目次
乳首が乾燥する原因
各季節による乾燥
秋から冬にかけて乾燥しやすい季は、お顔の乾燥に気を配る人はたくさんいますが、乳首の乾燥まで気にする人は少ないかもしれません。しかし、乳首はデリケートな部分。お顔以上に気温や湿度の変化の影響を受けやすいこともあるようです。
特に冬場は寒くなり身体の新陳代謝が低下して血行不良を起こすことで乾燥やかぶれ、かゆみなどのトラブルの原因になることもあります。
下着の素材やサイズが合っていない
乳首が乾燥する原因の1つに、下着の問題があります。毎日身に着ける下着は直接肌に触れているものなので、下着の素材が体質に合わなければ肌トラブルを起こしてしまうのは当然かもしれません。自分の肌質に合った下着を選ぶことで乳首の乾燥が改善されることもありますので下着を見直すことも大切です。
また、サイズの合わないブラジャーを付けていることが乾燥の原因となる場合もあります。サイズが合わないと乳首とブラジャーの間に隙間があるので、動くたびに擦れてしまい、乾燥やかぶれが起こることも。運動を多くする人によく見られる症状です。
ホルモンバランスの乱れで肌が乾燥する
ホルモンバランスの乱れが肌トラブルの原因になることは良く知られています。これはお顔のことだけでなく、女性の身体全体の肌トラブルに影響していますから乳首も同じように影響を受けます。
プロゲステロンとエストロゲンという2種類の女性ホルモンがありますが、生理前や妊娠中、授乳期などはこれらのホルモンのバランスが乱れることも。この時期は身体の不調もありますし、肌も乾燥しがちなので乳首も乾燥したり痒みが出ることもあります。
ボディソープの刺激が強い
肌が乾燥しやすい人、敏感肌の人はボディソープを使うことを控えてみましょう。ボディソープは固形石鹸と比べると刺激が強いものが多く、身体に必要な皮脂まで洗い流してしまうことから、乳首だけでなく身体全体が乾燥する原因になるようです。
肌トラブルがある場合は刺激の少ない無添加の固形石鹸を使ってみることをおすすめします。
アトピー性皮膚炎やアレルギー体質がある
アトピー性皮膚炎やアレルギー体質がある人は、元々肌が乾燥しやすいのです。肌が乾燥するということは、乳首も乾燥しやすいのと一緒。アトピー体質で肌を掻きむしっているとき、乳首もかゆくなって掻いてしまうこともあり、傷つけてしまうこともあります。
授乳による負担
授乳期はホルモンバランスも乱れやすく、肌トラブルも起こしやすいこともありますが、授乳自体が乳首の肌トラブルの原因になることも。
特に赤ちゃんが生まれたばかりの時期は数時間ごとに授乳する必要があるため、乳首への負担が大きいためトラブルの原因になっています。
授乳後のふやけた乳首をそのまま放置すると乾燥が一気に進むので授乳後はきちんとケアすることを忘れないようにしましょう。

乳首の乾燥を防ぐ方法
下着の素材とサイズをこだわる
乳首の乾燥の原因の1つに下着の素材とサイズが合わないということがあげられます。下着の素材としては刺激の少ない素材を選ぶことが一番大切です。
おすすめしたいのは、シルクで裏打ちされたブラジャー。レースや肩ひもはシルクでなくて構いません。肌に当たる部分、乳首に当たる部分がシルクになっているものは肌への刺激が少ないので乳首のトラブルの改善に効果的でしょう。
ブラジャーのサイズですが、きついブラジャーを付けていると乳首が当たってかゆいからと緩めのブラジャーを付けているということを時々耳にします。しかし、この選択は逆効果。
緩いブラジャーは動いたときに乳房が動いてしまいブラジャーと乳首が擦れて刺激されるので、かゆみが増えたり乾燥が悪化することが多いです。ブラジャーは自分のサイズにぴったりするものを選ぶようにしましょう。
ブラジャーは同じメーカーであっても、デザインによってフィット感が変わりますから、敏感肌や乾燥肌の方は試着してから購入することをおすすめします。
刺激の少ないボディソープを使う
ボディソープは刺激の強いものが多いのですが、ボディソープを使う場合は刺激の少ないものを選ぶようにしましょう。乳首はデリケートなので、刺激の強いアルカリ性のボディソープや石けんで洗うと必要な皮脂まで洗い流され乾燥などの肌トラブルの原因になります。
