてください。
椿やホホバ油などのオイルパック
オイルパックは、非常に保湿力が高いことが特徴。乾燥しがちな敏感肌にしっかりと水分を与えられます。中でもおすすめなのが椿やホホバ油。天然由来の成分なので、安心して使用できるでしょう。
オイルで顔をマッサージし、5~10分ほど放置したあとに優しく洗い流せばOK。オイルを取り除いたあとは、いつものケアで肌を整えてくださいね。
モチモチ肌をつくる米ぬかパック
米ぬかにはフェルラ酸という成分が含まれており、高い抗酸化作用を持っています。そのため、活性酸素を抑制しアンチエイジング効果に期待できます。また、ビタミンB群も豊富で美白効果も抜群です。
米ぬかパックは、ドラッグストアなどで手軽な値段で購入できます。また、スーパーなどで米ぬかを購入して手作りすることも可能。ぜひチャレンジしてみてくださいね。
お手軽な手作りのパック
毛穴の引き締めに効果があるのがヨーグルトパック。自宅で簡単につくることができます。ヨーグルトにはフルーツ酸(AHA)が豊富に含まれているため古くなった角質を除去することができるのです。また、ヨーグルトに含まれる乳酸菌にはシミ・そばかす減少などの効果もあります。
ヨーグルトパックのつくり方は下記の通り。とても手軽なので、ぜひお試しください。
1.無糖ヨーグルト大さじ1とはちみつ小さじ1と小麦粉小さじ1/2よく混ざてレンジでよく加熱
2.通常通りのスキンケア後にヨーグルトパックを顔にたっぷりつける
3.その上からラップかぶせこの状態で10分から15分置く

敏感肌に合わないパック
乾燥させて剥がすタイプ
乾燥させて剥がすタイプのパックは、毛穴の汚れ除去に有効です。しかし、乾燥肌には不向き。剥がすときにかかる力が肌への刺激となってしまうのです。
毛穴の汚れが気になる場合は、オイルケアや酵素洗顔で除去を行いましょう。また同様の理由で、剥がすタイプの毛穴シートの使用も控えることをおすすめします。
クリームを拭き取るタイプ
クリームをぬるま湯で洗い流すタイプは問題ありませんが、拭き取るタイプは避けたほうがよいです。コットンなどで拭き取る際の力が肌への刺激となってしまいます。
クリームタイプのパックを使用する際は、必ず洗い流すタイプを選びましょう。また、洗い残しは雑菌繁殖の要因となるので、きれいに洗い流してくださいね。

敏感肌がパックをするときのコツ
洗い流すときに血行を促進させる
保湿成分や美容成分をしっかりと肌に浸透させるために欠かせないのが血行促進。血液の巡りをよくすることで、栄養を肌全体に行き届けることが可能です。
クリームタイプのパックを洗い流すときは、優しくマッサージを行いましょう。顔をもみほぐすことで、血行促進につながります。蒸しタオルなどで顔を温めるのも効果的なので、お試しください。
ヒアルロン酸やコラーゲンが入っている
ヒアルロン酸とコラーゲンは健康な肌を維持するために欠かせない成分。バリア機能が低下し、肌状態がよくない敏感肌の方にはこれらを含むパックがおすすめ。
ヒアルロン酸は肌に十分な水分を維持。コラーゲンは肌の新陳代謝であるターンオーバーを促します。パックにどんな成分が含まれているのか確認し、できるだけヒアルロン酸とコラーゲン配合のものを選びましょう。
長時間つけて肌をふやけさせないようにする
長時間パックを使用すると、肌がふやけてしまいます。パックのパッケージに記載されている使用時間をきちんと守りましょう。
また、シートタイプのパックは放置しすぎるとどんどん乾いてきます。乾いたシートを顔に乗せていることで肌の乾燥を引き起こしてしまう可能性も。タイマーを設定するなどして、時間をしっかり計測してくださいね。
パックをする前に洗顔をする
パックは清潔な肌に行うのが基本。汚れたままの肌にパックをすると、雑菌が繁殖してしまう恐れがあります。
パックの前には必ず洗顔。清潔な状態にして、パックを顔に乗せましょう。また、美容液を浸透させるパックの場合、洗顔後に化粧水を塗布しておくのがおすすめ。化粧水で肌を整えることで、より美容液の浸透率をアップできます。
パック中にラップで密封する
保湿成分や美容成分の浸透をより促進するためにおすすめなのがラップ。パック中は、シートやクリームの上にラップを重ね密封しましょう。
乾燥を防ぎ、密着度を上げることでより成分が肌へと浸透しやすくなります。目・鼻・口の部分をあらかじめくり抜いておくと便利です。
パック後はクリームを塗る
パック後は成分が浸透している状態ですが、蓋はされていません。乳液やクリームを塗布し、油分の蓋をしましょう。
パック終了後に、いつも通りクリームや乳液を塗布するだけでOK。クリームを塗布する際は、成分を浸透させるイメージで丁寧にハンドプレスしてくださいね。