肌には肌に良い細菌も存在します。細菌というと悪いイメージがあるかもしれませんが、皮膚を弱酸性に保つ働きをする細菌があるのです。この良い細菌はアルカリ性のもので洗うことによって失われてしまいます。乳首などのデリケートな部分は弱酸性のボディソープを使う方が良いでしょう。
刺激の少ないボディソープを使用することの他に気を付けたいことがもう一つあります。シャンプーやリンスなどの成分が肌に残っている場合も肌トラブルの原因になります。また、泡風呂に使った後、十分に流さないまま上がってしまうことも肌トラブルを起こすことがあります。シャンプーやリンスは良く洗い流すこと、泡風呂の後も十分洗い流すことを心がけましょう。
専用のクリームを塗る
乳首の乾燥対策として専用のクリームでのケアがあります。乳首専用のクリームがあります。他のスキンケア製品より若干価格は高いように思われがちですが、乳首ケアに特化していますから安心して使用できます。
このクリームは、大きい薬局、通信販売、医師に処方で入手できます。デリケートな部分ですから、専用のクリームを使ってみることもよいでしょう。
改善しない場合はためらわず病院へ行く
乳首の乾燥や痒みを、ホームケアで対処しても改善しない場合があります。乳首がかゆくて、と病院へ行くのは恥ずかしいと思う人がいるのですが、女性の身体の中でもデリケートな部分ですし、ホームケアで改善しない場合は病院で診てもらうと意外と早く改善する場合も多いので、早めの受診をおすすめします。
受診する場合は、皮膚科、婦人科、乳腺外科などに行きましょう。病院で診察を受けると、多くは炎症を抑えるステロイド剤が処方されます。症状の程度によっては飲み薬が処方されることもあります。
乳首のトラブルは、乾燥やかゆみだけではありません。ホームケアでの薬が効かないとか、かさぶたができる、分泌液が出てくる、などの症状がかゆい症状と重なったときは要注意です。
乳房に隠れた病気があるのかもしれません。このような症状がある場合は、婦人科や乳腺外来で診察を受けることをおすすめします。
正しい保湿ケアをする
乳首の乾燥を防ぐために保湿するケアが大切なことだというのは分かっても、正しい保湿ケアはどうやって行えばいいのかわかりづらいもの。
保湿ケアは洗う時から始まっています。身体を洗う時に乳首にはボディタオルなどを使いません。よく泡立てたデリケートゾーン専用ソープを乳首に乗せ、手で優しく洗うのがおすすめ。
入浴後もタオルでゴシゴシ拭くのではなく、軽くタオルをあて吸い取る程度にします。
入浴後に気をつけたいのは、できるだけ早く保湿をすることです。入浴後は熱の蒸発により乾燥が早く進みますので、専用クリームを早めに塗ります。低刺激で、浸透力と保湿力に優れた専用クリームを選び、用法・用量を守って塗りましょう。
なお、乾燥がひどいときは、普段よりも少し多めにクリーム塗るとベスト。しっかり浸透したのを確認してから衣服を着ます。乳首は大変デリケートなので余計な力を加えたり、擦ったりしないよう注意しながらケアすることが大切です。

乳首の乾燥におすすめのクリーム
シーオーメディカル ホスピピュア
シーオーメディカル ホスピピュアは薬用の乳首美白クリームです。美白効果があるトラネキサム酸が主成分になっているので黒ずみの改善が期待できます。こだわりの美白成分をたっぷり配合したクリームです。
(医薬部外品)
BODY’sPro バストクリーム VOLCENTA
バストクリームVOLCENTAは、フランスから取り寄せた美容成分と自然豊かな北海道から取り寄せた最高級の馬のプラセンタなど、多くの美容成分を独自に処方した新機能バストクリームです。
ボルフィリン、ダイナリフト、バイオバスチルなどの美容成分で年齢や出産によって変化するバストにアプローチします。貴重な保湿成分である馬プラセンタ、油性のビタミンC誘導体、シムホワイト配合でワントーン明るいバスト肌へ導きます。
トータルビューティ美彩 ホワイトラグジュアリープレミアム
ホワイトラグジュアリープレミアムはバストトップ・デリケートゾーンを美白に導く薬用クリームです。プラセンタエキスなど美容成分も配合しているため美白効果だけでなく、これ1つでトータルケアをすることも可能です。無添加、日本製。(医薬部外品)
ピーグランディ グラマラス美神
こちらのクリームは、バストの総合的な悩みに使用できるオールマイティークリームです。脂肪を増やす成分・女性ホルモン様成分を配合、また三種のヒアルロン酸を配合されているのでバストにハリや弾力を与えて血行を促進。
香料も女性らしい柔らかな香りのクリームで、バストマッサージのも使えます。ベタつきも感じられないので下着や洋服もすぐ着用することが可能です。
シーオーメディカル ホスピピュア
ホスピピュアは薬用の乳首美白クリームです。トラネキサム酸を主成分にした美白にこだわったバストクリームです。乳首のくすみのほか、身体の気になる部分のくすみに使えます。スクワラン、シアバターも配合されているので保湿効果もばっちり、ぷるぷるのバストへ導きます。(医薬部外品)
ストローラー upu
upuはハリとうるおいのある肌に導くボディジェルです。植物のチカラでやさしく肌に働きかけるさっぱりと伸びのよいジェル。キゲリアの果実エキス(整肌成分)を配合、バストやヒップの肌にハリを与えてうるおいを保ちます。授乳後のボディラインが気にる方にもおすすめです。

乾燥に優しいおすすめのボディソープ
バウンシア バウンシアボディソープ
バウンシアボディソープはヒアルロン酸・コラーゲン・ミルクバターなどの美肌成分を配合しているので洗い上がりはしっとりすべすべです。清楚なホワイトソープの香りでホイップクリームのようなキメ細かな泡質。このきめ細かい泡が肌の潤いを守りながら、余分な汚れだけを洗い流してくれます。
マックス 無添加生活 無添加泡の石けんボディソープ
無添加生活の無添加泡の石けんボディソープは、赤ちゃんから大人まで家族みんなで使える泡タイプのボディソープです。デリケートな肌の方にもおすすめ。
植物生まれの石けん泡が肌をやさしく洗い上げます。ポンプを押すだけでクリーミーな泡がたっぷり出てくるので片手でも使えるところが便利です。香料・着色料・防腐剤・酸化防止剤・鉱物油が無添加ですから、お顔にも使用できます。
モイスト・ダイアン ボタニカルリフレッシュ&モイストボディソープ
ボタニカルリフレッシュ&モイストボディソープは、10種類のオーガニック植物エキスとレアオイル配合の90%以上天然由来成分でできた「うるおいサボン」のボタニカルボディソープ。敏感肌も優しく洗い上げリフレッシュできるボディソープです。
ヴィーナスラボ ジャムウクリアナノソープ
ジャムウクリアナノソープはジャムウ成分、美容保湿成分を配合した低刺激のハーブソープです。デリケートゾーンやボディの黒ずみ、ニオイのケアにおすすめです。刺激が少ないのでデリケートゾーンはもちろん全身に使うことができます。
シャルラ エブラブソープ
エブラブソープは薬用デオドラントソープです。ジャムウレシピ配合でワキやデリケートゾーンの気になるニオイのケアにぴったり。15種類の植物エキスを配合し、さらに100%植物性原料で肌に優しいのでデリケートゾーンだけでなく全身に使えます。ほんのり香るフローラルの香りの石けんです。(医薬部外品)
ボタニスト ボタニカルボディーソープ モイスト
開発側の「普段何気なく洗っている体だからこそ大切にしてほしい」という思いから生まれたボタニカルボディーソープモイストは、植物由来成分のボディソープです。
ラウレル硫酸Na・ラウリル硫酸Naなどアレルギーを引き起こしたり髪や肌を傷めると言われる硫酸系成分を配合していないので、敏感肌の方にもおすすめです。
ミノン ミノン全身シャンプー(しっとりタイプ)
ミノン全身シャンプー(しっとりタイプ)は低刺激でうるおいをしっかり保つボディシャンプーです。植物性アミノ酸系洗浄成分配合で肌へ余計な負担をかけにくいため全身に使えます。もちろんお顔にも使えます。
アレルギーの原因物質も極力排除。無着色、防腐剤無添加、微香性で赤ちゃんから使えます。洗い上がりはしっとりつるつる、洗い上がりもつっぱりません。(医薬部外品)