敏感肌がしてはいけないこと
1日に何回もパックをする
パックをしたあとはモチモチ肌になるので、何度も行いたくなりますね。しかし、過剰なパックは逆に肌への負担となってしまいます。1日に何回もパックをするのはNG。
パックの使用頻度の目安は週に1度。多くても週に2回程度にしておきましょう。週に1~2度程度であれば肌に過剰な栄養となってしまうこともありません。特別な日や週に1度のスペシャルケアとして行ってくださいね。
肌が荒れているときにパックをする
肌が荒れているときは基本的にパックも控えたほうがよいでしょう。なにが肌への負担となってしまうか分かりません。
「少しカサカサ乾燥しているなあ」程度ならば問題ありませんがニキビや炎症が起こっている場合は、できるだけ肌に触れないようにしてください。なかなか治らない場合は皮膚科を受診しましょう。
毛穴パックやピーリングをする
毛穴パックやピーリングは、肌に負担がかかる行為。敏感肌の方であれば大きな刺激となってしまいます。
毛穴の汚れや古い角質を除去したいという気持ちはやまやまですが、他の方法を試しましょう。敏感肌の方でもできる方法としてはオイルケアや毛穴用美容液の使用などが挙げられます。
パックを再利用する
「せっかく買ったパック、一回きりで捨ててしまうのは勿体ないから再利用しよう」と考える方もいらっしゃるでしょう。しかし、パックの再利用は衛生的にもNG。
一度使ったパックには多くの雑菌が繁殖してします。そんなパックを肌に乗せるとさまざまなトラブルの原因に。絶対に行ってはいけません。パックの使用は一度きりが基本です。
パックをしたまま寝る
とても気持ちよいパック中、ついついそのまま眠ってしまうこともあるかもしれません。しかし、就寝中のパックは逆効果。
ヒタヒタのシートも徐々に乾燥し、肌の水分を吸い取ってしまうのです。せっかく水分や美容成分を与えたのに、逆効果となってしまいます。パックの使用時間の目安はだいたい10~20分程度。パッケージ裏に記載されている目安を守って使用してくださいね。

敏感肌が潤いを保つポイント
夜遅くまで起きない
夜遅くまで起きていると、どうしても生活のリズムも狂いがちに。敏感肌を改善するためには、規則正しい生活習慣を身に着ける必要があります。
ついつい夜更かしをしてしまいますが、できるだけ23時頃には就寝しましょう。なかなか寝付けない場合は、ホットミルクを飲んだりアロマを焚くのもおすすめ。身体をリラックスさせることで、入眠しやすくなります。
睡眠時間をきちんと確保する
肌にとって睡眠時間はとても大切。というのも、肌のターンオーバーに関わる成長ホルモンは入眠後の3時間にもっとも多く分泌されるのです。
最低でも6時間は睡眠時間を確保できるよう心掛けましょう。また、質のよい睡眠をつくるのも重要。就寝前のスマートフォンやPCの使用は良質な睡眠の妨げとなってしまいますので控えてください。
紫外線対策をする
紫外線は肌にとって大きな負担。日焼けだけではなく、乾燥などの肌トラブルを引き起こしてしまうことも。しっかりと紫外線対策を行いましょう。
通常の対策としては日焼け止めの使用が有効です。日常使いであれば、SPF20~30、PAは++程度が目安。海水浴などレジャーの場合は、SPF30~50、PA+++程度が目安です。また、UVカット効果のあるファンデーションなども販売されているのでぜひチェックしてみてくださいね。
ストレッチをして血流をよくする
敏感肌は血行不良が原因であることも多いです。十分な栄養が行き届かないため、肌のバリア機能が低下してしまうのです。そのため、ストレッチをして血流をよくするのは敏感肌改善に効果的。
身体全体をストレッチし、血流をよくしましょう。また、顔のマッサージなどを行うのもおすすめ。パックのあとにマッサージを行えば、より浸透率がアップします。
食事に汁物を食べて中からあたためる
敏感肌の方は肌が乾燥している場合も多いです。身体が冷えているということは、末梢血管に血が循環していない証拠。血流をよくして、栄養を行き届ける必要があります。
身体を温めるために適しているのが汁物。身体の内側からじっくりと温めることが可能です。ミネストローネやポトフなどのスープ系は野菜もたくさん摂れるので一石二鳥です。作り置きして冷凍しておくのも便利。

敏感肌もパックでモチモチ肌に
敏感肌はなにかと肌トラブルが多く、毎日のケアも大変。ですが、敏感肌に適したケアを行えばモチモチ肌を目指すことが可能。
パックにはさまざまな種類があり、もちろん敏感肌にぴったりな方法も存在します。今回お伝えした敏感肌向けパック方法を参考に、ぜひスペシャルなケアを行いましょう。定期的に行い、美肌を目指してくださいね。