乳首の乾燥の悪化を防ぐために避けたいこと
ハンドクリームやリップクリームを塗る
乳首の乾燥のケアでハンドクリームやリップクリームを塗る人がいますが、あまりおすすめできません。ハンドクリームもリップクリームも確かに保湿成分が配合されていますが、ハンドクリームは手のケアに特化されて作られていますし、リップクリームも唇のケアに特化されています。刺激についても化粧品と同等ですからデリケートな乳首につけるのは控えましょう。
間違ったケアをしてしまうと、乳首の乾燥は改善されませんし、悪化させてしまう原因になることもありますので注意が必要です。安易に身近なものを使ってケアすることは避け、正しいケアに努めましょう。
乳首を掻いてしまう
乳首が乾燥しているとかゆみが出ることがありますが、かゆくても掻くことは止めましょう。乳首はデリケートな部分なので掻くことで受けるダメージは大きく、傷をつけてしまうことも。傷から細菌が入って化膿することもあるので注意しましょう。
傷つけることの他に次のような心配もあります。
色素沈着を起こす
掻くことで、その部分の皮膚がダメージを受け黒ずみが発生します。つまり乳首の色が黒く変色してしまい色素沈着を起こし改善が困難なこともあります。
乳首が大きくなる
授乳中のお母さんの乳首は常に赤ちゃんから刺激を受け、授乳期が終わるころには大きくなってしまいます。乳首がかゆくて掻くということは同様の刺激を受けてしまうことになります。つまり乳首を掻くと乳首は大きくなってしまうのです。

乾燥を放っておいた場合
ハリを失う
お顔の乾燥を放置するとどうなるか知っていますか?そう、ハリが失われシワが出来ますよね。乳首はお顔よりデリケートです。乳首の乾燥を放っておけば、お顔の何倍もの速さでハリが失われ、シワが出来ます。
お顔よりもデリケートで皮膚が薄いのでシワが出来てしまうとプルンとした乳首を取り戻すことはなかなか困難になります。
色素沈着する
乳首の色素沈着は妊娠や授乳、加齢によって少しづつ黒ずんでしまうのは、ある程度仕方のなことかもしれません。しかし、乳首の乾燥を放置したことで色素沈着してしまうということは、女性としては誰でも避けたいことですよね。
乳首の乾燥を放置することで、かゆみが出て掻いてしまうことになります。そうするとデリケートな部分ですから黒ずみを起こし色素沈着してしまうことも少なくないようです。
刺激に弱くなる
乳首の乾燥を放置すると乳首の弾力がなくなり、少しの刺激でも傷ついたり出血してしまうなど、乳首自体が刺激に弱くなってしまいます。
傷つきやすくなると傷ついてかさぶたになり、また掻いて傷つけ、と悪循環が続くようになります。
スキンケアができなくなる
乳首の乾燥を放置することで、傷つきやすくなると乳首のスキンケアすら困難になります。デリケートな部分なので、傷ついたところは低刺激のソープを使っても痛むし、悪化すると水が触れるだけで痛みを感じることも。
こんな状態になると血やかさぶたなどがブラジャーにつくこともあります。痛くて洗いにくくなれば、衛生的にも悪影響を受けることになるので患部の治りも遅くなります。
授乳ができなくなる
乳首の乾燥を放置することで授乳ができなくなることもあります。乾燥した乳首は固くなって、伸びが悪くなることも。初産のお母さんは乳首が固かったり伸びが悪いと授乳時のトラブルが多いと言われています。
乳首が乾燥した状態で赤ちゃんにくわえさせて授乳をすると、乳首の付け根から割れてくるなど障害が発生し、激痛を伴うことがあります。授乳期間中は左右交互に授乳するなど、乳首への負担を分散させましょう。負担を軽くし、保湿のケアを行うのが大切です。

乳首の乾燥は早めに対処しよう
乳首の乾燥の悩みは他人には相談しずらいもの。しかし、乳首の乾燥を放置してしまうと女性にとって後悔する結果になることも少なくありません。
ホームケアも大切ですが、乳首の乾燥が悪化した場合は、病院を受診することをおすすめします。誰にも相談できない、病院へ行くのは恥ずかしいと思わずに、早めに対処しましょうね。
乳首を乾燥させないように毎日の保湿ケアを心がけてみましょう。